第五十七話「仲間」
前回。ホープラスの過去が明かされた。幼い頃に村が壊滅し、尊敬していた兄を失ったホープラスは、【守る】為に【強くなる】事に固執していた。
「似てる」
「あぁ」
「?」
アキラとゼウスが話す話題に、疑問を持つグレーは、推薦入学者に注目する。
「【精神離別暴走状態】…もしこの症状を治すとしたら、500年前の再来だな。」
「懐かしいね」
「…勇者の本質は【救済】。見えなくなった暗闇に、光を照らし希望を持たせること。お前達推薦入学者にそれが出来るか…見せてくれ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
氷の壁がゴード目の前に高く聳え立つ。振り向いたゴードは、歩くアイスに聞き返す。
「方法が違う?」
「うん。あんな戦い方は…ホープラスには出来ないよ……。きっと無茶してる。守るための力で、殺す技を使うなんて…」
「ならどうする?俺は話した上で強引な手を使った!!お前に声が聞こえんのか?」
「聞こえないから……理解するんだよ…」
悔しそうに握る手は、微かに震える。
瞬間。氷の壁に振動が走り、バリアが生成される。
間一髪で防いだヴァートは、アイスを守りながら引いた。
ドガンッ!!!!!!
「###################」
ホープラスの身を守るバリアは分厚い壁を生成する。
「おい起きたぞ!!どうすんだ?!」
「…ヴァート!!!」
「?!」
「…手を貸して」
「おう!!!」
俺とアイスの「【共闘攻撃】」それは…元魔王幹部のサオさんにすら一瞬届いた連携
「[マナリンク]アイスマナ!!!」
「【120%】!!!」
「##########!!!!!!!!!」
左手を抑えるアイスはマナを集中して一点に集める。
「アイスソード・メガ!!」
バリアの壁を、巨大な氷の剣が押し上げる。追撃するバリアのランス目掛けて剣を振るう。
ガンッ!!!!!!
「ぅぅぅぅおおおおおお!!!!!」
(……?!?!くっそ重い?!?!?!)
地面を踏み込みながら、力を上げる。
パンッ!!!!!!!!
「突破!!!」
「アイスドーム&アイスロード」
「うし!!体幹!流れに身を任せ!!!」
地面を滑り距離を詰める。ヴァートのスピードを上乗せし、火力を増す一撃。
「ホープラス!!!出てこい!!!」
「#########」
「なんで!!なんで1人で思い込むの?!私達にも分けてよ!!!!」
「サード村襲撃事件!!あの場には俺達もいただろ?!?!なんでホープラスだけが思い込むんだ!!!」
「…##て」
バリアの奥。ホープラスは俯き、涙を流す。
「#って?!僕#せいで!!#く#んの人が#んじゃった!!!#が弱い#ら!!!」
「「?!」」
わかる
わかるよ…
-----------------------
「俺…何も出来なかった…」
-----------------------
(何も出来ず、死亡者も出して何で感謝されてるんだろう…)
-----------------------
その気持ちは…理解出来る…
守る為に旅に出たはずなのに…たくさんの人が死んだ。……俺が強かったら…
「…!!そんなの!!!お前一人で考え込むな!!!解決しない事はある!!起きた事は戻らない!!前に進むために…俺たちがいるんだろ!!」
剣を握り締め、構える。衝突するバリアの壁を粉々に破壊し、ホープラスに手を伸ばす。
「仲間だろ!!一緒に守ろう!!強くなろう!!」
「……!!」
「もう二度と!!溢れ落ちる命がないように!!」
「#くは……」
ぼくは…
「大丈夫!!」
「?!」
一瞬。ヴァートの姿がお兄ちゃんに見えた。
どんな状況下でも前に進むことを辞めない彼は…とても…眩しい存在で…
「一緒に守ろう!!!」
雪のように舞うバリアの欠片は、辺りに散らばり消滅する。
「……」
涙が止まらない…崩れ落ちた膝に力が入らず、倒れ込む。
「おっと?!大丈夫か?!ホープラス!!」
「…うん……」
目を閉じ涙を拭く。ふと前を向くと、ゴードが呆れた顔で呟いた。
「強くなりたいって……悪いが現段階最強はお前だろ……てか!!おっさん!!何ナチュラルに帰って来てんだ?!?!」
「ぁ?あぁレーチとの勝負に勝ったから、飛んで来た。」
「は?勝負??」
勢いよく振り向いたゴードは、端に隠れるレーチを見つけた。
「えぇ……だってあんな怖いの戦う方がおかしいでしょ…やだって言ったのに……」
「お前……戻ったのか?!」
「もともと自信が【気分】でブーストされた結果の性格だったしな。俺が負かせたら元に戻った。」
「はぁ…そんなもんなのか」
「あぁ」
「……てか?!おっさん!!なんもしてねーだろ?!何してたんだ?!」
「は?バリア破壊したろ?馬鹿でかいランスみたいなやつ」
「あ?!」
「?!」
確かにランスが壊れた時は、少し不自然に感じた。
でも色々感極まって自分で破壊できたのかと思ってしまった。
「ありがとうございます!ヘルアさん!!」
「おう…で?勇者様?続きはどうするんだ?まぁ予想は出来るが…」
空に向かって問いかけるヘルアにアキラが答えた。
「充分。まぁ時間は残ってるからな…やりたいならやっても良い。そこは任せる。」
「マジか!!!」
喜びの声が聞こえたと同時に、ゴードがヘルアとレーチに回し蹴りを喰らわせ地面に叩き付ける。
「が?!」「ぅ?!?!」
「?!ゴードさん?!?!」
「試合は終わるまで油断大敵だぜ!!」
【加速】するゴードに、アイスは戸惑う。至近距離の魔法は不利。しかも相手はゴード。距離を開けたアイスは、念の為ヴァートも警戒する。
「2対2!!」
「おう!!!」
「結局やるのか……」
ヴァートは、アイスの動作に警戒する。その時、後ろから元気な声でホープラスが叫んだ。
「ヴァートさん!!ゴードさん!!」
「「?!」」
「後でたっぷり特訓しましょう!!!」
瞬間バリアが地面から生成され、貫かれる。
視界が暗転し、目を開けると、グレーが覗き込んでいた。
「…お!起きたね!!おはよう!!」
「……え」
戸惑い当たりを見渡すと、ノアが話し始める。
「全員起きたな。…この後は各自明日まで休憩だ。その前に。後輩の後輩達の入る所属パーティを発表する。」
「ちょっと待ってください!!みんな疲れてるので!!10分ぐらい貰っても良いですか!!」
「…まぁ。許可する。」
ノアが承諾するとアイスが笑顔で振り返り、ヴァートに抱き着く。
「落ち着くぅぅぅぅぅ」
「ちょ?!アイス!!」
「だめ~今は元気チャージ中~~」
匂いを嗅ぐアイスに耐えながら、ホープラスに話しかける。
「流石だな」
「もっと強くなりますよ!!」
「!おう!!」
より一層仲良くなった気がする。
10分後に発表される配属パーティに心を踊らせながら、ヴァート達は力を抜いた。
次回「勇者パーティ その3」
ご覧頂きありがとうございました。いいねと感想。ブックマーク登録も是非是非!!!それでは!!!
「最近私の出番がないよ!!(`-´)みんな忘れてないかな?!?!( º^º; )」
「大丈夫だと…思う……(私も出番ない……)」
「わかるよ!!!大丈夫!!!!」
(おいこら)
「誰?!(*⁰▿⁰*)かわいいね?!?!(*'▽'*)ありがとう好きだよ!!( ꜆⌯' '⌯)꜆♡」
「え?!?!可愛すぎるよ?!?!ヤバい!!!」
(ヤバいのはお前だ。俺たちはまだここに来ちゃ行けないんだよ)
「えぇっと……?(困惑)」
「困惑だね!!かわいいね?!?!」
(……はぁすまん邪魔したな。戻るぞユキ。更新遅いからって本編に行くな)
「あぁぁぁ?!?!またねミールちゃん!!リーラちゃん!!」
「う、うん(退場早い…)」
「またね?!?!(*⁰▿⁰*)」
(作者が困惑するから二度とするな)
「うるさい!!!」
(やば)




