第五十三話「【精神離別暴走状態】」
前回。ヴァートvsホープラスの近接戦。引けを取らないホープラスだったが、リーラの加勢の元、体力を見誤り敗北。それと同時に、ホープラスは【精神離別暴走状態】になる。
「まてまてまて!!!!」
「?」
激しい砂埃が舞い上がり、黒髪の男が叫んだ
「一時休戦だ!こんなことする場合じゃない!!」
「お前から始めた事だろ?」
「状況が変わったんだ!気付いたろ?ガキの1人が暴走してる!!」
「…丁度いい。楽に強くなれる」
「その論理を展開してるのはお前だけだクソジジイ!!」
素早く拳を受け流し【ゲート】を開く。瞬間腕を捕まれ、吹き飛ばされる。
「邪魔はさせない」
「邪魔はお前だクソ野郎!!!」
「お前らの方が邪魔だろ…化け物共」
「あ"?!」
「…迷惑掛けてないだろ。消してやっても良いんだが?」
「…はぁ……ここは第一魔王軍の管轄エリアだぞ……」
薄緑髪の男は、頭を抱えながら振り向いた。
「…ギブアップか?」
カイノス[時間の魔神]。第一魔王軍所属。
「うるせぇ…」
岩に倒れていた黒髪の男は、刀を握り立ち上がる。
(もうバテたのか?)
「いや?楽しくなってきたとこだ。」
ショウ[異界の魔神]。第一魔王軍所属。
「…」
(ただでさえ鬱陶しいクソジジイ相手に、第一魔王軍幹部二体……新入りも筋が良いらしい…困った…)
アルベ・イスはカイノスを視界に映し、叫んだ。
「ただの喧嘩に割り込むほどタチの悪い奴だったか?あ?!」
「…最強に位置するお前ら二人を一網打尽に出来るんだ。何かおかしいか?」
「……ごもっとも…」
(でもまぁ…あの場には4強がいる……今は…)
「生き残る事優先……」
4人は同時に戦闘状態に入り、各々叫んだ
「[呪人強化]」(いい選択だ)
「[終生]」
「[澄み渡る領土]/憑依/」
「[停止世界]1/肉体/」
第五十三話「【精神離別暴走状態】」
「なんだ?!?!」
空に逃げたヴァートとリーラは、抉れた地面に驚き唖然とした。
「…あの現象は……(確か…)」
【緊急命令。暴走者を戦闘不能にせよ。】
「?!暴走者???」
「やっぱり…過去に参加した最前線で、仲間が1人同じ現象に入った事があります!!(でもあの時は…無差別に攻撃しなかった…)」
「……溜め込んだストレスが爆発したって感じか……ヘルアさんの【破壊】があれば…」
「容易に近付けますかね……」
「レーチさんの【盤上】があります。一度でも隙を作れば…触れられる…でも……」
「…?(でも?)」
「ヘルアさんが戦闘不能になり、試練から除外されたら、打つ手無しかも…」
「…その前に…(可能性に掛ける)」
「?」
リーラは砂埃へ手を伸ばし、呟いた。
「【リン…k「リーラさん!!!!!!!!!」
「?!(?)」
刹那。思考が止まる者。瞬時に判断した者。
0.5秒にも満たない一瞬の遅れが、生死を分けた。
「########」
「な…」
ゼロ距離で生成されたバリアの棘は、リーラの心臓を貫いた。
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「僕のバリアは隣接した場所にしか発動できません!!」
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「ぐ?!」
(話が違う!!!!!)
混乱する頭をフル回転し、追撃に備える
「…」
手?足?棘がまた伸びるのか?また背後に来られたら?間に合わない。ガード。ゼロ距離で?【記憶】はもう使えない。情報も見えない。格上。空中移動は可能?2人とも動けない。着地優先。行けるか?この高さ。足が折れる。でも…
賭けるしか!!!
リーラを貫いた棘を足場に、ヴァートは地面へ加速した。地面の状況、ホープラスの体勢を見極める。
「行ける」
空中移動は無理。地面の着地を見極め、後ろの棘を警戒する。まだ体勢崩れて…
「#####?」
「な?!」
着地寸前に地面からバリアが生成される。鋭さを増したバリアは大きさを変え、レイピアのように尖る。
「やべ…」
「【盤上】」
「ぇ?!?!?!?!」
瞬間。ヴァートから落下速度が消え、地面に着地する。景色が一変し、バリアが消える。
「レーチ?!?!」
森を見つめるくるみ色の髪をした青年は、素早く振り向き、呟いた。
「状況説明」
次回「初任務」
最近モンハンXXにハマってます~…そんな事より!!小説書かないとじゃん?!?!いやほんとに。期間空き過ぎ…てな事で、ペースを上げていきます!!!
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