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世代の勇者  作者: グミ
第二章「選抜戦」
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第五十二話「ヴァート&リーラvsホープラス」

前回。ミールvsアイス。互いに手を抜かない戦闘だったが、アイスの驚異的な魔法に、手も足も出せず負けてしまう。一方、アイスフィールドから逃れたヴァートとリーラは、ホープラスと対面する。

網状のバリアが展開され、ヴァートは上を見る。木の上に座るホープラスは、暗い表情で呟いた。


「ホープラス…」

「ヴァートさん…色々考えたんですが…やっぱり僕は戦闘に不向きかも知れない」

「よく言うよ…」

「はい!だってほら?ここに来るまでに閉じ込められなかった…遠距離のバリア生成は時間と体力がいる……見えない場所なら尚更ね。」

「視界の良いここなら存分にって事か?」

「…まぁそれもあるけど。一方的にバリアを出しても……勝てない事は身に染みて分かってる…事勇者レベルの戦闘において…」

「……」

「試練で心が折れる程死んで…苦しすぎる程の戦力差を実感した……なら自分で考えても答えに辿り着けない…だから……」

「…リーラさん……回復援護を!」

木から飛び降りたホープラスは、バリアの剣を生成し、ヴァートに向けた。


「1V2です…ヴァートさん。近接戦闘でどこまで着いて行けるのか……試させてください…」



 第五十二話「ヴァート&リーラvsホープラス」


太陽が12時を周り、気温が少しづつ上がる

「……」

「……」

「……(緊張)」


模擬刀を左手に持ち、ヴァートは右手を前に出す。

バリアの剣を生成したホープラスは、深く息を吐き、静かに目を閉じた。瞬間。


2人は同時に動き出す。


カンッ!!!!!!


「ぐっ?!」

「ん!!」

手に渡る振動が、痛いほど響く。瞬時に切り返し受け流す。体勢を崩されたホープラスに、模擬刀を振り下ろす。しかし、地面から伸びた長方形のバリアが防御する。


「だぁ!!!!!」

「ぅ?!」

左足を薙ぎ払われ、体勢が崩れたヴァートの腹に、バリアがめり込む。


「カハッ?!?!」


ドンッ!!!!!!!!!!


「ヴァートさん!!(そんな)」

30m程吹き飛ばられ木に激突したヴァートに、追撃のバリアが押寄せる。


「ん"ん"!!!!!」

対抗するヴァートはバリアの質量に押され、瞬時に受け流す。バリアを足場に走り出し、最高速度で距離を詰める。


「?!」

(まだそんなに走れるのか?!)

直ぐに剣をかまえる。一直線上に加速するヴァートの剣筋は、ホープラスのバリアの剣を破壊する。


「!」

「無駄だ」

反応したホープラスは、瞬時にバリアを自身に纏わせたが、そのバリアも破壊され、胸に渾身の一撃が叩き込まれる。


「があっ?!」


バキッ


地面にぶつかりながら70m程吹き飛ばされたホープラスは、口から血が吹き出す。


ドンッドンッバンッ!!!!


木々が倒れ、ホープラスは地面に倒れる。

「はぁ"はぁ"?!?!」

(アバラが折れた?!バリアで防御したのにこの威力……バリアの質を変えないと勝てない?!守れない?!……変えないとかえないと変えないと?!?!?!?!)






また人が死ぬ……







「ふぅ……リーラさん。ナイス回復」

「う、うん!良かった!!間に合ってた!(安心)」

「変えな##!!か#な##!!!」

「?」

ホープラスの声に紛れて聞こえたノイズの様な声は、次第に大きくなり、ヴァートは模擬刀を構える。


「気絶させたと思ったのに…バリアで軽減されたのか……」

「?!?!ヴァートさん!!(まさか)」

「なに……「########################」

「「?!?!?!」」


〈右腕欠損〉〈左脚欠損〉〈片目欠損〉〈脳欠損〉

〈胴体欠損〉〈心肺停止〉〈出血多量〉〈即死〉


「?![光速]!!!!!!」

「[マナリンク]回復維持!!!!(来る?!)」


[光速]を発動し、リーラを担ぎ空に飛ぶ。

バリアが水晶の様に地面を抉り、衝撃派が全員に走る。









国年800。4月16日午後12時15分36秒。

[盤上の勇者]の試練内にて。

推薦入学者一名。【精神離別暴走状態】確認。

暴走者のランクを想定し、2ndランク以上の派遣

精神が戻らなくなる前に捕縛せよ。

死者が出る恐れがある場合。

殺害及び消滅の遂行を許可。








次回「【精神離別暴走状態】」



アルベ・イス調査記録書。7P

【精神離別暴走状態】

不快なノイズ音を出し、暴れる者の名称。

発動時、身体に多大な影響を及ぼし、暴走者の能力を規格外に上げる。精神が安定しても、強さは前と比べて上がるため簡易的に強くなれる方法とも言われている。しかし、精神への負荷は大きい。

安定後の再発を考慮し、一度でも起こしたものは、勇者の保護下に置く必要がある。



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