第五十一話「ミールVSアイス」
前回。ヘルアvsゴード。両者共に圧倒する戦いをみせ、ヘルアの勝ちかと思われたが、レーチによって邪魔される。一方アイス相手に単独で動き始めたミールは、森の中を走る。
氷の風が森を揺らす。
微かな波が抵抗し、アイスは目を開く。
「…誰か来る」
第五十一話「ミールVSアイス」
「…?」
(早い…恐らくヴァート以上…って事はミールちゃん!!)
即座に右手を下に下げ回す。アイスの足元半径10mは、氷の地面へと変わった
「アイスロード。アイスソードa」
(相手はスキル覚醒者…出し惜しみはしない)
地面から生えた青白い氷の剣を引き抜き、杖のようにしならせる。南西に構え、魔法を発動した。
「[マナリンク]アイスマナ。アイスボックス&ローズ」
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「何?!Σ(º▵º*)」
森を走り抜けるミールの真正面から、氷の壁が伸び、閉じ込められる。急ブレーキし、辺りを見渡すと、覆われた氷の壁。全方向から、同時に。氷の棘が伸びた。
「?!?!」
反射で短剣を振るう。急所に当たる部分のみを厳選し、破壊。即死は避けたが、右足と左腕は貫かれた。
「ぅ…痛い……」
氷の棘は砕け、範囲が縮小する。狭くなったアイスボックスは、再び攻撃を再開した。
「はや?!(;゜Д゜)!」
(貫いた感触?体温??とにかく、何かをトリガーにして範囲も縮小するトラップ魔法…)
俊敏に避けるが、右脚の痛みに耐えかね反撃する。降り注ぐ雪は体温を下げ、脚と腕は凍傷し、動きが鈍くなる。
「……?!」
(やばいやばい!!死んじゃう!!!スーちゃん強くなりすぎだよ…)
ミールに伸びた氷の棘は左耳、右横腹、左腕を貫き、再び範囲が縮小する。
「これ…」
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「アイスグロウ」
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瞬間。
「っ?!」
貫いていた棘は爆散し、ミールは気を失った。倒れたミールを追撃する氷の棘は、背中から全身を貫いた。
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「?!?!?!?!」
「…まさかの脱落だな。元気な後輩。」
「…私!!」
ミールはふと周りを見ると、ノア、ゼウス、アキラ、グレー。4人の勇者が盤上を閲覧していた。ボーッとするミールの目の前に屈んだグレーは、笑顔で語りかけた。
「頑張ったね。でも満身創痍…ん~ねぇノアさん。この子貰っても良いかな?近接特化だし!」
「…近接特化ならまだいるだろ。まだ見極めた方が良いと思うが」
「ん~そうですね!!まだ待ちます!!…ミールちゃん!手を貸して?」
「はい…」
起き上がらせたグレーは盤上に戻り、ミールも覗く。動き回る駒は様々な動きを見せ、ゼウスが呟いた。
「…タブー。」
「?!」
ゼウスの指がミールの頭に触れた瞬間。盤上は人の形へと変え、そこにはヴァートが映った。
「ヴァーくん?!Σ( '-' * )」
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「はぁ!!はぁ!!はぁ!!!(きつい…)」
「そろそろだ!!リーラさん!!」
森を走り続け、ホープラスの追撃を避け続けるヴァートは、振り返り、剣を抜く。
「森も抜けてアイスフィールドのエリア外!!!ここなら存分に戦える!!!」
【ミール脱落。Bチーム残り3名】
「なっ?!?!」
「ミールちゃん?!?!(そんな…)」
「報告が来たってことはヘルアさんとゴードさんはまだ戦闘中のはず…リーラさんは2人を探しに…」
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「フロア」
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「「?!?!」」
瞬間。地面に網状のバリアが生成される。微かに聞こえた少年の声に、ヴァートは顔を上げ呟いた。
「ホープラス…」
次回「ヴァート&リーラvsホープラス」
ミール脱落
「正直意外だな。元気な後輩なら無双できると踏んでたが…」
「まぁアイスの力量を見誤ったのが大きいな…聞いた話だとアイスはサオに特訓して貰ったらしいが…」
「ヴァート君もですよ!!!まぁサオは教えるの上手いしなぁ…。ところで……ミールちゃん?少し質問が…」
「?!はい!!(*'▽'*)」
「…ホワイトとブラックは元気にしてたかな…?」
「元気というか!!いつも通り?です!!(⑉・̆-・̆⑉)」
「そっか…」
「…会いにいかないのか?」
「それはまだです!!勇者ランキング一位になるまで俺は戻りません!!」
「勇者ランキング一位の目の前でよく言うよ…」
「ゼウスさん!!今度模擬戦よろしくです!!!!」
「……先客がいる」
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