表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世代の勇者  作者: グミ
第二章「選抜戦」
49/84

第四十八話「鼓動する心」

前回。各特訓を行う推薦入学者達は、選別戦に向けてパワーアップを果たした。

選別戦…30分前。


白い髭を伸ばす老人は、椅子に座ったまま語り始めた。


「…ご集まりご苦労。我が友人達よ。」

[再生の王国]国王。アルベ・グラント。TOPランク


「…」

「右端から名を名乗れ。其方らの夢と目的を答えろ。」

「…はい」

茶髪の青年は渋々立ち上がり、国王を睨みながら答えた


「…ゴードだ。夢は最強。目的は…特にない」

[推薦入学者][ゴード]4thランク

→指導者[国王 アルベ・グラント]


「…次」

「はい!!」

黒髪の少年。大きな返事で立ち上がり、元気よく声を上げた


「ホープラスです!!夢は勇者になる事で、目的はみんなを守る為です!!」

[推薦入学者][ホープラス]4thランク

→指導者[時空の勇者 エデン][光の勇者 ライト][魔神の勇者 カイト][勇者学校特待生 ロゼ]


「…守るねぇ…次」

「はい」

胡桃色の髪をした青年は静かに立ち上がり、ハキハキと答えた。


「レーチです。夢は勇者になる事です。理由は…そう決めたからです。」

[推薦入学者][レーチ]4thランク

→指導者[国王側近兼国王代理 アルベ・イス]


「…良い。次」

「!!はい!!!」

白髪の少女は大きな声で立ち上がる。緊張して固まったまま、口を動かした。


「アイスです!!!夢は…勇者になる事で!!理由は約束を果たすためです!!」

[推薦入学者][アイス]4thランク

→指導者[防具の魔人 サオ][勇者学校特待生 アリシア][勇者学校特待生 セリア]


「…約束か。次」

「はい!!(*'▽'*)」

ピンク髪の少女は元気よく立ち上がり、嬉しそうに話した。


「ミールです!!(*^▽^*)ミーちゃんでもミルちゃんでも好きに呼んで下さいね?(*'▽'*)夢は好きな人と結婚する事!!\(//∇//)\目的はそれが生き甲斐だからです!!(*´꒳`*)」

[推薦入学者][ミール]4thランク

→指導者[洞窟に住まう少女 ホワイト][洞窟に住まう少年 ブラック]


「………はぁ…次」

「は、はい!!(緊張)」

目をキョロキョロさせながら少し前のめりで立ち上がると、少し小さな声で話し始めた。


「リ…リーラ…です(緊張)夢は!!…えと…ゆめは……」

「…」

国王は手元の書類に少し目を通し、リーラに質問した。


「…勇者学校から推薦された者か。」

「…!はい…(怖)」

「何故勇者学校に入った?」

「ぇと!!…存在理由が…欲しかったからです。(確か)」

[元勇者学校特待生兼推薦入学者][リーラ]4thランク

→指導者[洞窟に住まう少女 ホワイト][洞窟に住まう少年 ブラック]


「……ならそれで良い。次」

「あ…へ?(終)」

「…!はい!!!」

黒髪の少年は大きな声で立ち上がる。緊張して固まったまま、口を動かした。


「ヴァートです!!夢は勇者になる事で!目的は約束を果たす為です!!!」

[推薦入学者][ヴァート]4thランク

→指導者[防具の魔人 サオ][勇者学校特待生 ロゼ]


「…また約束。…次」

「……はい」

推薦入学者最後の男は静かに立ち上がり、国王の目を見て話した。


「ヘルアです。…夢と言うか…目標などはまだ無いです。」

[推薦入学者][ヘルア]5thランク

→指導者[なし]


「…そうか。ならなぜ動く?」

「…選ばれたからには……いや…選んだからには…最後まで。俺は道を貫きたい。」

「…まぁ。一番良い理由だが、一番崩れやすい夢だな。」

「…」

「良い。そして少し質問だ。ゴード。最強とはなんだ?」

「…あ?最強は最強だろ」

「何を持って最強か答えよ。例として、一撃で世界を破壊したらそれは最強か?もしくは全てのスキルを有したら最強になるのか?」

「…?負けなかったら最強だろ?」

「…良い。ホープラス。もし守りたい者がみんな死んだら、お前は戦う事を辞めるのか?」

「…辞めません。」

「…なら何の為に戦う?」

「…多分…自分の為に…戦います…」

「…良い。結局それが一番大切な事だ。今の勇者には、自分を大切にする奴が居ない。…お前が勇者になる事を願う。まぁ。その考えが変わらない限りは。」

「!はい!!」

「アイスとヴァート。お前達は約束を果たしたらどうする?」

「「…戦います!!」」

「…では。約束した人が死んだら…お前達はどうする。」

「…え」


      第四十八話「鼓動する心」


「…俺は……」

「ヴァートは死なせません!!!」

「…!俺も!!」

「…そう言う次元の話ではない。アルベ・イス。グレーを呼べ。」

「…畏まりました。」

(……)

一瞬の静寂に、バチバチと音が鳴る。驚きながら呼ばれたグレーは、国王に気付き頭を下げた。


「お疲れ様です。国王。」

「…よい。少しだけ質問をする。…もし家族が死んだら、お前はどうする?」

「…。」

グレーは少し目を見開き、右手を握り込んだ。


「…関与した奴みんな…ぶっ殺しますよ。敵も仲間も。自分すらも。」

「…戻って良い。」

「…はい!みんな?頑張ってね〜!」

手を振りながらゲートを潜るグレーは、ゆっくりと姿を消した。


バチッ


「…ヴァート、アイス。あの信念が伝わるか?…勇者の中で、家族を守り切っている唯一の勇者がグレーだ。…あの次元に到達しない限り、家族を守る事は出来ないと我は断言する。」

「「……」」

「…」

(…さっきからイラつくな…)

「…まぁ良い。最後にミール。…感情で動くお前から、感情が無くなったら…」

「馬鹿か!!!グラント!!!!」

突然大声を出したアルベ・イスは、国王の髪を掴み上げ、睨んだ。


「資料読んでんだろ?ちっとは人の心を思いやれ!!」

「…お前も同じか。」

「テメェ!!」

ゴミを捨てるように髪を離したアルベ・イスは、ゲートを開き、右手を中に伸ばした。


「人間性失ってる奴に!!勇者を語る権利はねぇ!!」

「人間性を失う事が、勇者になる為の近道だ。」

「それは近道じゃねぇ!!ショートカットだ!!薬キメて戦う奴と同類なんだよ!!!」

「結果論で考えろ。過程や工程は、弱者の考えるただの夢だ。」

「そうだよ!!夢だ!!!人間みんな弱者なんだよ!!!お前ごときのバケモンが!!人間語ってんじゃねぇ!!!!」

右手をゲートから出すと、アキラの身体が引っ張り出された。


「アルベさん?!状況を!?」

「この後の予定を頼む。俺はクソジジイを黙らせる。」

「…また感情で動く。いつまで経っても変わらんな」

「ほざいてろジジイ!!感情が運命を凌駕するって思い知らせてやる!!!」

両手を叩き、国王とアルベの足元にゲートが出現した。激しい音を鳴らし、瞬間。…二人は消えた。


「……はぁ。取り敢えず…選抜戦するか。」

ため息を吐いたアキラは、右足を踏み込んだ。


「試練」

「「「「「「「?!?!」」」」」」」

辺りに森が生い茂り、気付けば太陽の下に居た推薦入学者達は、アキラの声で振り向いた。


「ん〜。…4対4のチームバトル。勇者パーティー選抜戦を開始する。チームはこちらがすでに決めている。作戦会議は10分間。それでは…チーム分けの発表だ。」

[盤上]を展開したアキラは、8つの駒を同時に動かした。4:4に分かれたヴァート達は、互いに驚きの声を上げる。


「ぅえ?!?!」

「お!宜しくな!!」

「!!」

「よろしくね!!(*'▽'*)」



赤チーム[ヴァート][ヘルア][ミール][リーラ]


青チーム[アイス][ホープラス][レーチ][ゴード]



突き抜ける風が、ヴァートとアイスの心を刺激する。嬉しそうに笑うレーチは、ヘルアを睨み囁いた。



「早かったね?ヘルア」




次回「優先順位」

グレー自室

「グレー様大丈夫?!?!」

「うん!大丈夫だよ〜」

「はぁ…アルベの奴。ほんま唐突やな…今度〆たろか?」

「いやいや。お呼びになったのは国王様だったよ?」

「あ〜そか!じゃあお咎めなしやな!」



ご覧頂きありがとうございます。いいねと感想、ブックマーク登録も是非是非!!それでは!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ