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世代の勇者  作者: グミ
第二章「選抜戦」
48/84

第四十七話「それぞれ」

前回。[防具の魔神]サオの特訓にて、ヴァートはサオに勝利した。結果に気に入ったサオは、ヴァートとアイスの長期間特訓に付き合う事を決める。

特訓開始から一日が経過した。推薦入学者達はそれぞれの課題を背負い、全員の心を抉る。


二日目--ゴード/国王による課題

→選別戦までに全ての村の巡回。移動方法は走りオンリーの単独行動。村の依頼を最低20個クリア。


「はぁ!!はぁ!!これ…本当に強くなんのかよ?!…はぁぁぁぁあ!!!死ぬ!!!」



三日目--ホープラス/二日目に王宮にてエデンと合流。

→各勇者候補の試練突破チャレンジ


「#############」

「…ぐ?!?!?!」

「#######」

「ハァハァ!!」


四日目--ヴァート、アイス/サオとの特訓

→スキルの理解度上昇と新技の獲得練習


「この前の威勢はどしたんや?」

「ハァハァ…すいません!!」

「……。そっちは?」

「ごめんなさい!!まだです!!」

「はぁ…ゆっくりやるなら止めんけど?…時間は待ってくれへんで?」



五日目--ミール、リーラ/ホワイトの試練

→同レベルに進化し続ける鏡の存在との特訓。


「…私。可愛い子が傷付くのは好きじゃない…」

「…でも…これが最優先(勇者になる為に…)」

「リーちゃん?!他の方法はないの?!?!」



六日目--ヘルア、レーチ/アルベの課題

→王国ガンマでのトーナメント優勝/決勝戦


「…幻滅させないでね?」

「……」

「…まぁ。負ける気なんてさらさら無いし…せいぜい足掻いてみてよ」

「…言う様になったな…本気で行く。覚悟しろレーチ」




------------------------

「…取り敢えずは、オッケーか?」

嬉しそうに笑うサオは、夜空の下でヴァートとアイスに呟いた。ジョーカーのスキル[120%]の使い方を理解したヴァートは、嬉しそうに頭を下げる。


「はい!!!本当にありがとうございました!!」

「いやいや…感謝はグレーさんにや。それに強なったのは二人の努力やで?」

「!!ありがとうございます!!」

息の上がる白髪の少女も頭を下げた。振り向いたサオは、再び話す。


「だから感謝はグレーさんにやってくれや。…明日やな。選抜戦。」

「はい!!」

「勝ちます!!」

「…おう。当たり前や。俺が教えたんやからなぁ。勝っても負けても配属場所は俺には関係ない。でもなぁ…」

「?」

「…魔神にも、情があるもんやから…期待しとくで?勝利の報告をな!」

「「…!!!はい!!!」」

「…。なら!ゆっくり休みや?選抜戦の会場は王国デルタ。アキラの守る国や。明日アルベが向かい来る筈やから、それまでに気持ち作っとき。」

「アルベ?」

「あ〜。国王の横におった変な顔の男や。意外と切れやすいから気をつける事やな。」

「はい!!」

「…よし。解散な?…あ!これ忘れとったわ」

振り向いたサオは、一本の鍵をヴァートに投げた。


「鍵?」

「…宿屋の鍵や。これもグレーさんからのお恵みな?…ハッスルし過ぎん様にな〜。」

「なっ?!?!」

「?ありがとうございます!!」

「ん〜。」

手を振りながらサオは王国に入った。顔を真っ赤にするアイスに、ヴァートは嬉しそうに話しかけた。


「お疲れ様!!」

「…ぅん。…」

「?」

「…何でも無いよ!!!取り敢えず行こっか?」

「うん。」

アイスを視界に映したヴァートは、目の前の情報を遮断し、笑顔で頷いた。


「おう!あっ!!抱き締める約束守れてなかったよな??今抱き着こうか?」

「へ??」

咄嗟の事で頭がパンクしたアイスは、汗が流れてる事に気付き叫んだ。


「?!?!さ、先に!!お風呂に入ってから!!」

「そっか!!」

「うん……?!いや?!違くて!!」

「え?」

「あ〜もう!!この話は一旦無し!!」

「??????」

「…ばか…」

2人はクスクスと笑いながら歩き出した。選抜戦まであと8時間。推薦入学者達は、各自気持ちを整えていた。















ただ1人を除いては…





















「…破壊(ブレイク)!!!!崩壊(ブレイク)!!!……ぐ…あ"あ"クソ!!!!…置いて行かれてたまるか…絶対に選ばれてやる……弱いままで終わりたく無い…」




次回「鼓動する心」

推薦入学者の各自特訓は、今後短編小説にて出そうと思います。気になる方は、是非ご覧下さい!!



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