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世代の勇者  作者: グミ
第二章「選抜戦」
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第四十六話「試練 その3」

前回。ホープラスと別れたヴァート達は、すれ違いながら[普通の勇者]グレーと出会う。グレーのお願いにより、[防具の魔神]サオが特訓してくれる事となる。

[再生の王国]の門をくぐり、[防具の魔神]サオの背後を歩くヴァートとアイスは、話しながら悩んでいた。


「ん〜。ホープラスは呼ばなくて良かったのかな?」

「あ!確かに!!」

「…そのホープラスって子が居ても、俺は育てへんで?二人に優しくするのはグレーさんに頼まれたからや。履き違わんことやな。あくまで俺は魔神。…感謝するならグレーさんにしぃや?」

「はい!!」

「…」

(…ミールちゃんのスキル覚醒は、この人との戦闘だったはず…。…この人は多分…他の魔神とは違うかもしれない…)

「…元気が良い事で。よし!!やろか?」

王国の外壁を少し歩くと、サオは振り向いた。


「ん〜。[マナ生成]付与。[スタミナ強化]。こんなもんやろ。え〜アイス!最大魔法ぶっ放せ。」

「?はい!!」

右手を伸ばし目を閉じる。マナの流れに集中し、アイスは魔法を発動させた。


「アイスソード・メガ!!」


前方に500m程の氷の線が発生し、斜め上方向に向かって巨大な氷の剣が生成された。剣は風を押し出し、強風が辺りに吹き抜ける。


「寒?!」

「はぁ…はぁ……?どうかな!?」

「お〜〜。なかなかやるなぁ。…変化わかるか?」

アイスは手をにぎにぎし、頭を触る。


「…?あっ!!マナが回復してる?凄い!!」

「やろ?…ヴェート!お前には[スタミナ強化]や!!」

「…ヴァートです。」

「おう!すまんな!!これから行うのは少し難易度の高い試練や!。制限時間は4時間後!それまでに…俺に一発入れてみろ!!」


        「試練 その3」


「へ?」

「よし!!来い!!」

「…?」

困惑するヴァートとアイスは、即座に表情を変える。


「…怪我しても知りませんよ?」

「おう。来い!!」

「…ヴァート。時間内に避けてね…」

「任せろ…」

「…アイスフィールド」

「…」

辺りに雪が降り始め、ヴァートは息を呑む。空を見上げたサオは、残念そうにため息を吐いた。


「…はぁ。……ほんまに勝つ気あるんか?」

「ありますよ…」

右脚を踏み込んだヴァートは、トップスピードで突進した。


「ないやろ…ボケ」

「?!」


<右指の突き><顎の打撲><膝の骨折>


文字が見えた瞬間。ヴァートは思わず仰け反った。


<首の損傷><腹部への膝蹴り>


「?!」

(消えない?!)

咄嗟に地面を蹴り、空へ飛び上がる。が…


「うわ?!」

「ヴァート!!!」

左脚を掴まれたヴァートは、そのまま地面に叩きつけられた。


「がは?!?!」

「…期待外れにも限度があるなぁ」

「が?!?!」

腹部を蹴られ、王国の壁に激突したヴァートは、激しく咳き込み頭を抑えた。


「ぅ…え?」

(力が入らない……たった二撃で?!)

「!!!!!アイスロック!!!!!!!!」

「はぁ…一応手加減しとるで?それ本気か?」

「な?!」

地面から伸びた氷は、サオにぶつかる瞬間粉々に崩れた。見覚えのある光景。アイスはすぐに魔法を発動し、壁を生成した。


バンッ!!!!!!


「?!」

「?防いだ?。なるほどなぁ……反応速度は悪ない。魔法詠唱の短縮も咄嗟に出来た。ただ…問題は手数の少なさやな。ほらヴェート?[常時回復]付与や。立て…」

「…!!…ヴァートです…」

「どっちでもええ」

「…」

([魔法反射]…恐らくアイスフィールドも機能してない…だったら…)

アイスは振り向き右手を伸ばした。氷の風がヴァートを包み、起き上がったヴァートは呟く。


「…任せろ」

「うん。」

(サポート全振りで、サオさんの隙を作る!)

前へ進み、ヴァートは左足を踏み込む。


「…アイスフィールド解除。…アイスウォール!!」

「お?」

サオの周りを取り囲む様に氷の壁が生成される。ヴァートは身体を隠し、奇襲に回った。


「…まぁ?どー考えても駄作やけど?…乗ったるわ。」

目を閉じ笑う。サオは両手を後ろに回し、叫んだ。


「両手無し、5m範囲以外の移動無し。どや?」

「後悔させます!!」

「期待しとく」


-----------------------

周りを走り回るヴァートは、サオを視界に入れる。

「…(隙しかない…でも…さっきもそうだった。反射神経と、武器の多さ…)」

「実績も戦闘経験も…桁違い。」

「?!」

「やろ?あと、3秒後の奇襲は通用せんで?」

「じゃあ!!」

「今やろ?」

「…はい!」

氷の壁を蹴り、体制を下に下げながら距離を詰める。サオは右脚を少し浮かせ、ヴァートの右手を上へ、左手を下に弾いた。


「ふぅ…次」

「?(なんや?)」

体制が崩れたヴァートはそのまま両足を浮かせる。瞬間。氷の柱がヴァートに伸び、着地のタイムラグをカバー。右手を即座に振り下ろした。


「…[記憶]」

「コンボ技!!やるなぁ!!」

瞬時に対応したサオは、左回転しながら左足で回し蹴りを行う。しかし次の一手が、サオとアイスの思考を超えた。


「え?!」

「は?」

「[破壊]」


パリンッ!!!


足場の氷が砕け、ヴァートは地面に着地する。蹴りが空被ったサオは少し驚き、繰り出された右腕を、ギリギリで避けた。


「?!(避けた?!?!)」

「…は!!…舐めすぎとったみたいやな。」

「…全力だったんですが…」

「馬鹿。俺の話や」

着地したサオは右足を確認し、ため息を吐いた。


「…俺の負けやな」

範囲5mから少し出たサオは、嬉しそうに叫んだ。


「よし!最低条件クリア!!ヴァート!!アイス!!…特別待遇や。グレーさんに頼んで、選抜戦手前まで面倒みたる!」

[防具の魔神]はニヤリと笑う、ポカンとするアイスとヴァートは、笑顔で返事をした。



次回「それぞれ」

トパーズ報告→アルベ・イス

「……」

「って事で、勇者学校に魔王軍がいるらしいです!」

「…ふぅ……」

(……結局…仕事か…まぁトパーズちゃんのお願いなら…まぁ…)

「で、グレー様が今確認に回りました!」

「…?!え?マジ?!」

「はい!今日はゆっくりしてくださいね?アルベさ〜ん。」

「…」

(ぁぁ…グレー。最高だ。好かれる意味が分かる…)




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