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世代の勇者  作者: グミ
第二章「選抜戦」
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第四十一話「図書館」

前回。勇者学校特待生の[セリア]によって、同じく特待生の[ロゼ]を紹介される。実力を図るための模擬試合にてヴァートとホープラスは、歴代最速の[特待生撃破]の称号を得る。

王宮内/3階通路

「はぁ?!はぁ?!ここか!!!!」

息を切らすゴードは手当たり次第に扉を開ける。そのせいで、王宮の騎士に追いかけられていた。


「待て!!!」

「うわ?!また増えてる!!虫かよ!」

甲冑の腕を弾き、股下を潜る。瞬時に地面を蹴り、天井を手で押し加速。騎士の頭を踏みながら反対側に移動する。


「はぁ!!はぁ!!ば〜か!!感覚開けねぇから簡単に逃れんだよ!!」

「クソ?!」

「じゃあな!!待ってろ国王!!!」



       第四十一話「図書館」



図書館。それは情報収集に長け、尚且つ静かな空間を楽しむための場所でもある。


「ん〜。ここら辺は読んだな…」

(久しぶりの本…ここ最近忙しかったからなぁ…やっと勇者絡みのスケジュールに空きができた。)

国王補佐及び国王代理人。アルベ・イス。前日の1stランク会議室にて国王を連れてきた男性。実力は定かではないが、罪人や勇者。旅人、学生、騎士など、多くの者をランクで表すことが出来る。


「七日後からもっと忙しくなるから…頑張らないと。」

まだ見た事のない本を手に取り、テーブルに運ぶ。お茶を飲みながらページを捲り、脳に知識を植え付ける。


「…」

(ん〜…特殊なキノコねぇ…しかも緑色。どこぞのマ◯オが使いそうだな。)

「#######!!!」

「####」

「あ?」

(何だ?やけに騒がしいが…)

図書館の外から聞こえる大きな声。騒ぎが起きたと察知したアルベは、本で顔を隠し下を向く。


「今の俺はオフだ。面倒ごとは避けたい…」

「勇者様はいらっしゃいますか!!」

「ヘルア!!ここ図書館だよ?!もっと静かに!」

「…」

(は?盤上のガキじゃねぇか?!コイツら何で?!普通勇者探すなら図書館は選ばないだろ…)

「ん?」

「…」

(ヤベ…)

「…あの」

目が合ったアルベは咄嗟に下を向き寝たフリをする。テーブルの目の前まで来たヘルアは考えながら尋ねた。


「国王の側近ですよね?」

「Zzz」

(バレた〜〜〜?!)

「…?」

寝たふりをする目の前の男に、ヘルアは右手を添える。


「[破壊]」

瞬間。ヘルアの右手は弾かれ、後ろに仰け反る。スキル[破壊]はアルベの[即死無効]によって無効化された。


「なんだ?!」

「?!?!」

(何やってんの?!殺そうとした?したよね?!)

「ちょ?!何やってるの?!」

「ん?起こそうと思ったんだが…もしかして起きてます?」

「Zzz」

(いやいや…スキルをそんな事に使ったらいかんだろ?!俺が[即死無効]持ってなかったら死んでるぞ?!)

「ん〜本当に寝てそうだな…レーチ?どのくらいで起きると思う?」

「え?ん〜」

「直感でいい。」

「〜。じゃあ今」

レーチが答えた瞬間。アルベの座っていた椅子が壊れた。地面に転がったアルベは目をパチパチと動かし、もう一度目を閉じた。


「…」

(痛った?!は?!は?!?!そんな事ある?!)

「…今起きたよな?」

「起きたと思う。」

「…」

(くそ…無理か…)

アルベは身体を起こし、目を開ける。


「…しまった。仕事疲れて眠ってしまった。今日は自室に戻って寝よう。」

(完璧!)

「…あの。俺達を特訓して下さい。」

「あぁ〜疲れた。本当に疲れたなぁ!!帰るか!」

「あの?」

「…」

(しつこいな?!ここまで荒か様な態度で逃げてんだから組めよ?!)

「ヒトチガイデハ?」

(あ〜もう!!俺嘘苦手なんだよ!!)

「いや。俺の目に間違いはないです。」

「え…」

(自信家だな…くそ!!合ってるけど!!)

「…はぁせっかくの休みが…。期間は?」

「!七日間!!」

「フルかよ。…盤上のガキもか?」

「え?はい!」

「…そうか」

(俺よりアキラの方が効率が良いと思うが…自身の実力と今の状況を理解してない…減点だな…)

アルベは本を手に取ると、元の場所に戻した。辺りを見渡し、ヘルアとレーチに一つ目の課題を提出する。


「そうだな…今日の昼までに過去のスキルを纏めた本を見つけ出して暗記しろ。昼以降は実践だ。そこらの村を情報を頼りに移動して一人以上の犯罪者を捕らえて連れて来い。」

(こんなもんか…まぁ簡単だろ…)

「やだ!!」

「…」

(ん?)

「文句を言うな。分かりました。」

「だってやだもん!!実践って戦わないとじゃん!!痛いの嫌だ!!」

「俺が戦うからお前は大丈夫だろ?取り敢えず本を…」

ヘルアが本を探し始めた瞬間。アルベは大きく手を叩いた。


「…変更だ。」

(ふざけやがって…)

「二人には今から王国ガンマに向かって貰う。期限は今日の昼から六日後の夜。ちょうど昼からトーナメント式の大会があったはずだ。優勝して来い。」

(痛いのは嫌?俺が戦う?勇者を目指すなら…一人で全てを補える…絶対的な力が必要になる。)

「優勝した一人だけ。俺が面倒見てやるよ」

(仲間が居て当たり前の考え方を…まず捻じ伏せる)

「え?!」

「…ガンマと言えばグレーさんが守る国か…」

「推薦入学者だからって甘く見るなよ?あそこの騎士達の平均ランクは…」





「4thだ。」




次回「女子会」

図書館にて


「はい…椅子の弁償はさせて貰います。」

(…俺のせいなのか?)

「はい…静かに…はい…すいません…」

(俺のせいか?)

「今後ないように配慮致します…」

(あ〜。泣きそう。)




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