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世代の勇者  作者: グミ
第一章 「王国」
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第三十二話「解放 転」

前回。試練に閉じ込められたブラッドは[運の魔神]ラック(過去)と戦うことになる。スキル[採血]を使い、ラックを圧倒し、試練を突破すると、目の前には[剣の勇者]ノアが立っていた。

5分前…


「…」

「ふぅ…カイト!!大丈夫か!」

ライトが振り向き、吹き飛ばされたカイトの元へと走る。数秒走ると、頭を左手で抑えながら、横たわるカイトを発見した。


「おい!」

「…」

「カイト?」

「…はぁ。成功したか?」

「お陰様でな!…近くにノアさんとラペンさんがいる…試練もそう長くは続かないから、応戦してもらう様言って来る。」

「まて」

「…?なんだ?」

「情報によるとブラッドは第三魔王軍ではなく第二魔王軍だった。でも話してみれば、魔王軍の事を嫌っている様に見える…」

「?それがどうした?」

「…。これは"勘"だが…。もし本当のことだとすると。…!!良いな!凄く良い!!」

「…だからなんだよ」

「恐らくシャネスさんが王国に来てる。この世界はシャネスさんの試練を応用した…」

「ブラッドの記憶の世界ってわけか…」

「あぁ。…!まだ生きてたな」

「……ただの勘だろ?それに…」

カイトとライトが話していると、後ろから白と金の髪をした勇者。ノアが走ってきた。


「カイト!」

「ノアさん!」「…」

「率直に言う。破壊の後輩のスキルを使って、この世界を破壊しろ。」

「…」

「わかりました。」

「…取り敢えず起きろ。なんで寝てるんだ?」

「これはその…動けなくて」

「…。ライト。」

「…はい。」

「カイトを連れて王国の端まで行け。ブラッドは俺が相手する。」

「!流石ですね!ここから45メートル先にブラッドが居ます。今は試練で足止めしていますが、すぐに動き出すかと。」

「分かった。早く行け」

「はい」

ライトはカイトを担ぎ、走り出した。


「…[光速]を使え」

「ばーか。今のお前の身体じゃ持たないだろ」

「そうか?」

「そうだ。あと…もし。シャネスさんが生きてるなら…ゼロはどうなる…」

「…そうだな。恐らくゼロは。勇者を辞めると思う。…これも"勘"だが…」

「そうか…。あ"あ"!!モヤモヤする!!。カイト!少しスピード上げるぞ!」

「だから[光速]使えって」


----------------------

現在 東部ノアVSブラッド(過去)


「勇者様?!」

ブラッドは目を覚まし、目の前の勇者に驚愕する。剣を落とし、[剣の勇者]ノアに嬉しそうに話しかけた。


「勇者様!!お待ちしておりました。魔王軍を名乗る者が我々の村を…どうか、助けて下さい!!」

「……もう遅い。」

「そんな事は!村は燃えましたが、まだ我々が!」

「…お前と妻以外は死んだ。」

「…?!まだ!」

「死んだんだ。あの日。焼き爛れた村に訪れたのは俺だった。」

「あの日?なんの冗談ですか?!」

「間に合わなかった。…お前は魔王軍に誘拐され、激しい拷問を受けたはずだ。思い出せ。心を汚されたお前は助けを求めてた。…」

「…違う。違います!拷問なんて。受けて…」

突如、ブラッドの頭に激しい激痛が走る。


「なん…?!」

「…8年前。お前を試練に閉じ込めたのも俺だ。その時も。お前は俺に。助けを求めてた。…」

「…いたぃ…なんだ?!これ…」

「殺す筈だった。お前を。…試練に閉じ込め、一部の情報機関には殺したと言った。」

「あの日…8年前…あの時の勇者…」

「思い出したか?例え試練でも…ここはお前の記憶の中だ。少しずつ思い出せ。」

「俺はあの日。助けを求めた。」

「…」

「魔王城から逃げ出して…森を彷徨って…」

「そうだ…」

「俺は…あんたに…助けを求めた。」

「…」

「でも…剣を向けられて…俺が。魔王軍幹部だから。だから!」

「あぁ。」

「…俺は!!」

「カンド村燃焼事件。」

「?!」

「…覚えているか?」

「違う……」

「…魔王軍に改造されたお前は近くの村を滅ぼした。理由は二つ。腕試しと、蘇生の噂のあるキノコの回収。例えそれが不可抗力だと言え、その力を魔王軍に利用されてしまうと、こちらとしては都合が悪い。」

「…」

「あの日俺はカンド村の殺人現場に居合わせていた。そこで…お前を殺さなかったのは。俺の汚点だ。感情で動いてしまった故の。結果、王国を巻き込んで、罪人を回収。本当にやってくれたな。」

「…あの村は腐ってた。金目当ての商人と罪人を見て見ぬフリをする住人…。村を滅ぼすに当たって一番心が痛まない場所を…俺は選んだ。」

「それは言い訳だ。」

「…」

「お前が本気を出せば、第三魔王軍なんて簡単に滅ぼせる。それをしなかったのは何故だ?」

「…俺が、恐れていたからだ。レイを。失いたくなかったから…」

「…」

「…だったら。どうすれば良い?!最愛の妻が人質に取られた!取られたんだ!!言う事聞くしか…ないだろ…」

「…最愛。そうだな。…生憎俺には[恐怖]の心がない。今話を聞いたところで、恐れていなければ、被害は減らせたとしか思えん。」

「?!」

「それでも……。そうか…。お前は守れたんだな。最愛の妻を。…そうか。」




「良かったな」



パンッ!!!!!!!


突如激しい音が鳴り、試練が崩れ始めた。立ち尽くす二人は空を見上げる。


「…お前は助けられなかったのか?」

「…あぁ。変わってしまった。」

「…そうか。勇者様。次俺と同じ境遇の奴がいたら…その時は助けてあげてくれ。」

「…」

「それと…今の俺に宜しく言っといてくれ。」

「!あぁ!任せろ。悪かったな。助けれなくて…」

「別に…過去の話だ。じゃあな」

白い光に包まれて、試練は崩壊した。人の声が聞こえ始め、空を見るノアは目を瞑り、つぶやいた。


「過去…か…」




次回「解放 結」

「壊された…」

「………」

「マジか!!やっぱり成長してるんだな〜勇者達も」

「…ありがとうございます。わざわざ」

「ん?あぁ!良いの良いの!戦争しないならなんでも手伝うから!ヒューラも猫見れたしな?」

「うん!!!」

「………」

「ムシャも見たかったらしいですよ?」

「………?!」

「そうなの?!ごめんね?」

「…、ルーブとソラは?」

「二人はデザート買いに行ってますよ。」

「呑気だな〜。」

「お前もな!帰ったら俺とムシャとブラッドで鍛えてやるから覚悟しろよ!」

「うぇぇ?!」



明けましておめでとうございますです!新年初の投稿でした。皆さんはどの様な年越しを迎えましたか?僕は友達とクレヨンしんちゃんの映画見ながら年越しました。ボロボロ泣きました!!2024年も「世代の勇者」を宜しくお願いします!!

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