表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世代の勇者  作者: グミ
第一章 「王国」
32/84

第三十一話「解放 承」

前回、3rdランク「エルドラ」との対戦中、応戦に来たアイスとエデンによって、エルドラは拘束された。

一方で、ライトとカイトは、白髪の剣豪「ブラッド」と対決。怒りを露わにしたブラッドはカイトを吹き飛ばしたが、ライトはブラッドを試練に閉じ込める事に成功する。


       三十一話「解放 承」


「魔王軍…」

「君の存在価値を僕に…証明してくれ!」

虹色の膜が地面一帯を覆う。ブラッドは警戒し、剣を構えるが…


「何だ?!」

剣は錆びれ、地面に崩れ落ちた。


「!!君。運が良いね!素晴らしいよ!!」

「ペラペラと上機嫌だな。」

「当たり前じゃ無いか?!僕のユニークスキル内で生きているのだから!!よっぽど運が良いか、神に愛されているか…」


トンッ


[運の魔神]ラックが話している最中にブラッドは動き出した。ノーモーションの動きを見たラックはますます嬉しそうに叫ぶ


「やるね!!」

「黙ってろよ…」

ブラッドが左手を握り締め、顔面目掛けて放つ。ラックは笑いながら右手を構える。その瞬間


ドンッ!!!!!


「?!」

ブラッドの足元が衝撃により砕ける。体制が砕け、左拳は空回る。そして…


「あはっ!!」

「グッ…」

ラックが放った拳の軌跡を察知したブラッドは反射的に顔を下に下げる。顎を狙ったラックの右拳はブラッドの右頬に直撃した。攻撃を耐えたブラッドはすぐさま左拳をラックの横腹目掛けて振るう。


「やる〜!!」

ラックは再び笑い、再度右腕に力を入れる。


ドンッ!!!


「グッ?!」

またもブラッドの足元が衝撃により砕け、右足が後ろに下がる。左拳はラックの体にギリギリ当たらず、ラックの右拳はブラッドの腹に直撃した。


「ガハッ?!?!」

地面に叩き付けられたブラッドは瞬時に全身に力を込める。ラックの止まらない追撃。15回のラッシュは全て腹にめり込んだ。しかし…


「マジか!」

ブラッドは無傷だった。ブラッドの体は何も特別な訳ではない。ダメージを通さないカラクリは、ブラッドのスキルにあった。


「[採血]」

土煙が晴れ、ラックの下から声を出した赤黒い髪の剣豪、ブラッドはラックの顔面を左拳で殴り、右端の見えない壁まで吹き飛ばした。


ドガンッ!!!!


ブラッドは立ち上がり、再びノーモーションで消える。吹き飛ばされたラックが顔を上げると同時に、ブラッドの右脚がラックの頭を蹴る。ラックは再び笑い、小さな声で呟いた。


「そんな簡単に終わらんよ」

「?!」

瞬間。ブラッドの右脚は見えない壁と衝突し、弾かれ、吹き飛ばされた。


「なんだ?!」

「いやぁ…マジか!良い!良いね!!エンド様に近い何かを感じる。でも知識が足りない。」

「…」

突如ラックの目の前にブラッドの左拳が映る。だがそれも、見えない壁にぶつかり、弾かれる。


「…?!…落ち着け」

「どうなってる?!」

「答えはスキルだ。次期魔王。」

「あ?」

「まぁ聞け。ユニークスキルは神のスキルだ。一般のスキルと訳が違う。」

「…」

ブラッドは再び右脚に力を込める。


「…辞めとけよ。素直に聞いとけ。今のままじゃお前は魔王になれない。」

「なるつもりはない」

「…ユニークスキルを持つ者は一部を除き、無条件で3つの恩恵を受ける。一つ、[身体能力の向上]。二つ、[試練の強化]。三つ、[即死無効の付与]。」

「即死無効…」

「君、強すぎなんだよ。だから逆に弾かれる。一発一発が即死級なんだ。…逆に君がユニークスキルを獲得した時。お前には条件が付く。否定の出来ない条件だ。」

「…条件は何だ?」

「獲得時、一番大切にしていた心を失う。喜怒哀楽。愛情や熱意。殺意や優しさ。信頼、希望、夢、人間性までもが無造作に奪われる。まっ!ユニークスキルを覚醒させる事が出来れば、失った心は戻って来る。」

「…お前は何を奪われた?」

「?あぁ…僕は何も?言ったろ?一部って。純粋な人間の体を持つ者だけ、条件が付く。俺は魔人族だが、君は人間だ。だから…」

「もう良い」

「?」

「要するにお前は、死ぬ為に話していた訳だ。これもどうせ試練。いずれまたお前と合う日が来るかもな。」

「…!そうか!!僕を試練として使う奴が居るのか!!面白い!きっとそいつは、[命の重さ]を失ったんだな…」

「じゃあな魔王軍。即死無効と知った今。お前を殺すのに時間は掛からない。」

「あぁ!君みたいな逸材と戦えて僕は嬉しい限りだよ。」


--------------------------


「…。続きだ」

白髪の剣豪ブラッドは目を覚ます。そこには金と白の髪をした男。[剣の勇者]ノアがブラッドの目の前に立っていた。


「残念だが。戦いはここまでだ。ブラッド」

「…?!勇者様!!」


東部。ノアVSブラッド(過去)




次回「解放 転」


ユニークスキルに付いて


現段階で、ユニークスキルを覚醒している勇者はゼウス、アキラ、エデン、ゼロの4人だけです。今後誰がユニークスキルを覚醒させるのか。また、何の[心]を奪われたのかを考えてみるのも面白いかも知れません。もしヴァート達がユニークスキルを獲得した時。何の[心]が無くなるのか。お楽しみですね。



ご覧頂きありがとうございます。不定期になりますが投稿頑張ります。良いねと感想。ブックマーク登録も是非是非。それでは

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ