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世代の勇者  作者: グミ
第一章 「王国」
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第三十話「解放」

前回、多くの戦場で起こる違和感の正体に気づいた各勇者達は王国全土を飲み込んだ試練から出る為に、カイトとヘルアを探す。


1stランク会議室。

ゼウス&レーチ&アキラ&シャル。その他元魔王軍幹部


「アキラ」

「…。どうした?ゼウス。」

光る盤上から目を離し、レーチの肩を叩く。アキラはレーチに盤上を任せ、ゼウスとの会話に意識を逸らした。


「違和感だ。今すぐカイトをここに戻せ。」

「その必要はないよ。」

「…そうか」

「うん。既にラックとライシの駒が消失してる。恐らく俺達は試練の中に居るんだろ?俺が気付いた時にはノアがカイトの元に走ってた。」

「一刻を争うぞ。俺達の意識が現実世界に無い今、王宮はガラ空きだ。国民に被害が出れば…」

「それは大丈夫だ。俺達を隔離したと言うことは、本命は国家転覆ではなく隠密による回収。ブラッドが第二魔王軍に入ったとなれば、国民の殺害はあり得ない。あそこは人殺しを嫌う者が集まる場所だ。国民の被害を出さない為の策は…邪魔をしない事。あとは…」

「ラックとライシがヘマしない事…か。信頼できると思うか?」

「…」

////「今…気分が悪い」////

「信頼…は無理だな。試練を破った後、すぐに地下牢に向かってくれ。恐らく…そこに二人がいる。任せた。」

「任された。」


-------------------------

南西部。リーラ&ゴード&ヒーリェVSエルドラ(過去)


「はぁ…はぁ!!こいやオラァ!!!」

「あ"あ"あ"あ"あ"ウゼェ!!お前みたいなガキ!!アイツさえいなければすぐ殺せるんだよ!!」

エルドラは毒素の塊を頭上に集めながら叫んだ。濃度がどんどん濃くなり、大きさも膨れ上がる。


「ゴードくん!(あの量はやばい?!)」

「くそ…」

「凄いね。」

「死ね!!!」

エルドラが身体を動かし、左手で毒素を操る。しかし、毒素はゴードの横を通り過ぎ、飛んでいった。


「は?下手だ…!!リーラ!!」

「?!(え…)」

「お前潰せば!ゲームクリアだぁ!!!」

毒素の塊がリーラに目掛けて飛んで行く。決して速いわけではないが、その速さはリーラにぶつけるには容易い速さだった。


「私…(あっ…)」

「リーラ!!!」



「アイスバリア!!」

突如地面から氷の壁が生え、毒素を丸々閉じ込めた。

リーラの後ろから白髪の少女が走りながら近づいて来る。


「?!。!アイスちゃん!!(氷魔法!)」

「間に合った!!」

「増援…!くそくそくそ!!ふざけ…」

「よそ見。駄目だよ。」

「?!おま…」

エルドラの後ろから白髪の青年が顔を出す。左手を縛り上げ、地面に倒し、拘束した。


「ぐぁ?!」

「エデンくん。流石だね。」

「ヒーリェさん?。邪魔しちゃいました?!。かね?。」

「ううん。全然。ありがとう。」

「アイス!!!!!」

「?!はい!!」

「ありがとよ」

「…?ゴード?丸くなった?」

「ば?!俺は元からこれだよ!!」

「さっき私の名前呼んでくれましたもんね…(リーラって)」

「……!!いいか?俺は別に…」

「ごちゃごちゃごちゃごちゃウルセェな!!」

「?!」

「…!ごめん?。」

エデンに拘束されたエルドラは叫び、身体を震わせながらスキルを発動した。


「全員毒殺だぁ!!!!」

「駄目だって。」

エルドラから噴き出た紫色の毒素はエデンによって戻された。


「な?!」

「危ないよ!。毒。みんな死んじゃう。」

「お前!!」

(何だ?スキルを無効化された訳じゃないのか?なら…)

再びエルドラは毒素を放出する。ところが毒素は再びエルドラの体内に戻り、エデンが注意する。


「駄目だって。危ないから!。」

「どうなってる…」

「?。大人しくなった?。!。大丈夫そ?。」

「あぁ…俺の負けだ。大人しくするから離してくれ…」

エルドラは諦めた様に下を向いた。


「あ?嘘つくなよ。バレバ…」

「本当に!。良いよ。話分かるじゃん!。」

「は?」

「え?」

エデンはエルドラから離れ、距離を取る。エルドラは目を瞑り、空気を吸ってから思いっきり叫んだ。


「ばーーーーか!!!」

瞬間。半径80メートルを占める毒素の風が、ゴード、リーラ、アイス、を壁に叩き付ける。立ち上がったエルドラは笑いながら逃げ出した。


「は…はは!!間抜けで助かった!!毒素は次第にお前らみんな身体を蝕まれ…」

「ロード」

「て?!」

突如エルドラは地面にぶつかった。辺りに放った毒素は消え、地面に倒れるエルドラの上には勇者候補[エデン]が悲しそうな顔をして拘束していた。


「な?!」

「嘘…。駄目。はぁ…。信じたのに。もう駄目だよ。」

「何が起こった。」

吹き飛ばされた筈のゴード、リーラ、アイスですら理解出来ない現状。ヒーリェは微笑みながら小声で呟いた。


「ライト君…反応見たかっただろうなぁ。」




         第三十話「解放」




東部。カイト&ライトVSブラッド(過去)


激しい剣撃を白髪の剣豪が弾き返す。距離を取るカイトとライトは息を荒げながら呼吸を整える。


「勇者候補様?!何故ですか?!」

「うるせぇ!お前が何言おうとも責めてきたのはお前だ!」

※ライトは頭が悪かった。

「ライト。耳を貸すな。俺達の任務はコイツの無力化だ」

※カイトは脳筋だった。

「カイト…手は抜いてないよな?」

「当たり前だ。お前こそ」

「俺は全力だ!…久しぶりにな。」

(なのに何でだ…二人が[光速]使ってんだぞ?…なんで攻撃一つも通らない…)

「…」

(触れない…触れれさえすれば[強制移動]が使えるのに…)

「カイト!!」

「何だ?」

「試練を使う。」

「…わかった。」

呼吸を整え、疑問の募る白髪の剣豪に向かって、カイトはスキル[リンク]を発動する。


「悪く思うなよ…」

カイトはすぐにスキル[ソード]で剣を生成。自身の左腕を切り落とそうと…


「やっぱりな」

「?!」

直後、カイトの剣は地面に叩き落とされた。目に映る白髪の剣豪は怒りを露わにし、カイトの頭を蹴り飛ばした。


ドガンッ!!!!


「カイト!!」

カイトとブラッドは吹き飛び、互いに壁に激突する。立ち上がったブラッドは剣を握りしめ、歯を食いしばりながら話し始めた。


「そのスキルは、ビットの使っていたスキルだ。やっぱり関係者だな?騙してたんだな?クソッ!!!」

身体を上げたカイトの視界には黒色の靴の裏が映った。


バンッ!!!!


「がぁは?!」

カイトは家の壁を貫通し、30メートル先まで吹き飛んだ。

ブラッドも同じく、後ろに吹き飛んだが、5メートル程で停止し、立ち上がる。ライトは急いで集中し、大きな声で叫んだ。


「ブラッド!!こっちだぁ!!!」

「あ?」

「試練」


--------------------------


「…?何だ?」

突如ブラッドの視界からライトが消え、代わりに黄色の球体が映る。危険を察知したブラッドは球体を切ろうとするが、弾き返された。そして…


「?」

「ふふふ…あははははぁ!!!」

「魔王軍…」

(マイ)世界(テリトリー)!!!」

虹色の少年は嬉しそうに叫んだ。睨みつけるブラッドの足には薄い虹色の膜が広がり、ブラッドの持っていた剣は錆びれ、地面に落ちた。


「なんだ?」

「君の存在価値を!!僕に!」




「証明してくれ」



次回「解放 承」

試練の一部詳細


ラックは試練を使い相殺しましたが、ライトの試練は相殺しませんでした。これは試練の強さによって変わります。ラックの試練は王国全土を飲み込んだ試練と同レベルの試練だった為、相殺が起こりました。

ライトの試練は少し弱かった為、相殺に至らず、試練を展開しました。



ご覧頂きありがとうございます。不定期になりますが今後も投稿頑張ります。良いねと感想、ブックマーク登録も是非是非。それでは。

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