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世代の勇者  作者: グミ
第一章 「王国」
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第二十六話「成長」

前回。ヴァート、アイス、ホープラスはそれぞれジョーカー、アイリス、ラペンに指導を受ける事になる。しかしアイリスの冷酷さを見たアイスはその場から立ち去ってしまった。期待の眼差しを受けるヴァートとホープラス。その一方。ヘルアとレーチは…

北部


「近接型のスキルを持つからには、勿論!体術も必要になる」

「はい」

「体術は、基礎、判断力、瞬発力、情報管理能力、空間把握能力、そこに自身のオリジナルを組み合わせて完成させる事が、強くなる為の近道だ。」

「オリジナルですか?」

「うん!正しい道を歩む事より、別の道を探す方法もある。剣を振るにも上からか下からか、突か薙ぎ払いか。」

「なるほど」

ヘルアは話を聞きながら魔王軍から振り翳された剣をギリギリで避け、相手の腹に蹴りを入れる


「グァ!!」

「避けるにも、遅くか早くか、ギリギリか余裕を持ってか、そんな理屈ですね?」

「ん!理解が早くて助かるよ!!ヘルアくん!」

「はい?」

「剣は使えるかい?」

「…。人並み以上には。剣士訓練所出身ですから」

「その出身で剣を持ち歩いてないなんて…面白いね」

「ども」

再び襲い掛かる魔王軍の足を蹴り、腕から剣を奪い取ったグレーはヘルアに剣を手渡す。


「剣も体術の一つだよ」

「…わかりました。重いな…」

「鉄剣だからね。その分使いこなせばそこそこ優秀だよ」

「…それ。全部の剣にも言えますよね」

「いや?この剣は作りやすい!」

「はぁ」

振り向いたヘルアは剣を左で持ち、左後ろに構える。右足を前に踏み込み、右手を左肩前へ、頭を少し下げた。


「それは自己流?」

「ライバル流です」

次の瞬間、剣を構える複数人の魔王軍が斬りかかり、その後方から炎魔法が飛んできた。ヘルアは両足のかかとを少し浮かせ、呼吸を止める。


「殺しても?」

「なるべく避ける様に」

「はい」

炎がヘルアの目の前に来ると同時に左腕から放たれた剣は炎を跳ね返し、後ろから剣で突く。


「へぇ!」

剣は炎を纏い、ヘルアは魔王軍の方を見た。


擬似付与(ぎじエンチャント)。炎」

続いてヘルアは魔王軍に突進し、付与(エンチャント)武器を左下から右上に切り上げる。


「破壊」

咄嗟に剣でガードした魔王軍だったが、剣と剣が接触した場所から壊れ、ヘルアの剣が魔王軍の左手首を切り落とす。


「ぐぁぁぁぁぁ?!?!」

「うるさ。」

そのまま右回転したヘルアは右足で相手の顎を蹴り、地面に捻じ伏せた。


ガン?!


「ぁ……???」

「…ふぅ。」

「…!いやぁ!!驚いたよヘルアくん!!勇者学校の優等生も凄かったけど、推薦入学者ってやっぱりそれ以上に凄いんだね!!」

「ども」

「じゃあこの調子で残り800人程倒してみようか?ヘルアくん!」

「はい」

テンションの上がっているグレーの後ろには既に1000人近くの魔王軍が倒れていた。ヘルアは若干のやりにくさを感じながら、目の前の魔王軍に剣を向けた。


        第二十六話「成長」


1stランク会議室


「この黒色のゴマみたいなのが敵ですか?」

「そうだ。君?名は?」

「レーチです!」

「ではレーチ。この戦力差を見て第一に何を思う?シャルも応えてみろ。」

「はい。」

「ん〜〜多すぎる…とか。ん〜。何だろ…」

「民間人の被害を考えます。」

「うん。シャルが正解。レーチ。君の判断はまだそれで良い。話によると、君のスキルは後方支援向きだと聞いた。なら、今回俺がする行動は今後、君がする行動と言ってもいい。」

アキラは青色に光る三角形の駒を二つ動かし、同時に黄色の四角形の駒が赤色の丸い駒から離れている事に気付く。


「?推薦入学者が一人孤立してるのか。ここにはアイリスがいたはず…カイトとライトを合流、孤立している推薦入学者の元にエデンを向かわせるか。」

「これって何のスキル?地形把握?」

「惜しいですね。スキル名は[盤上]ですよ。勇者様本体を中心に、半径10キロ以内を小さな盤上として目の前に再現する。スキルの覚醒により、範囲内の生き物の把握、移動が可能です。移動に関しては、表示さえされれば敵すらも動かせます。」

「え?!?!チートじゃん!」

「いえ。その分集中力が必要になり、少しでも気が緩むと脳震盪が起こります。」

「レーチ。ちゃんと見て覚えて、成長しろ。立場上お前は俺の弟子だ。幾らでも間違えて良い。その代わり、俺が居ない時はお前に全てを任せる事になる。」

「!!」

「変わりたいなら。努力するしかない」

「…」


---------------

「ゴミが」

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初めて死を味わった時。叫ぶことしか出来なかった。


---------------

「お前は努力をして来たか?」

---------------


勇者候補がリーラを攻撃した時。怒りで反撃した。でも…


---------------

「自信を持て」

---------------


産まれて初めて褒めて貰った。その言葉を僕は否定した。



「…」

「レーチ様?」

「アキラさん。僕…覚えます…自分を変えて、強くなって、みんなを守りたいです…」

「なら何をする?」

「後方指揮。ヘルアも僕に頼んでくれた。アキラさんとシャルさんの知識と技術を僕が引き継いで…」



「最強の!!司令塔になります!」

「良い。流石は俺の弟子だな。なら手始めに。」





「王国を救ってみろ」



次回「無敵」

「ふぁぁぁあ」

(ふぁぁぁあじゃねぇよ!!はよ起きろや!)

「ん…ん?」

(お?起きた?)

「…Zzz」

(ぶち殺すぞクソジジイ!!!!!!!)




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