この世界の説明
ボアに襲われてから数日。ジークは鍛錬していた。
「イチッ、ニッ、サンッ」
鍛錬とは言ったものの生まれてから一度も武器を振るったことも、まして握ったこともないので長い木の棒を持ってただ振り回しているだけなのだが。
(こんなんじゃつよくなれないよ〜)
「どうした、ジーク」
声を掛けてくれたのはゲンという厳ついおっさんだ。先日助けてもらった大人の一人だ。
「あっ、ゲンおじさんッ。あのね僕強くなりたいんだよ!!どうしたらおじさんみたいに強くなれるの?」
「そうだなー、とりあえず走り込みでもしてみたらどうだ?体力がないとすぐヘバッチまうからな!!ワッハッハ!!だが間違ってまた森に入るなよ〜」
そう言ってゲンは去って行った。農具を持っていて全身が泥だらけのところを見ると畑仕事の帰りだったのだろう。
そして走り込みをしたらいいんじゃないかとアドバイスを受けたジークはさっそく村の中を走り回ることにした。
いきなりだがここでこの世界と村について話をしよう。まず最初にこの世界は魔法が存在する。
定番の火、水、風、土の基本4属性に加え光、闇、時間、空間の4属性だ。
魔力量は修行によって増やすことが出来、努力し続ける限り増やし続けることができる。
がしかしそれは理論上可能なだけであり、実際には魔力量が大きくなると比例するように体に負荷がかかるためある程度まで増やすとやめてしまう人がほとんどだ。
そしてそれとは別にユニークスキルというものが存在する。
ユニークスキルを保持するものは割合は約1割程度しかいない。強力なユーニークスキルを保持するものは貴族や大商人からスカウトされることが多い。
ユニークスキルは先天性と後天性がありほとんどが先天性だ。ユニークスキルを発芽させるためには強力な想いが必要になる。そのため後天的に得ることはユニークスキル保持者の中でも1%しかいない。
そしてこの村というよりこの世界ではあまり文明が発展しておらずほとんどの人は農民だ。
当然ジークの両親も農民だ。
たくさん書いたと思っても全然進んでなくて心が折れそうになりました。シクシク