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寿町の星  作者: 播磨王65
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27話:肝臓癌との最後の戦い2

 入院後10日目の2011年7月16日に池田君は、帰らぬ人となった。早速、妹の池田菊子に連絡すると2時間後、千葉から駆けつけてくれたが、既になくなっていた。その姿を見て、なんで、もっと早く連絡してくれなかったのと、冷たくなった池田君の胸をたたいていた。彼も妹さんに迷惑をかけさせまいと、思ってしたことだから、攻めないでやって欲しいと世之介が言った。そして葬式はどうすると言うと、千葉の姉ヶ崎に池田家の菩提寺があるから、そっちに埋葬して欲しいと言った。


 親戚とか友人はいないのですかと聞くと、いろんな事情があって、葬式に呼べる人はいませんと答えた。そこで千葉の姉ヶ崎の近くで葬式をして埋葬してもらう様にしましょうかと言うと、そうしたいと言った。そのために電話をかけて、7月19日、姉ヶ崎の葬儀場で荼毘にふしてもらえるように連絡した。ただ、こっちから千葉まで霊柩車を用意しなければと考えた。そして妹さんに池田君との約束で遺産を現金で手渡しますと説明した。


 そして近くの金融機関で100万円を下ろして彼女に渡した。これで近くのホテルに泊まりなさいと指示するとわかりましたと言ってホテル行った。そして、世之介が事情を話すと、兼松幸子さんが、私の知り合いの葬儀屋さんがいるから電話いてみましょうかと言ってくれ、お願いした。すると20分くらいできてくれ事情を話すと棺と霊柩車とドライアイスを用意してくれると言い、費用の見積も持ってきてくれた。


 そこで7月19日の朝7時、来て欲しいと言った。ご遺体はどちらにありますかというので、まだ、すぐ、そこのけいゆう病院にあると言うと、病院に連絡していただければ、ご遺体を引き取りに行くと言ってくれた。そこでお願いした。すると1時間くらいで、遺体を池田君のマンションに運んできてくれた。総額で20万円と書いてあり、先払いした。


すると丁寧に遺体を棺に入れてドライアイスで冷やしてくれ冷凍庫にも新聞紙で包んだドライアイス、冷凍庫いっぱいに入れてくれドライアイスを切らさないようにしますと言ってくれた。そして7月19日、朝7時、池田君の遺体を霊柩車に乗せてもらった。そして、夢想世之介と奥さんと、池田菊子さんがエスティマに乗って霊柩車について、千葉、姉ヶ崎の葬儀場へ午前10時前に到着した。10時から荼毘にふされることになっていた。


 そして運んできてくれた霊柩車の運転手さんに寸志を渡して帰ってもらった。その後、10時から遺体を荼毘にふしてもらい納骨壺にいれて菩提寺の墓地に入れ埋葬した。そして池田菊子さんに、また連絡しますと言い、夢想夫妻は、横浜に帰った。そして世之介は7月16日の晩に息子の善一に、みなとみらいのマンションを月15万円で借りないかと電話すると自宅から近いのかと聞くと2軒隣だと答えた。子供達と食事も一緒に食べられるかと聞くので大丈夫だよと言った。


 広さはと聞かれ52平米のゆったりした2LDKと伝えた。実は、善一の双子、息子の賢一と賢二を東京、橫浜の中学から、高校、大学へ進ませてやりたいと思っていると言った。もしできれば、食事の面倒見てもらえれば、月15万円なら払い続けられると言った。女房とも相談して明日電話すると言ったので待ってると言って電話を切った。翌朝、是非、借りたいという電話が入った。7月20には中学校が夏休みになるから連れて行きたいが良いかというので了解した。


 7月20日、11時半に車で、善一の家族4人がやってきた。マンションを上がると、すごい景色と言い、みなとみらいの真ん前じゃないかと驚いていた。そして話した2LDKの部屋へ行くと十分広くて4人でも住めると言った。これで15万円は安いねと言った。ちょっと事情があって、安く借りられると言った。実家のマンションも隣の隣だし、料理ができたと連絡すれば、食べに来られるし、最高だと喜んでくれた。インターネットも入ってるから使い放題だと言った。


 インターネットで調べると戸部の橫浜市立西中学校まで徒歩で25分でいけることがわかった。その後の高校も平沼高校、翠嵐高校も近いと話していた。是非、使わせて下さいと善一が世之介に頼むとわかったと了解してくれて決まった。そして7月22日に娘の陽子から電話で、彼氏を消化しに行きたいと電話が入り、明日7月23日土曜日に伺いたいと言うので了解した。昼過ぎ13時に陽子が彼氏を連れてきて、部屋に入った。


 その男が私は豊富功「とよとみ・いさお」と申しますと名刺を渡した。神戸出身で神戸大学商学部を出てから東京で仕事をして最初に日本生命に勤め、その後ソニー生命にスカウトされたと話した。そして大きな「虎屋の羊羹」の詰め合わせを渡した。冷たい麦茶を出すと飲んで今後とも宜しくお願いいたしますと言った。


 彼女とは間違いなく結婚を前提として責任を持って、お付き合いしますと深々と頭を下げた。そして要件が終わると夜分、失礼しましたと言って陽子と共に帰って行った。その後、陽子から彼は、現在、ソニー生命でセールスをして話上手で、業績も良くて、金を貯めていると言い、将来、彼と一緒に、ソニーバンクに勤めながら、彼が独立するのを手助けしたいと話していた。

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