表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寿町の星  作者: 播磨王65
11/31

11話:兼松夫妻と夢想夫妻の沖縄旅行1

 1996年、冬休みに善一と陽子が家に帰ってきて、陽子が、これからの10年でインターネットで世界は大きく変わるという話をしていた。それについて善一も確かに大きな変化が起きるのは間違いないと話した。そのため陽子が入ってる投資研究会でもソフトバンク、ヤフー、楽天に注目していると言ったが、競争が激しいから勝者は儲かるが、負け組は倒産することになり、激しい戦いになる

だろうと予想していた。


 そして4月を迎えて、夢想が、その話をN証券の池田に話すと時代が変わるのは間違いないが、ヤフーと楽天のどっちが勝つかN証券内部でも意見が分かれていると話した。ただ、リクスが大きいのも間違いなく夢想君たち初心者の投資家が手を出すべきではないと話した。ソニーも連れ高するはずだから、期待して待っていた方が良いと言われ、彼の指示に従った。そして夏が来て善一と陽子がアルバイトしたいというので夢想が了解した。


 2人とも橫浜のセブンイレブンでのアルバイト店員として働き出した。やがて夏休みが終わり大学が始まった。そして夢想が塾をして最近の学生が暗記を重視して、ものを考える力が弱くなっていると嘆いていた。暗記も大事だが、定理の証明とか、方打て意識の意味という本質的なことを理解しないで暗記していると、難しいもんだが出たときに解けなくなると言い、そう言う意味でも応用力は、レベルがあがるほど重要だと夕方、食事後、話すと、善一は納得していた。


 しかし陽子は、手っ取り早く点数とるには、暗記が早く、第一楽だからねと笑いながら言った。やがて木枯らしが吹いき年末。12月恒例のクリスマスパーティーの兼松夫妻が来て多くのクリスマスプレゼント持てきてくれた。そして今年、旦那さんの回復が良いので橫浜駅から日帰りバスの旅に、数回、出かけたと話した。静岡の寿司の食べ放題の話や山梨のブドウ狩り、夏の冨士山5合目の度の思い出をしてくれた。


 帰り際に来年のお年玉を夫妻で2万円ずつ善一と陽子に渡した。やがて1997年があけた。そして今年も初詣でに行き、家内安全と投資の成功を祈願して来た。今年は寒さがひどく、1,2月と家でじっとしてる日が続いた。そして暖かくなりなり始めた3月14日に夢想世之介が兼松夫妻に電話で沖縄へ旅行しませんかと誘うと、是非、行きたいと言うので、パック旅行を探して、3月18日からのツアーを見つけて申し込んだ。


 そして兼松幸子さんが以前、家を処分するときに上手に売っていただいたので費用は、私達が出しますと言ってくれた。3月18日朝7時に夢想の車で出発し羽田空港に8時前について9時過ぎの飛行機に乗って那覇に12時過ぎに到着し空港の食堂で昼食をとりレンタカーを借りて高速道路を突っ走って午後14時過ぎにニッコー・オクマ・リゾートに到着して、チェックインした。そして目の前に広がるオクマビーチを散歩してホテルの風呂に入り仮眠した。


 18時過ぎに海が一望できるレストランで夕食を食べた。途中で買ってきた泡盛を水割りして飲んで、最近の出来事や病気の具合、今後の老後の話を話して22時過ぎに床についた。翌3月19日は9時にオクマを出発して海岸線を北上し沖縄島最北端の地、辺戸岬へ行った。大きな石碑に祖国復帰闘争碑と書いてある大きな石碑が建っていて沖縄が日本に復帰するまでの長い戦いがしのばれた。その石碑の後ろに広がる大海原の向こうには世論島。


 その先に沖永良部島、徳之島、奄美大島へ続き、その遥か向こうに鹿児島がある。祖考えると日本は南北に長い。断崖絶壁の上から下を見ると、大きな波がぶつかって砕ける様がみえた。そこで多くの写真を撮り30分程いてオクマにひきかえした。すると10時半になりホテルのオクマ・ビーチ・リゾートのカフェで一休みした。その後、やんばる野生生物保護センターを見学しに行きヤンバルクイナの剥製や、その保護活動などを見て来た。


 そして道路沿いの道の駅で昼食を食べた。就職後30分位かけて大宜味村に入り大宜味村立芭蕉布会館を見学してきた。底では村の人たちがゴザをひいて座って芭蕉布を編んでいた。その芭蕉布で花びらを器用に作ったりしていた。また、庭に出ると芭蕉布にちなんだ石碑もあり、素朴な文章が書かれていた。黄色地に芭蕉布の独特の黒の模様が入った着物も展示されて美しかった。その他素朴な模様の芭蕉布なども展示されていた。その芭蕉布をあしらった財布を、お土産に買った。


 その先に珍しい岩がある「喜如嘉板敷海岸の板干瀬」という名所があると地元の人に聞いて、車で10分足らずでついて磯の岸壁が荒波で独特の形の平べったい板のようになってる岩場を眺めて写真を撮って来た。そして写真を撮ってると地元の人が、この道を北に20分くらい行くと沖縄そばの名店があるからと言われて16時過ぎで小腹が空いたので入る事に決めた。食堂の名前も聞いて、出発した。そして20分足らずでついて、その店に入ると、だしの美味しそーな臭いがした。


 男性は沖縄そば、女性たちは、もやしそばを頼んだ。数分後、4、5枚のよく煮込んだ三枚肉がそばの上に乗った沖縄そばと麺が見えないくらい、たくさんのもやしと小さくきざんだ肉ののった、もやしそばが出て来た。男性達は、その旨そーな肉をほおばると美味しいと食べ始めた。女性たちはもやしと細く切った肉があっていて美味しそーに食べた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ