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1-3 到着と情報収集



「確かこのあたりのはずなんだがな」


 前もって村に来た商人に聞いた話しでは、このあたりに小さな集落があるらしいのだが。


「まさか誤情報か?」


 つまみの代金を支払ったのは間違いだったか?今度から飲んでるやつから話を聞くのはやめておくか


 仕方ない、隣街まで行くか。

 幸い備蓄は大量だ。水や火は魔法で何とかなる。


 「………そういえば昨日干し肉を結構消費してたな。」


 少し急ぐとしよう。






 少し歩いていると索敵魔法にいくつかの反応があった。


 今朝から魔物がかなり多いので近くに魔物の巣でもあるのかと思い範囲を広げていたのだが……これは…魔物じゃない?盗賊か?


 ちなみにこの索敵魔法は相手にいる位置が正確に分かるものではなく数や大体の場所が直接頭に浮かぶ魔法だ。昨日使っていたのは相手の人数だけでなく場所もくっきりわかる魔法なのだが範囲が狭く大体体から50m位の場所までしかわからない。今使っているのは100m位だ。


 歩いてみるとどんどん数が増えていく。50~70くらいだな。しかし……まさかこれは


「魔物の巣ではないらしいな」


 魔物の巣の方がマシな気もするが。とりあえず寄ってみるか。


 反応のあった場所に向かう、念のため気配を消している。




「これは、むごいな」


 小さな集落の正体はこれだったのか。

 

 俺は高めの木の上からその場所を見ている。


 一見何の変哲のない小さな集落。しかし畑や井戸が見当たらないことが気になった俺はオリジナルの物体を透視出来る魔法を()()、その集落を眺めた。すると


「地下だな。捕虜はいないが…村の人数に似合わない食料と金、強盗団とでも言うか。なるほど、いったんここで商人の休憩場となり隙を見せた商人の荷物を奪う…そんな感じだろう」


 つまりおごったやつは嘘をついてなかったと。偽りではなかったな、今まで通り酒場は俺の情報収集場だな。


「どうするか、隙を見せなければ奪われることはない。奪われて困る物は異空間に収納してあるしな。一応ダミーの金と食料でも背負っておくか。」


 行ってみるとしよう


 まずは準備だ」


      ーーーーーーー 


 さてダミーの金と食料は持った、情報収集と行くか」


 小さく意気込みながら俺は集落の入り口のあたりで気配遮断を解いた


「脅威はない。一応防御魔法を展開しておくか。身を守れ ディフェンス」


 幻術を使い様子をうかがう方法もあるが脅威はなさそうだからな。




 門番らしき奴がいる、こいつに見つかれば集落全体に俺が来たと話が伝わるだろう。


 …どうやら見つかったらしいな。門番が近くに用意してあるパイプに何やらぼそぼそ言っている。恐らく街の中に同じような物がいくつか隠してあるに違いないな。そこに音を入れればすべての者に伝わるわけか。魔術に使えるかどうかは置いておいて勉強になるな。


「こんにちは、すいませんお邪魔してよろしいですか?」


 なるべく丁寧に話しかけた。


「どうぞ、ああ武器とか持ってたらここら辺に置いといて帰りにまた受け取ってくれ」


 まず武器を盗って抵抗できなくするのか。1人で旅に出てるんだ、武器を持っていないってなると怪しまれるかもしれないな、適当な武器でも作って渡しておくか。


「少々お待ちください、ここまで魔物に襲われなかったので武器を荷物の奥にしまい込んでしまいまして」

「ああ、焦らなくて大丈夫だ」


 念のために背負っておいたリュックの中に手を突っ込み、ばれないように詠唱する


「わが刃 その姿をここに表せ クリエイトソード」


 鞄の中に入り切るサイズを作ったので剣というより短剣だな、これで十分だろう


「じゃあすいません、これ預かっておいてください」

「よし、他に武器はないな?そのリュックを広げて見せて見ろ」

「はい、これでよろしいでしょうか?」


 リュックには適当に詰め込んだ干し肉と水筒が複数入っている。怪しまれはしないだろう。


「良し通れ」

「はい、すぐに戻ると思いますからその剣はそこら辺に置いておいてください」

「わかったから早く行け」


 まあ順当だな、問題はないだろう。早く情報を聞いてさっさと出よう。後ろで門番がパイプ管になんか言ってるな。入ったことを伝えてるんだろう。


「おや珍しい、旅の方かい?うちに泊まりな安くしとくよ?」


 割と外見の良い女性が話しかけてきた。ここで荷物を置かせる作戦だろう。


「いえ、またすぐ出なくてはいけないので大丈夫です」

「そうかい、少し休憩するだけでもいいんだよ?」

「そうですか?では荷物をここに預けてもよろしいでしょうか?」

「いいわよ?荷物を預かるだけなら銅貨5枚でいいわ」

「ありがとうございます」


 リュックの中には必要に見えて俺には必要のないものを入れておいた。盗られても大丈夫だ。


 俺は銅貨を渡してリュックを預けた。


「ではまたすぐに戻りますのでよろしくお願いします」

「はいよ、食料ならこの先の牧場の近くにあるよ」

「そりよりまず食事をとろうかと思うのですがどこかいい所はありますか?」

「小さな集落だからね、うちが料理屋も兼ねてるんだよ。なんか食べていくかい?」

「でしたらまた後で来ます。何か作っておいてください」

「わかった、腕によりをかけて作っておくよ」

「よろしくお願いします」


 じゃあ手の内にはまるとしますか。


 肉屋に向かった俺の後ろでまたぼそぼそと聞こえる。向かったことを伝えてるんだろうな。


 2,3人ついてきているな。まあ問題はないだろう。


 情報収集開始だ。油断なく行こう




作者です。


展開があまりありません。


ご了承ください。


次回もまた同じ日に投稿します


ではまた



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