第一
異世界を旅する魔導師を長期停止しています。
でも何か書きたくて書いています。
ちなみに批判中傷ガン無視です(・∀・)人(・∀・)
誤字脱字はどんどん突っ込んでください(*´∀`)
みんな初めまして?
俺の名前は神谷煌って言うんだ。
歳は17歳、高校三年生だ。
ちなみに見た目は普通だと思うぞ!
ん?
なんで語りかけ口調で始まるのかって?
それは言いっこなしで頼むよ。
さて聞いてくれ。
この物語は俺がコンビニで買い物して
買い物袋ぶら下げて歩いてた時に始まったんだ。
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「あっぢぃ~!!
なんなんだよこの暑さ、お袋もこんな時に
お使いお願いとかいじめだろ。」
季節は夏でこの日の気温は昼前の現在で30℃を楽に越えている、そして暑い、暑いとわめきながらも母親に頼まれた醤油を買いに近所のコンビニへ行ってきたのがこのお話の主人公である。
「あのー、すみません
神谷煌さんで間違いないですか?」
声をかけられて振り返ってみるとそこには……
バカな人がいた。。
(なんなんだ!?
おかしいだろこの人、今夏だぞ?
なのになんでローブなんか着て杖もってんだよ!)
「あのー神谷煌さんですよね?
私の名前はテミスと言います。
信じられないかもしれませんが一応、法と掟を司る女神です。
あとこのローブ温度調節出来るのであつくないんですよ??」
女性は再度アキに声をかけてくる。
だが語りかけてくる内容がおかしい。
女神??法と掟?痛い人か?
(でも、なんなんだ?俺は声に出してないよな?)
「ああ!!
そうですね、声は出ていませんよ?
私が煌さんの心を読んだだけですから。」
その答えを聞いてアキは。
疲れた様子でながーい溜め息を吐いていた。
「はぁ~…マジもんかよ…
勘弁してくれよ…そりゃ小説は読むけどさ。
この展開だと俺死んじまうわけ??」
「いいえ、亡くなる訳ではありませんよ?」
アキの問いにテミスは明るい口調で答えた。
「なーんだ、なら女神様が何の用なんだ?」
アキは死ぬ訳じゃないとわかり女神に聞くと…
女神は少し答えにくそうに。
「はい、亡くなる訳ではないんですが。
アキさんのこの世界に存在する為のパスを間違いで消去してしまいまして…
一週間後に異世界に渡っていただかねばいけないんです!!」
テミスはそう言いながら、ガバァ!!っと効果音の聞こえそうな勢いでtheドゲーザ!をしていた。
「………
どっちにしても同じねぇーか!!」
夏の青空の下で煌は空に向けて叫んでいた。
ー 煌の部屋 ー
今、テミスとアキの二人はアキの部屋に場所を
移して話を続けていた。
「んで、なんだ…
あんたは法の女神様で世界に滞在する為に
必要なパス??なる物の管理をしていて?
死亡予定の人のパスを消す時に間違って
俺の分まで消してしまったと?」
アキはあの後、数分間茫然として
それでも夏の暑さには勝てずに場所を移して
テミスから詳しく話を聞いていた。
そしてテミスは現在進行形で土下座中だ。
「ハイ…そうです。
ただパスを消してもすぐに何かあるわけでは
ないんですが…
調べた結果、死亡されない方がパスがなくなって一週間経過すると…
世界か辻褄を合わせようと存在自体を抹消してしまうんです。」
「はぁ~
でもパスは消してしまうと変更が効かないと?」
アキは溜め息をつきながらテミスに確認していた。
「はい、一旦消してしまうとこの世界の主神でも変更は出来ないんです…
出来るとすればこの世界の上位世界の主神であり各世界の主神をまとめている方ぐらいです。
ただその方とも数百年単位に一度しか連絡はつかないため間に合わないんです…」
テミスの説明を聞き終わりアキは考えていた。
(あ~どうするかな…
つってもどうしようもないんだよな…
でもお袋になんて言えばいいんだ?
俺は小説で頭が慣れてるから意外と受け入れたけど
お袋泣くよなぁ…)
アキの家は母子家庭だった。
アキの父親はアキの生まれる前に亡くなっており
母親とアキの二人でずっと暮らしていた。
生活自体は父親が相当な遺産や家を遺してくれたらしく標準的な家庭よりは裕福だったが…
それでもやはり母親を一人にするのは辛い…
そこにテミスがオズオズとしながら声を発した。
「あのぉ…お母さんへの説明は私にさせていただけませんか??
こうなったのも私の責任ですし
私から話さなければ信じて頂けないかと…」
二人で話を続けているとアキの部屋のドアが開かれそこから…
「あらぁ~それなら大丈夫よ??
信じないことはないわ。
私だって異世界から来たんだし?」
そう言いながら入ってきたのはアキの母親だった。
「……はぁ~?!?」
アキは今日一番の声で叫んでいた。
「落ち着きなさい煌
別にからかっている訳じゃないわ。
それに何となく予想はしてたのよ…
アキが帰ってくる少し前からあなたの
近くに神気が彷徨いていたから
神族が下界を彷徨くときは碌な事ないから。」
アキの母親はそう言いながらテミスを
軽く睨み付けていた。
その言葉にアキは混乱しテミスは困惑していた。
「貴女は何者ですか?
見たところ力は感じませんし…
でも、その口振りからして神族に多少なりとも
関わりがあるのは間違いないでしょう。
ですが魔力も聖気もましてや神気もない
人族が神族に向ける眼ではありませんね…」
テミスの言葉に母親はクスクスと笑い
口元を抑えながら話し出す。
「あなた神族でもかなり若いでしょう?」
笑いながら言われた言葉だが不思議と
テミスに不快感らなかった。
「えぇ…
まだ神々の中では最若ですが。」
「ふぅ…
あんまりしたくは無いのだけど。
少しだけ枷を弛めるから気をしっかり持ちなさい?
魂にキズがついてもしらないわよ」
アキの母親がそう言った瞬間、世界が悲鳴をあげた
部屋の壁には亀裂が走り
窓は一瞬で砕け、空間が軋みアキが今まで聞いた事の無いような音が響いている…
母親の周りは空間が歪み理解を越えた
景色をおりなしている。
その空気にアキは耐えられず冷や汗を流し
膝は笑い立つことも出来ずに母を見ていた。
「おっ…
お袋!!」
アキの声に母親は気付き力を抑える。
「あら…ごめんなさい。
アキの周りに壁を貼るの忘れてたわ~」
なんて凄く軽い感じに言われたアキは
orz状態だった。
「さてと、テミスだっけ??
私は抑えてるだけで無力ではないわ。
神族でも全能神でもない限り、若いと知らないこともあるでしょう??
それで??
なんでアキの所に神族が居るのかしら?」
そう言った母親は顔は笑っているが
目が全く笑っていない。
その笑顔を向けられているテミスは
顔が軽くひきつるのを感じながらも事情を説明した。
説明を聞き終えた母親は眉間を抑えながら
深い、深い溜め息を吐いていた。
「はぁ…まぁ死ぬ訳じゃないなら良いわ
パスの件はお母さんに任せなさい。
だけど数百年とは言わないけど数ヶ月か数年は掛かるわ、その間は他の世界で待ちなさい。」
母親の言葉に一瞬、喜びの表情をしたアキだが
やはり異世界には行かなければならないと
分かると少しだけ落胆していた。
その顔見て母親は…
「安心なさい。
ちゃんと異世界で生きていく力はあげるわよ
私だってアキを行かせるのは心配なんだから。」
そう言って飛びきりの笑顔を見せていた。