表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

へい、ブラザー。まずは情報収集とかどう?

「兄上、私考えた。」


私はお兄ちゃんを真剣な目で見つめた。

因みに、もちろんではあるが、兄はソファの上で私はフローリングに正座である。


お兄ちゃんはちらっと目をこちらに向けサイト本に目線を戻した。なになに、本のタイトルは「人を騙すには身内から」。、、、え、こわ。


「私ね、お兄ちゃん」


無視されたので勝手に話すことにした。


「まずは小川さんのこと知ろうと思うの。作戦を練るにはまずは情報収集をしないといけないからね!」


ドヤ顔で兄をみつめる。


「、、、」

「、、、」



はい、沈黙。


「無視かよっっっ!!!」


くうううあ。無視されて腹が立ちました。ええ、それはもう。


私は近くにあったお兄ちゃんの携帯をつかみラインをひらいた。小川いねーぞ!?なんでたよ!あ、クラスライン見っけ、おんなじクラスだしここでいいや。



小川たんのこと知りたいのでデートしてください!!!


よしよし。


「、、、おい、なにした?」

「ラインした!」


ドヤ顔で答える。


「誰に」

「小川さん向けに」

「ほうほう、、、、向けに?」

「イエス、向けに」


お兄ちゃんは私の手から携帯を奪うと同時に、送った内容を確認したあとコンマ一秒で私の頭をバシッと叩いた。


「い、いたいいいい」



あまりの痛さに涙目になる。


「お前!何してんだよ!!!」


大声で叫ぶ兄を涙目で睨む。


「お兄ちゃんが話を聞いてくれないからじゃん!」

「腐女子の良い餌食になるだろうが!馬鹿!」


お兄ちゃんの顔が真っ青である。

え、お兄ちゃんの学校の腐女子ってそんな怖いの!?もしかして、お兄ちゃんと小川さんをくっつけるフラグを立ててしまった?!


「う、奪わないでよね!小川さんは私の未来の旦那なんだから!」


兄に向けて精一杯叫んぶ。


「誰が奪うか!!あと、小川はお前のモンでもねぇよ!」


と兄からも精一杯の叫びが返ってきて安心した。

最後の確認としてフラグは折らねばと思いお兄ちゃんに確認する。


「あとから本当は好きだったんだとかはダメだからね!」

「お前まで俺をそんな目で見るな!俺は女が好きなんだ!」


そこまで言うなら信じよう。


「お兄ちゃん。私が小川さんを手に入れた暁には、お兄ちゃんに女友達を紹介してあげる」


なんてったって私は女子校に通っているんだから、とドヤ顔で兄を見る。

兄は首を振っていた。


「お前の友達は絶対ぜっっったい、変だから別にいい」


、、、。本当こいつは失礼だな!


『ピロロン』


言い争いの中、この空間に似合わない音が流れた。


お兄ちゃんは音の発生源である携帯の画面を見て、はぁ〜と安心したように吐息した。


「どったんすか?」

「朗報だぞ、ブス」

「え、なにが?」


兄はほらよと言い携帯を渡してきた。

そこには


妹ちゃんかな?クラスラインだよ、これ笑

間違えたみたいだね( * ´_` * )と送られていた。


え、激可やわ。とほっこりした。


すぐ下に兄も送っていたようで、メッセージが目に入る。


ごめん。ブス(妹)がやった。無視って。


どこでも私をブスって言いたいんだなってって思った。


兄が携帯を奪い違う画面を見せてきた。


「小川からも個人ライン来た」


なになに。


妹ちゃんどうしたの?イタズラ?笑


イタズラちゃいますって〜と思い兄の返信をみる。


いや、お前が好きらしい


「いや、なんでもういっちゃってんの?!」


くわっと兄を睨む。


「いや、全部よめって」


あかん。いい流れになってるの?心臓ドキドキしてきた!と思い読み進める。


え、俺?冗談?


いや、がち


いや、え、どうしよ。どうすればいい?


あんなブスふっちまえ!




で終わってた。

「待って待って待って!全ッ然、よんでも安心できないんだけど!むしろもう会いたくないレベルなんだけど!」


「全てお前が俺を腐女子の餌食にしたのが悪い」


ずっごい極悪な顔で私を見下ろす。

く、くぅぅぅ〜!なんて兄貴だ!馬鹿野郎!

このままでは大原咲子はおわれない!

デートしたいです!とだけラインに打ち込むすると同時にメッセージがきてた。


デートさせてもらえない?


その下には、同時に送ったデートしたいですの言葉。


「神は私に味方しているようですよ」


と、ドヤ顔でお兄ちゃんに携帯を返した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ