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身体測定、そしてチート

*******************


さて、今日は身体測定の日です。

この身体測定は、身長・体重・座高・視力等に加えて

武術の適正・魔力適正・スキル調査なども行います。

基本的なものの結果は


身長 133.6cm

体重 29.4kg

座高 73.5cm

視力 右 2.0 左 2.0 (機材による測定限界)


こんな感じですね。まぁ特別なところは特にない平凡な感じです。

魔力適正はおよそ30人に1人ほどなのでこの学園には170人に1人ほど。

つまり、30人くらいしかいないわけですね。

姉上はその中でも内在的魔力量・魔力適正値共にぶっちぎりのトップなわけですけど。

武術の適正は時間がかかるので明日行われるので、

今日は魔力適性検査とスキル調査を行っておしまいです。

「カナタ=リ=フェミナ、入りなさい。」

呼ばれたようですね。いまから魔力適性検査が行われます。

中には教授らしき人とその助手らしき人がいました。

「では、始めます。手のひらに意識を集中してください。」

「はい。」

手のひら。手のひら。手のひら。

「!?」

「きょ、教授っこれはっ!」

何かあったのでしょうか?そう思い目を開けてみると。

「え?」

なんと手が光っているではありませんか。

・・・え?なんで?

「・・・・カナタ=リ=フェミナといったかね?」

「は、はい。あの俺はいったい・・・」

「カナタ君、落ち着いて聞きたまえ。君にはおそらくだがSランクの魔力適正がある。」

・・・えすらんく・・・?・・・えぇ?!

「あの、Sランクって1つの時代に1人存在するかどうかといわれるあれですか?」

「そうじゃ、そのSランクじゃ。儂は去年もここで魔力適正検査をしておったが、

 君のお姉さんよりも圧倒的に強い適正を感じた。」

「・・・姉上よりも・・・」

「・・・まったく・・・フェミナ家はとんでもない子を産み出しおったな・・・」

「と、とりあえず学園に報告を・・・」

「そうじゃな、魔力適正があっても内在的魔力量が少なければ他の子達と大きくは変わらん。」

と、学園からなにか決定がくだされるまでは内緒にするようにいわれ、

俺はスキル調査に向かったのだった。


所変わってスキル調査場。

スキル調査には特殊な魔法陣を用いた魔術が必要になる。

魔法と、魔術の違いは魔法陣を用いるかどうかです。

魔法は以前説明したように魔力を想像どうりに具現化する力です。

一方、魔術は魔法陣によって効果が設定されており、設定された効果しかない。

つまり、魔術は内在的魔力がある者ならば誰にでも使える代物な訳です。

その分魔法陣を描くことはとんでもなく難しく、常に魔力を篭めながら描かなければならないため、

相当の魔力適正と、かなりの内在的魔力量が必要になるのです。

そしてこのスキル調査魔術とはその魔法陣の中でも群を抜いて高価で、

描くのも難しいものなのです。

スキル調査場につくと、そこにはラケルがいた。

「おぉ、カナタじゃねぇか。」

「ラケル、君は魔力適正はあったのですか?」

「いんや、どうやら俺には無いらしい。そう言うお前はどうなんだ?」

「まだ内緒です。」

「んだよ、お前から聞いてきたんだから教えてくれよ。」

「だめです。まぁ、そのうち話せると思いますよ。」

「ふ~ん?ま、だったらいいけどよ。」

「ラケル=リ=ヴァイン。はいりなさい。」

「ほら、ラケル。呼ばれたぞ」

「おう、じゃ行ってくるわ。」

そう言ってラケルは扉の奥へと消えていった。

そして数分後、ラケルは扉から出てきてにやりと笑いVサインを残して帰って行った。

何だったのでしょうか?

「カナタ=リ=フェミナ。入りなさい。」

そして次に呼ばれたのは俺でした。

扉にはいると・・・なんというか・・・

「カナタ君ですね?」

神々しいほどに美しい修道女の格好をした女性が座っていました。

そして、その隣には厳ついムキムキのスキンヘッドの男性。

・・・そしてその男性も修道女の格好をしていました。

「はい、聖女様。」

美しい女性に関しては知っていました。

フェルミナ神という神を崇める宗教があり、そのフェルミナの実子といわれる女性です。

当然そんなわけもなく、彼女にも両親もいます。姉弟もいます。

その弟が、ムキムキの男性です。名前はドウラという名前で

教会に名を連ねる者は貴族であろうとも家名を捨てなければなりません。

彼は戦の神バルトロメイという神の生まれ変わりと言われており、

戦がうまく、兵法にも長け、本人も一騎当千の猛者といわれています。

しかし、なぜか普段は修道服を着ており、聖書を孤児の子供達に読み聞かせたりしているそうです。

「聖女様がスキル調査の術を使われるのですか?」

「えぇ。しかし、私の魔力はすぐに散ってしまうので出来る限り近くに来て頂けますか?」

「はい、わかりました。」

そして、俺は手を伸ばせば触れられるような距離まで近づき、ふと聖女様の顔を見そうと頭を上げたところで、

俺の視界はとてもやわらかいもので白く染まっていました。

・・・何が起きたのでしょうか?

たしか周りには白いものは無かったはずですが・・・

そう言えば聖女様の修道服は特別製で真っ白に染められていましたね。

・・・え?

そこでようやく自分が抱きしめられていると気づきます。

「せ、聖女様?」

「私の魔力は特別散りやすい性質らしくて誰かに付与するにはこうして抱きしめないといけないのです。」

聖女様はたしか今年で18だったはずなので発育も相当に進んでいます。

そんな体で抱きしめられると思春期真っ直中の記憶を持つ俺に反応するなと言うのは酷なことだと思うのです。

まだ体は反応しません。子供ですからね。

「でははじめますね。」

「お、お願いします・・・」

魔法陣を使うときに起こる魔術光というものがおこり、魔術が行われたことが分かります。

しかし、聖女様は離れません。

「あ、あの・・・聖女様?」

「え?あっいえ・・・あの・・・少し・・・抱き心地が良かったもので

 ・・・つい浸ってしまいました・・・。」

「あ、えっと・・・もう少し・・・抱いていますか・・・?」

「いいのですか!?」

「えっと・・・あの、でも長すぎると後がつっかえていますので・・・ほんの少しなら・・・」

「ありがとうございます!」

そして、さっきよりも強く抱きしめられる俺。

心なしかドウラさんの目線が殺気を帯びてきているような気がするのは気のせいでしょうか?

身長差から聖女様が俺を抱きしめると俺の顔は丁度胸の位置に来るわけです。

そして、酔ってしまいそうなほどの甘い香り。

あ、なんか覚醒しそうです・・・。

あと少しで俺の中の野獣が覚醒するといったところで柔らかい感触が離れていきます。

「ありがとうございました。私の名前はフェルといいます。この学園の教会支部を担当しているので是非いらしてくださいね。」

「は、はい。えっと、あの、魔術の結果は・・・?」

「はい、こちらに私たちは生徒の情報を勝手に閲覧することは許されていないのでこちらの紙をご自分でご確認の後、教師の方にお渡し下さい。」

「はい、ありがとうございました。」

そう言って、俺は部屋を後にします。

そしてその日は各自終わり次第解散なので寮に帰ってくると、ラケルがいた。

「・・・どうだった?」

ラケルはそう問うてくる。

俺は無言で手を出し、ラケルと力強く握手した。


***********************


ラケルと別れ、自室に帰りフェルさんに貰ったスキルの書かれた紙を確認する。

その結果は想像を絶するものだった。


・ウェポンマスタリー (パッシブ)

・内在的魔力量MAX (パッシブ)

・錬金 (アクティブ)

・値切り (アクティブ)

・最高神フェルミナの加護 (パッシブ)

・隷属化 (アクティブ)

・転移 (アクティブ)

・異空間創造 (アクティブ)

・無限倉庫 (パッシブ)


・・・やばいな・・・バグってる。

チート?チートなの?まじかよ・・・。

えぇ・・・どうしろってんだよ・・・

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