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3章 vs魔物、圧勝《???》

またまた短い。

あーあ、と俺はため息をついた。

全く、何でこんなことになっているのか。

俺の目の前には、巨大な熊がいる。

俺の存在を測ろうとしているのか、即座には襲ってこない。

まあ、懸命だな。


「でもまず、何でこの世界にきちゃったのか、だよな。あーでも俺のせいか。俺の力がなー」


俺がこうしていられることを考えても、まあ、俺がこの世界に連れて来てしまったと見て間違いないだろう。

と、熊は俺の力を見極めたと思ったのか、


「グルルルァアア!!」


と吠えながら襲ってきた。

ああもう。


「うるさい」


思いきり、腹を殴りつける。それだけで、熊は声をあげて崩れ落ちた。全く。


「熊風情が、“姉ちゃん”に手ェ出してんじゃねえよ」


何だこの程度か、と俺はまたため息をついた。


「でも、姉ちゃんは弱いからなー。……俺が守ってやらねぇと」


ふふん。俺は誇るように鼻を鳴らす。

ああ、そろそろ時間だ。

お休み、姉ちゃん。













今度は狼だった。大きく、爪も牙も鋭いが、まあ、俺の敵じゃないな(ドヤッ


「姉ちゃんてばビビリなんだからー」


俺の声には喜色が聞いて取れただろう。

だって、向こうの世界じゃ俺を頼ってくれることなんてなかったんだもんな。


狼は走り近寄ってくる。

ああ、面倒くさい。

狼が襲ってくるより前に、


「炎、全てを燃やせ」


それだけで、狼は炎に包まれ、黒焦げになる。

皮が燃えて剥がれ、赤い肉と血が見えたかと思うと、みるみるうちに焦げていく。


「うわ、何これくっさ。そしてグロ!」


これは姉ちゃんには見せられないな。

どうしたものか。


「……よし、出口にでも向かうか。姉ちゃんのためにも」


俺は道で会った獣をあらかた倒して行きながら、姉ちゃんの体を森の出口へと連れていく。


全くもう、姉ちゃんてば。


俺はにっこりと唇をつり上げた。

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