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魔王さまの異世界運営日記  作者: 灰野カナタ
プロローグ

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1/1

プロローグ・天界酒場

酒場・魔王さまの台所

隠れた名店、酒も美味いが看板はやはり、第一魔王神化世界ウチから仕入れたコカトリスの肉らしい…


……らしい、も何も。 我が世界のものだ。 皿を見ながら、どうでもいい確認を一つ終える。

「なぁ〜我が友〜聞いてくれよ〜」

「何だ藪から棒に、私はこの飯を食うのに忙しい」

「私が運営してる世界が〜ついに共存率が一桁切ったー」

「……それは、もう終わりだな」

「だろ〜? も〜いっそのこと滅ぼしてやる〜〜〜!」

「我より魔王らしいことを言うでない」

「だってさ〜、あいつら私の“お告げ”無視して勝手に戦争始めるんだぜ!?」

「まだ三つ目だろ?」

「うるさいやい!研修終わって一年だ!!」


ーーそれは我も同じだ、駄女神。


「私は一つ導いてここに居る」

「…あんたが居なくなってすぐ崩壊した癖に」

「急に天界(こっち)に来たら誰でもそうなる。だが管理一日で共存率100%に戻した」

「それはあんたが第一魔王神化世界(現地)で魔王として崇められてたからでしょ?」

「…違うな」


我は一口、酒を飲む。


「“自然発生世界”だ。管理も加護もない、ただの混沌」

「……あの、地獄みたいなやつ?」

「そうだ、あそこは征服までは簡単だ」

「は?」

「問題はその後だ、放っておけば、三日で内戦が起きる」

「だから、まずは上から押さえつける」

「で、その間に“差”を潰す」

「差?」

「火種になるもの全部だ。種族、資源、信仰……放っておけば全部争いになる」

「故に、平等だと“信じ込ませる”」

「民に身体的差はあれど、権利や価値に違いは無いのだと」

「それが出来て、初めて――創造主側(こっちがわ)に呼ばれる」

「それに、お前と違い我は…「うわぁぁぁぁぁぁん…魔王に虐められるぅぅぅぅぅ…」

「……もう酒しかない……これでも高位神なんだけど……」

「新米だろ」

そう言いながら、コイツを落ち着かせようとする。

(我も甘いな…)


「落ち着いたか?」

「うん…」

「――で、どうする」

問いかけると、彼女は少しだけ真顔に戻った。

「……調整、入れるしかないわよね」

「そうか。“降臨(おりる)”許可もそろそろ降だるだろ?」

神が直接介入する段階――最終処置だ。

「……でも私じゃ、外されるかも」

「……そうか」

少し思案する…

「…我が降りるか」

「…え?」

間が落ちる。

「いや、ちょっと…え?」

「何か?不満か」

「いや、ちょっと待って。私が外されるかもって話よ?」

「理解している」

「じゃあなんで――」

「制度はある、問題無い」

「…分かった、魔王。我が第ニ観測世界の命運、君に託そう。」

「よし、ならば相談なんだが…」


――――「流石に駄目なんじゃない?」

「そうだが、相当に優秀だ…少々不器用だが」

「管理世界の子でしょう?転移許可がいるんじゃない?」

「ならば、降りるだろう。」

「どうして言い切れるの?」

「なんせ、我が右腕だからな」


「―――()()()()()()()()()

初めまして、こんばんわ。

灰野カナタです。

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