表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の妻は忍(しのび)ですか? ――でもって、もしや、次に殺される男は俺ですか?? ええ〜っ! 俺、まだまだ生存希望ですけどっ!?  作者: ひの


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

211/237

〜陽の巻〜

 川の端から端まで、舟を横付けにして並べる。舟を縄で固定して、その上に木の板を渡せば、舟橋の完成だ。

 木曽川の流れは激しく、舟を固定するのに苦労したようだ。だが、熱田では、1日に何度も舟橋をかけている。熟練の人夫たちは、あっという間に木曽川に舟橋を架けた。


 俺たちは舟橋を渡った。

 舟橋はギシギシと音を立てたが、俺たち全員を渡しきっても大きく破損するようなことはなかった。

 この舟橋は、俺たちが尾張に帰るための命綱だ。ここにいる全員が撤退するまで、この橋は死守しなければならない。

 俺は船橋を守るように、本陣(戦いのための基地)を作った。


 本陣を作っている間に、貞じいの書状を3度、読み直した。

 俺が木曽川を越えてはいけない理由が、理路整然と書き連ねてある。


 ――ごめん、貞じい。

 もう、木曽川は越えてしまったんだ。

 俺はもう、戻らない。



 俺は書状をたたんで、懐にしまった。



 数人の斥候(先回りして様子を見る係)を放ったが、誰も帰ってこない。

 最後に戦況を聞いたのは、木曽川を越える前だった。

 前線からここまで、片道1時間くらいはかかるだろう。

 つまり俺が最後に聞いた戦況は、少なく見積もっても2時間以上前のもの、ということになる。


 ――連絡を待ってから出陣したら、手遅れになる。

 俺は斥候の報告を待たず、出陣することにした。


 大まかな場所は分かっている。

 まずは川に沿って北に進めばいいだろう。


「俺の舅の斎藤道三を救援に行く!

 今まさに、尾張を狙っている今川義元と対抗するために、斎藤道三殿の協力は絶対に必要だ!

 俺たちの尾張を守るために!!

 斎藤道三殿を助けに行くぞ!!」



 ※船橋 川に船を並べてつなぎ、その上から板を乗せた即席の橋

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ