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14、聖徳寺の会見 ~陽の巻~
また、斎藤道三から書状が届いた。
もはや、これが何通目なのかも分からない。
斎藤道三の主張は「早く離縁して火鳥姫を里帰りさせろ」の一点張りだ。
特に坂井大膳が挙兵してからは、行間に焦りが見え隠れしている。
とうとう、美濃から尾張に、火鳥姫を迎えに行くための使者を用意すると言い出した。
このまま書状をやり取りしても、平行線だ。
俺は悩んだ末に筆を取った。
※※※
斎藤道三殿
私が美濃に出向きますので、是非対面でお会いしたいと存じます。
道三殿にとってご都合のいい、日付と場所をご指定くださいませ。
織口和颯
※※※
返事はすぐに届いた。
俺たちは尾張と美濃の国境近くの、聖徳寺という寺で面会することになった。
「火鳥を連れて行くこと」それが面会の条件だった。
聖徳寺地図
織口和颯・那古野
斎藤道三・稲葉山




