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第一章① オムルア

YouTubeにて音声動画上げてます


OP「なりたい自分になればいい」


https://youtube.com/shorts/dFH4la04NC4


お手数ですがブラウザでコピペしてお聴きください

 森の中にいても仕方がない。

 まずはどこかへ移動せねば。

 このへんはゲームで経験済み、誰かと話をして情報を収集だ。

「それなら、あちらの方からたくさんの人の気配がしますので」

「ん? そうか。ならそちらへ向かうか」

 あれ? 今オレ、心の声が漏れてた?

 おそらく一言もメルリに話しかけてないはずなんだが…

 不思議に思いメルリを見ると


ニコッ


 と微笑むだけだ。

「メルリは…オレの心が読めるのか?」

「いえ、そういうわけでは…」

 俯いて目を逸らす。

 恥じらっているのだろうか。

 控えめに言って、カワイイ。

「そうか…」

 なんだかますます俯いたのは気のせいか?

 何というか、大した理由はないようだ。まぁ設定も未熟な小説(ですらないが)のキャラだもんな。

 そのうち何か分かるだろうて。


 そして思うんだ。

 森。

 ウッソーと茂った、というほどでもない草木に囲まれたオレたち。

 それなら当然出てくるだろうな。


ガサッ


「ご主人様っ! そこの茂みに何か!」

 ほらね?

「メルリはオレの後ろへ」

「はいっ」


ガサガサッ


 ゴブリンが、2体。

 ゲームなら序盤で2体は割とキツい方だろう。

 もっともそれはゲームなら、であって、今この状況は現実か虚構かさえも分からない。

 しかし戦わねばならないことは確かだ。

 多分。


ダッ

     ダッ


 ゴブリンが襲いかかってきた。

 当然迎撃を…って…


 武器は?

 武器はないのか??

 ロボットアニメの第1話かよ。

 だが同時に、こういった序盤にはお約束がある。

 武器はナイフと決まっているのだ。

 左腰に手をやる。

 ほら、あった。

 それを引き抜き、ゴブリンを刺しに…


 …また疑問が。

 これ、刺しちゃっていいんだよね?

 ゴブリンっていっても生き物だったりしない?

 刺して殺して、なんか罪に問われたりしない?

 カツ丼も出ない取り調べとかされたりしない?

 と、思い巡らしている間にもゴブリンは迫る。

 いや、向こうから仕掛けてきたんだ、正当防衛成り立つだろ、多分。

 ということで、気分的には「えい、やっ!」って程度の気合いなのだが、でも背中にエルフの美少女をかくまっているんだぜ?

 だから

「グゥウォォォォォォォォォッ!」

 腹の底から気合い入れてみた。


ドスッ


「一つ!」

 振り向きざまに

「もう一つッ!」


ズスッ


 襲いかかるもう一体にもナイフ入れてやりましたわ。

 そんなんでもダメージが通ったのか


スゥー

      スゥー


 とそれらは消えていった。

「さすがご主人様! お見事ですっ!」

 背中で拍手と共に微笑むメルリ。

「フッ。このくらい、どうってことはないさ」

 美少女の笑顔にはそれ相応の態度で応えねばなるまい。

 だからオレは、あらん限りの見栄で、クールに振る舞ってみた。

 まぁ武器がなくて焦ったりはしたけどな。


 さて、軽く流してしまったが、ゴブリン2体は屍を晒すこともなく、虚空へと消えた。

 どうやらこの世界はそういう風にできているらしい。

 ちょうどよかった。

 メルリに血まみれの慘殺死体を見せつける事態にならなくて済む。

 彼女はそういうものからできるだけ遠ざけてあげたい、何となくそう思うのだ。

「…ご主人様はお優しいのですね」

 また心を読まれたのか?

「それほどでもないさ」

 だがあまり深く考えず、クールに答えてみた。そしてズボンのポケットに違和感。手を突っ込んでみれば、硬貨だった。

「カネ?」

 さっきまでこんなもの入ってなかったはずなのだが、この辺もゲーム準拠なのか、ザコキャラでも倒せば小銭稼ぎにはなるらしい。

 まぁゴブリンの体内から出てくるより自然だし、死体を(まさぐ)ってカネ目のものを頂戴するというのも気が引ける。勝手に入金されるシステムならそれはそれでありがたい。

「さて、行くか」

「はいっ」

 相変わらずメルリはにこやかに返事をする。



 道中、話が弾んで、なんてことがあるかと言うとそんなわけはない。

 言うまでもないだろう。

 オレは女の子と話すのが苦手だ。

 いや、女の子相手だけの話でもないんだが。

 まぁせめて同じ趣味でもあれば話もできるだろうが…相手はエルフだぞ? 

 しかも故郷から焼き出された。

 家族もご近所も、みんな焼かれて…下手に話題を振ってヤブヘビなんてことにもなりかねない。

 ともかく、メルリの悲しむ顔は見たくない。

 それにしても…

 この「故郷を焼き出されたエルフ」って話はどっから湧いたんだろうな?  

 オレはそこまで自分の物語を設定してない。

 メルリに聞いて確かめるわけにもいかないので、謎がナゾのままだ。

 そんなこんなでゴブリンやらスライムやらを倒しつつ、メルリの示す方向へ歩き続けた。



 日がとっぷりと沈み、間も無く夜を迎えるようだ。

 ちゃんと時間の経過という概念がある世界なのか。

 さらに歩を進めると、その先に灯りが見えてきた。

 町…いや、規模的には村か、そんな感じの集落だ。

「メルリが言っていた人の気配とはこれのことか?」

「はい、おそらく」



 これが入り口だと思しき門がある。

[オムルア]

 この村の名前だろう。中に入るが屋外に人はいない。

「誰もいないな…」

「確かに気配はするのですが…」

 ならば皆家の中、ということか。

 ゲームなら家探しという名の窃盗でも働くのだろうが、こちとらチキンハートの元高校生だ、そんな手荒な真似はできない。

 かと言ってノックして「おじゃましまーす。晩御飯見せて下さーい」というわけにも。

 だったらここはやはり、酒場か宿屋を探すのがセオリー。

 そして都合よく、それはあるのだ。

 村に一軒、酒場と宿屋を兼ねた建物を発見した。

 この世界は至れり尽くせりなのか?

 やっぱり中には、ぶっとい腕にイカリの刺青を入れたムキムキマッチョとかテンガロンハットの凄腕ガンマンとかいたりするのかな?

 期待と不安を胸に、メルリを連れ立ってオレはそこへ入っていった。



「いらっしゃい」

 店のオヤジの無愛想な挨拶。

 店内を見渡せば…

 …いたわ。

 ムキムキマッチョにチョビ髭ガンマン、舞台では踊り子が踊っている。

 すげーな。判で押したようなRPG酒場だこれ。

「注文は?」

 無愛想なオヤジがぶっきらぼうに聞いてくる。

「コーラを」

 こちらも合わせてクールに答えてやった。

 しかし

「コーラ? そんなもんはウチにねぇな」

 なんてこった。

 こちとら未成年だ、酒を注文するわけにはいくまい。

 エナドリはさすがに無いだろうと妥協してのコーラだったのに。

 待て。これはフリか? フリなのか?

 やはりアレを注文しないことには話が進まないのか?

「そうか。なら、ミルクを」

 言っちゃった。

 『実は強者でした』フラグのお約束。

 こんなセリフ言うことになるとは思わなかったぜ。

 ということは…

「ヒャーッハッハ。ベイビーにはミルクがお似合いだぜ!」

 キターッ!

 やべぇ。ゾクゾクする。

 ここまでテンプレがきちんと決まるともはや快感だ。

「ほらよ」


ゴト

  ゴト


 ミルクの入ったマグカップが2つ、カウンターに置かれた。

 これ、もう一つはメルリの分か。

 無愛想な割には気の利くオヤジだ。

「さぁ、いただこう」

 メルリを促す。

「は、はい」

 おどおどしながらメルリは隣の席に座る。

「よぉ、ニイチャン。なかなかマブいスケ連れてんなぁ。俺たちにも紹介しろよ」

 ガラの悪そうなゴロツキが絡んできた。

 マブいスケって…アタマ昭和か!

「やめておけ」

 シブい声で店のオヤジが制止する。

「ウッ」

 このオヤジ、強いのか?

 ゴロツキたちはビビるように退く。

 あれ?

 ここから外へ出て決闘って流れじゃないのか?

「ボウズも【設定】を奪いに来たのか?」

 …何だって?

 オッチャン、今なんて言った?

 【設定】を? 奪う?

 何言ってんだ? どう言うことだ?

 ゲームならここで選択肢が出るところだが、中途半端にリアルなこの世界、そんなものは出ない。

 どうする?

 どう答えれば正解だ?

 しかし現時点では情報が少な過ぎる。

 最短ルート攻略は難しい。

 なら…素直に聞くしかない、のか?

「【設定】…とは?」

 クールに聞いたつもりだった。

「…なるほど。こっちに来たばかりか…」

 確かに質問に質問で返したオレが悪かったが、それにしても謎が深まる返答はないだろう、と心の中で地団駄を踏む。

「ってぇことはよ」

「ヒッヒッヒ。ご新規様(ビギナー)ってことかよぉ」

 背後でタダならぬ気配。

 メルリもそれに気付いたか

「あわわわわわわわわ」

 と隣で慌てふためいている。

「大丈夫。心配は要らない」

 オレは言う。つとめてクールな笑顔と共に。

「で、でも…」

「ボウズ、悪ぃこたぁ言わねぇ。今すぐここを立ち去った方がいい」

 グラスを磨きながらオヤジが言う。

「なぜ?」

「そりゃぁ」

「その彼、僕がいただきましょう」

 店の奥から声がした。

 落ち着き払った…何というか委員長っぽい感じの声。

 多分理系でメガネを掛けている。

「アンタが…」

 オヤジの目の色が変わった。

 声の方向に目をやる。

 ほら、そこに理系メガネが

 …いない。

 代わりにメガネを掛けたウサギがおるがなっ⁉︎

 獣人ってヤツ?

 頭がウサギで首から下はヒトだ。

 それが人垣の間をモーゼのごとくこちらへ歩み進んでくる。

 黒いマントを羽織り、着ている服もみんな黒。

 …何というか吸血鬼のような格好とでもいえばいいだろうか?

 あるいはアキバのイタイ系中二男子、と言うか。

 で、コイツ、強いの?

 酒場の客がざわめいている。

「いつのまにか【設定】を抜かれるらしいぜ」

「人呼んで『闇斬りのユーリ』…!」

 えー。何それ。

 そんな二つ名持ちのヤバいヤツとなんかやることになっちゃったの?

 ってか【設定】抜くってどういうことだよっ⁈

「ここではなんです、外へ」

「ああ、わかった。店主。お代はここに」

 内心の焦りはひとまず隠し、ポーカーフェイス。

 そしてカウンターにコインを幾つか。

 多分「ツリはいらねぇぜ」くらいはあるだろう。

 しらんけど。

「ご主人様…」

 メルリが心配そうにオレを見る。

「大丈夫。安全なところで見ていなさい」

「…はい」

 この余裕。

 強者たる者、このくらいのフカシは必要だろう。

 でもチキンなハートはビビりまくりなんだぜ?



 店の外へ出る。

 どこから出てきたのか、黒山の人だかり。

 この人たち、さっきまで家の中にいたんじゃないか?

 ケンカ見物くらいしか娯楽がないんか?

 中央を丸く開け、それはさながら人壁のコロッセウム。

 ここで戦え、ということか。

 西部劇でガンマンが対決する場面のようだ。

 夕陽でもあれば完璧だったが、残念ながら日はとっぷりと暮れてもはや夜。

 余計なお世話だが、アレって、外したら野次馬に当たる気がするんだけど。

 そしてヤツが待つ人壁コロッセウムの真ん中まで進む。

「待たせたな」

「それほどでも。名を聞いても?」

「自分から名乗るのが礼儀じゃないかな?」

「なるほど。それは道理です。僕はユーリ。ユーリ=カモメ。あなたは?」

「オレはオラシオン=ハウウェル」

「オラシオン=ハウウェル、ね…では…」

 と言って腰の剣に手をやる。

「その名をいただきましょう!」

 野次馬たちが騒めいた。

「名前だって?」

「いきなりデカいのいくのかよ!」

 何だって?

 それって道場破りが看板持ってくみたいなヤツ?

 でもオレってばまだなんの実績もないんだが。そんなヤツの名前が欲しいか?

 と疑問が湧いたことが表情に出たか。

「この世界では他人の【設定】を奪うことができるのです」

 クール理系ウサギ男子、いや名前分かったからにはそちらで呼ぶか、『闇斬りのユーリ』こと、ユーリ=カモメとやらが説明してくれる。

「設定?」

「そうです。この世界で己を形作るためには【設定】が必要なのです。そしてその【設定】は他人が奪うことができます」

「奪ってどうする?」

「それは奪った者が好きにしていい。自分で使うも良し、もみ消すも良し」

 時折中指でメガネをクイっと直す動作が入る。

「なるほど。ここも弱肉強食の原理で動いているってことか」

「その通り。同時に、持っている【設定】は、多いほどいい」

「なぜ?」

「生き抜くためです。あなたの言う通り、弱肉強食の世界、なのでね」

「そう言うことか…」

 いやいやいや。

 分かった風なこと言っちゃったけど、意味分かんないよ?これ。

 まず【設定】って何だよ?

 小説とかマンガとかつくるときの設定ってことでいいのか?

 だったら自分で考えれば良いだけの話じゃないのか?

 そんなもん、他人から奪ったってしょうもないだろうに。

 そうは思っても郷に入れば郷に従え、この世界にルールってもんに倣うしかない。

「それでは参ります。得物はそれでいいですか?」

 得物?


 あーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!


 しまった!

 すっかり忘れてた!

 オレってば、武器持ってないじゃん!

 いや、ナイフがあるったって、相手はゴブリンじゃないんだぜ?

 しかもヤツの剣、刃わたり見ただけでもこっちのナイフが届かないのは見え見えじゃん!

 だから決闘の申し込みとかされたのか?

 弱者ならいくらでもやっちまっていいってことなのかよ!

 いやいや、落ち着け。

 そもそもオレってば、騎士じゃん?

 剣の一本くらい持っててもおかしくなくね?

 そもそもヤツは何を見て「それ」って言ったんだ?

 ナイフのことか?

 そっと左腰に手を伸ばす。


 …これ…


 ナイフじゃない!

 もっと太い、何だ?

 これは剣?

 太さからしてかなりの大剣?

 ヤツにはこれが見えていたってことなのか?

「では…参りますっ!」


ザッ


 ヤツは右手を腰の剣の柄に添え、こちらに向かってくる。

 ギリギリで抜く居合い系のスタイルか?

 迎え討たねばならないが、いやこの右手の手ごたえ、剣でいいんだよな?

 違ったらバッサリやられちまう。

 っていうかもうヤツは目の前だし!

 やるしか、ないっ!

「エックス!」

 雄叫びと共に剣を抜く!


グッ


「カリなーッ!」


スパァッ


 あっれーっ?

 確かに柄は握っているが…


 …刃は、どこ?


 何だこれ、柄だけ?

 ハッタリの剣だった?

 …だが変だ。

 ヤツの手の位置からして、刃はすでにオレを通り過ぎている。

 オレはすでに斬られて真っ二つになっていてもおかしくない。

 しかしまだピンピンしてるんだが。

 っていうか、コイツ、剣どこやったの?

 見当たらないんだが。

不可視の刃(インビジブルソード)…だと…?」


ドサァッ


 そう言ってヤツは地に倒れ伏せた。

「やった…」

「やりやがった…」

 観衆がざわめく。

「なるほど…お見事」

 ユーリはふらふらと立ち上がる。

 っていうかコイツ死んでないんか。

「悔しいですが、その【設定】はあなたのものです」

 オレの剣技がお見事だったらしいが…

 【設定】とは? どこ?

「あなたの剣に抜かれましたので、刃のどこかに」

 なんだそのエスパー会話。

 それはさておき、刃のどこか?

 まずその刃が見えないんだが…柄から手探ってみる。

 目には見えないが何か硬いものの手ごたえが。

 それを手掛かりに切先へ手を滑らせると、何やらふにょっとした手ごたえ。

「それが【設定】です」

 それがと言われても見えないもんなぁ。

 こんなクラゲみたいなの貰っても。

「これは…お前に返す」

 手の中にある謎のふにょふにょをユーリへ突き出した。


ざわ

    ざわ …


 またもざわめく観衆。

「…いいのですか? 後悔しても知りませんよ?」

「構わない。他人の設定には興味ないんだ」

「そう、ですか。ではお言葉に甘えて」

 ユーリは目には見えないふにょふにょを受け取ると、それを胸に当て、ほっとしたような表情を浮かべた。

 同時に見当たらなかったヤツの剣が、再び腰に戻ってきている。

「サムライだ…」

「サムライが出たぞ…」

 またもざわめく観衆。いや見れば分かるんじゃないかな?

 侍じゃなくて騎士じゃないかな?

 かな?

 …それとも服飾的デザインがアレ過ぎて騎士と認識されないのだろうか?

「ご主人様っ!」

 観衆の人混みから抜けたメルリが駆け寄り、オレに抱きついた。


むにっ


 左腕に当たる、柔らかぁーな感触。

 コイツは…全周89cmのツインボム!

「お怪我はっ? お怪我はありませんかっ?」

「心配ない。メルリこそ、大丈夫だったか?」

「メルリは全然大丈夫です!」

「そうか。それは…よか…」

 あっれー?

 すぅっと頭から血の気が引く。

 周りが白く霞んで…これは…

 貧血…か…?


へなへな… …ばたん


「ご主人様っ⁈」



ED「しょー⭐︎みー⭐︎せってー」


https://youtube.com/shorts/-xdiB2mkXBU


第1回アップロード分、いかがだったでしょうか?

読みにくい? そうだと思います。

とにかくセリフばかり、ろくに地の文も無しでひたすら先へ進む…

この作品はそういう文体でやっています。

昨今の若い衆は活字離れとは言われてますが、でもスマホでラインとかやってるんだよね?

じゃぁ文字読んでんじゃん!

それで、ラインなどのメディアって、地の文、ないですよね?

それなら、セリフばかりで目線を右から左へどんどん移動させる文体(縦書きの場合)ならどうよ?と。

地の文もどんどん改行しちゃって、読むスピード感というか読むことの爽快感的なものを求められないだろうか?

そんなわけでこういう文体にしています。

プロローグの前書きで出版社からはけちょんけちょんだったというのはまさにこの点で、段落ってもんをわかってるのか?くらいに言われましたよ。

いや、わかってますが。

ところでブログって、ごっちゃり段落でまとまったりしてないですよね。

この作品はそんな感じのものと思っていただければ。

ブログを読む程度の読書力(読み進める力、的な?)で1冊読むのにあまり時間がかからず、「お、もう読み終わった!」ってなれば、「もういっちょ読んでみっか?」ってなるんじゃないかなって。

で、この作品みたいにちょろいモノで慣れて、他の作品へ手を伸ばして貰えれば「ふ…計画通り」ってなるかなって。

本離れ読書離れとか言われるのは、書く側(あるいは出版する側)にも責任あるんじゃないかなぁ、とか思うわけです。

御高説垂れても中身が伴わなければどうのもならんのですが…

そんなわけで、こんな文体のままでこの先も進みます。よろしくお付き合いください。

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