第四章② ココロが強いやつらだよ
YouTubeにて音声動画上げてます
OP「なりたい自分になればいい」
https://youtube.com/shorts/dFH4la04NC4
お手数ですがブラウザでコピペしてお聴きください
「ちょうどいい機会です。その【生前設定】の件、今お話ししてしまいましょうか」
ユーリはチラリとメルリたちがいる方を見る。
「メルリに…聞かれるとマズい話なのか?」
「マズいかどうか分からないので、とりあえず」
「なるほど。分かった」
「カナートはこちらへ来る前、すなわち死ぬ前、何をしていました?」
うーん、できあがってもいない物を書いていたというのも恥ずかしい気がするが…
「ラノベを…書こうとしていた」
正直に言っておこう。
「ラノベ…! どんなお話で?」
来た。聞かれたくなかったが、やっぱそっから聞くよな。オレでもそうする。
「まだストーリーとか全然決まってなくて…」
普段鷹揚な態度をとってる分、自分の立場が弱くなると態度も弱々になっちまう。
「なるほど。設定は?」
「主人公とヒロインを少し」
「騎士とメイドエルフで? 耳の尖ってない」
ううっ…なんか性癖をイジられているようだ。
「その通りだ」
「だとすればその設定こそが、今のあなたとメルリさんはこちらに世界に来る前の、言い換えればこちらで生まれる前の、前世の【設定】ということでしょう」
「みんなそういうもんじゃないのか?」
「いえ…大概の場合は…ああ、さっきヒミコさんも言ってましたね、こちらに生まれ出た時には真っさらな状態で生まれて、自分が何者なのか、どういう存在なのかを考えること、すなわち自分自身を【設定】することでアイデンティティを確立していきます。その際、この世界での【設定】とはどういうものなのか、その本質に気付いた人から己に有利な【設定】を築き上げていくのです」
「早いもん勝ちってのはそこからすでに始まっているのか」
「一方で、あなたのように生前の設定をこちらに持ってきてしまって、それがそのまま【設定】になってしまうこともあるようです。それが【生前設定】。そして【生前設定】は、強い」
「お、マジで? オレ強ぇえの?」
「いえ、あなたが思っているそういう強さではないです。【設定】は後から書き加えることはいくらでもできますが、【生前設定】は、そういった後から加えた【設定】の影響を受けにくい。油が染みた布は水性塗料で着色しようにも弾いてしまう、そんな感じです」
「それじゃオレやメルリは後から【設定】を付けられないってこと?」
「そうでもないですよ。【生前設定】で決められなかった未定義のことがらは大丈夫なのです。今もエックスカリなーについては細かく決めていなかったおかげで技名を登録することができているじゃないですか」
「あー、そうか、そういうことね」
「不思議なのはメルリさんの方です。あの方はカナートが創った、おそらくは【生前設定】のはずなのですが…メルリさんのパーソナリティについては特に決めていなかったんですよね?」
「そうだが」
「ならばこっちの世界ではまっさらな人として生まれているはず。にも関わらず、あんなに表情豊かで感情も、全てを見たわけではないですが喜怒哀楽がハッキリしている。エルフだという【設定】があるにしても、それだけでこれほどとは考えにくい。一方で…あなたは以前、メルリさんに、パーソナリティに関わるような【設定】を加えましたよね?」
「あ、ああ…うん…」
「どんなものかは大体察しはついていますので。それはともかく【生前設定】に、ましてやパーソナリティに関わるようなことは書き加えられないはず。にも関わらず、それができた。そこから考えられることは…メルリさんは二人いる、ということです」
「いやいやいや。どう見ても一人だろ?」
「見た目は。しかし我々はフルルさんを知っている」
「中に神様でも入ってる、ってことか?」
「神様かは分かりませんが、本来生まれてくるはずのまっさらなメルリさんと最初から感情豊かなメルリさんの二人が、彼女の中に同居している、ということではないでしょうか。あなたがパーソナリティの【設定】を書いたのはまっさらな方のメルリさん、なのでは?」
「断定は?」
「できませんが、僕が推測できるのはここまでです。それでも今はいつものメルリさんですし、構えて接する必要はないと思われますが」
「分かってるつもりだけどな。なんかオレの知らないメルリがいるとか言われちゃうと、こう、どう接していいもんなのか分からなくなっちゃうな…」
「カナートくん、それ、年頃の娘を持ったお父さんのセリフだよ」
「なんかもう…そんな感じ。知らない男から電話でもかかってきたらマジギレしそうだ」
「ははは」
「あ、そうそう、今、ラノベを書いていた、って言ってましたよね? 出版とかまで行きました?」
「いや、それどころか応募…どころかキャラ設定したところで死んじまったから。ストーリーすらできてないよ」
「それは残念です。僕も書いていたんですよ、ラノベ」
「マジでッ?」
今日イチどころか転生後イチデカい声だったかも知れん。
「出版まで漕ぎつけましてね。2作目の途中まで書いてたところでこのザマですから。残念です」
「出版んんんんッ?」
転生後イチが今更新された。
マジか? 目の前にいるのが作家先生ってヤツですよ、コレ。うわ、ヤベ、サインとか貰った方がいい?
「わたし初めて聞いたよ!?」
「はは。恥ずかしながらあまり売れなかったのでお話しするようなことではないかな、と」
「ななななんて作品?」
興奮してるのが自分でも分かる。
「ラノベですからね、タイトル長いですよ? 『この異世界へ悪役令嬢に転生したワタシは今日もメイドと激しく炎上して無双しますわ』って言います。ご存知でした?」
「ご存知です。拝読させていただきました」
「おお、なんと。目の前に読者様が」
「あの…わたしも…」
ヒミコが手を挙げた。
「二人も⁈」
ユーリは嬉しそうに笑う。
それは平たく言って百合モノだ。むしろ限りなくレズモノ、かもしれない。よくこのレーベルで通ったな、と思うくらい性的描写が過激なのだ。タイトル中の『激しく炎上』は、つまりソッチ方向だ。
「あの…原作者様を目の前にこういうのもなんですが、非常に百合百合しくって、その、恥ずかしながらイロイロと…『お世話』になりまして…」
「あっはっは。それは作者冥利に尽きるってヤツですよ」
「あー、やべー、変な汗出ちゃった」
「いやはや、こっちの世界で読者に会うとは夢にも思いませんでしたよ。重版まで行きませんでしたからそれほど多く世に出たわけではないですからね。それでも目の前のお二人が読者って、スゴいですね」
「百合モノが好きなの?」
「好き、というか、全て?」
「よくネットで見る、百合の間に挟まる男、ってのは?」
「何をバカなことを」
「そ、そう
言い終わらない内に、顔をグイッと寄せ、言い切った。
「即処刑、です」
先生はとても澄み切った迷いのない目で、そうおっしゃいました…
「お、おう…ひ、ヒミコはなんでセーラー服に日本刀なんだ?」
「カッコいいでしょ。様式美ってヤツ? まぁ地元の名門校がセーラー服だったんで、ってことなんだけど。受験まで辿り着けなかったけどねっ」
「お、おう…じゃぁ…ヒミコって名前は…やっぱ女王とお呼び!的な?」
「そんなんじゃないよ。学校で最後に受けた授業がちょうど邪馬台国のところで、こっちに転生した時、咄嗟に思い付いたのがそれだったんだ。もっとかわいい名前にすれば良かったね」
「名前変えるのは?」
「なんか慣れちゃったし、みんなもそれで覚えちゃったから今さら、ね」
「いいの? それで」
「いいんじゃない? っていうか、メルリちゃんもカタカナ3文字でしょ? かわいい子と共通点があるって思うと、今はむしろそれで良かったかなって」
嬉しそうに語るヒミコ。なんだよ、ずいぶん前向きじゃんか。
「オレなんか名前奪われて今の名前だぜ?」
「メルリさんが付けてくれたんですよね、名前」
「うわー! いいなぁー!」
「ふっふっふ。これはオレ最大の自慢ポインツなんだぜぇ?」
「おー! 戻ったぞー!」
「ご主人様。お風呂、先にいただきました。はい、これ、ランタンです」
「気持ちよかったのでして」
温泉組はみんな上機嫌で戻ってきた。上気して顔を赤らめたメルリがまたカワイイ。
「おやおやー。何やら皆さん盛り上がっているようでー」
「ああ。親交を暖め合っていたぞ。さぁ、オレたちも入ってきちまおう」
「そうですね」
「わたしは…後で一人で…いい?」
「ああ、もちろんだ」
「それではメルリはその間に夕食の準備をしていますね」
「おう。よろしく頼む」
◆
それはディナー。まさしくディナー。
メルリが用意する夕食は、そう言って差し支えない逸品だった。
まぁまず料理に名前があるからな。今宵は【シチュー】だった。白いアレだ。まぁまず美味い。
ところで…
「う、ううっ…」
泣いてるヤツがいる。
「あの、ヒミコさん、ごめんなさい。お口に合いませんでしたか?」
「違う。違うの。美味しい…すごく美味しくて…感動で…うぅ…」
「ええっ? そ、そんな…」
「いいじゃないの、美味しいってんだからさー。まぁ実際美味しいし。ユー君、こりゃヤバいね」
「ははは。僕はもう食事係に手を挙げない方がいいですね」
「そそそ、そんなぁ」
「メルリはどうなの? 食事係的なのは嫌か?」
「いえ…楽しいですから好きですけど…メルリなんかでよろしいのでしょうか…?」
「もー、メルリちゃんは自己評価低いなぁー。めっちゃ美味しいって!」
パイセンの隣のヒミコがブンブンと音が聞こえそうなくらいヘドバン状態。
「あの、そ、それではお食事はメルリが用意させていただきます…」
「おおーっ!」
「よっしゃー!」
歓喜の声が上がる。みんななんだかんだ、あのナゾ食事はイヤだったんじゃない? ユーリのは…うん…
◆
「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」
ユーリが切り出した。
「僕たちもこのように人数が増えてきたので、ある程度意思統一的なことはしておいた方がいいのではないかと思いまして、この食後のひとときを、会議、というと大袈裟ですが、意思疎通の場としようと思うのですが、ミキ先輩、いかがでしょう?」
「いいんじゃなーい? 学級会的なヤツ? 男子がーえっちでー困るんですけどー」
「オレたちゃなんもしとらんわい!」
「あっはっは、冗談よぉー。で? なんか議題あんのー?」
「ヒミコさん、先ほどの件、お話ししても?」
「はい、よろしくお願いします」
「おや、君たちいつの間にそんなに仲良しさんに? あーやーしーなー。さっきも盛り上がってたしなー。カプ厨のミキミキ様からは逃れられんぜー」
「あー、ミキ先輩。大事な話をいたしますので」
「うわーん、怒られたー」
「ご主人様。カプ厨とは、一体…」
メルリが小声で聞いてくる。
「その辺の男女を見境なくくっ付けようとする特殊性癖の持ち主だ」
「まぁ…なんて恐ろしい…」
とまぁウザ絡みのパイセンを置いといて、さっきヒミコが話したことをユーリが代弁する形で報告された。
「何かご質問などは?」
「はいはーい!」
「ミキ先輩」
「水臭いなーとか思わなくもないけど、まぁ人それぞれあるからねぇーってことで。それはさておき、アタシはもうヒィちゃんと長いこと一緒だからいいんだけど、やっぱメルリちゃんはどうなのかなーって。メルリちゃんはどう思う? ヒィちゃんと一緒にお風呂」
「え? どうって…ヒミコさん、女性なんですよね?」
「うん。生前は男だったんだけど、って話ー」
「でも今は女性なんですよね?」
「え? うん、そう、だけど…」
「女性だというなら、何が問題なのでしょう…?」
メルリは…多分本気で困惑している。しかし、悲しいかなパイセンとギアが噛み合っていない模様。心のピュアさでメルリが押し気味だ。
「まぁ、そういうことだ。メルリはヒミコが昔どうだったとか気にしない。そういうことでいいか、メルリ」
「はい。ご主人様のおっしゃる通りです」
「カナっちの誘導に乗っちゃってない?」
「いえいえ。ヒミコさんは素敵な女性だなぁって、ずうぅっと思ってたんですけど、なかなかお話しする機会が無くって…あの、メルリとも仲良くしていただけますか?」
「は、ハイッ! 喜んで!」
ヒミコ、感極まって泣いとるよ。まぁその辺はめでたしめでたし、なのかな。
「まぁちんこついてなきゃ問題ないわよねー」
…このパーティー、みんな「ちんこ」言うのにためらいが無さ過ぎるだろ。見ろ、メルリもフルルも真っ赤になって俯いてんじゃねぇか。この手の話だとメルリたちは女性陣に味方がいないな。
「あ、いけません、食後のコーヒーを淹れるのを忘れてました! ちょっと淹れてきますね! フルルちゃん、行こう」
「ハイでしてー」
パタパタとキッチンへ向かうメルリとフルル。というか、ちんこ話から逃げた? 無理もないけど。
何か違う話題で…あ。
「そういえば、ユーリってなんで【真祖の魔王】を探してるんだ?」
ふと疑問に思った。だから聞いてみたのだが
「ふーむ…」
なにやら難しい顔をしている。聞いちゃイカンかったか?
「そうですね…そろそろお話ししてもいい頃ですかね。先輩たちはすでにご存知の話ですが」
「どうぞ。コーヒーです」
ゴト
メルリが食後のコーヒーを運んできた。
「ありがとうございます」
「ありがとう」
コーヒーと言われれば香りもしようというもの。これ、この香り…インスタントじゃないな。しかしなんでもあるな、このロッジ。
一口すすり、ユーリは静かに語りだした。
「…僕は…姉を探しています」
「何があった?」
「夏…ビッグサイトへ行くことになりまして」
「おお、あれか? 大規模同人誌即売会の。オタクの祭典とも呼ばれる」
「それです。姉は4つ上で、同人活動をやっていまして、詳しくは知らないのですが結構な規模でやっていたそうで、売り子が足りないと。それで、バイト代は払うから、と僕に白羽の矢が立ちましてね。設営の準備から手伝うって、朝早くから出撃ですよ。朝早過ぎてバスが動いてないんで、駅までタクシーで。それで…明け方まで呑んでた飲酒運転の車、だったんでしょうね、真横からドーンと。事故ですよ。交通事故。僕も姉も即死、でした」
「…そう、か」
気楽に聞くんじゃなかった。結構重い話じゃないか、これ。
でもユーリはそれを笑顔で語るのだ。色々吹っ切れてるってことか。
「僕はその後こちらの世界で目覚めて…その時は姉も一緒だったんですが…【真祖の魔王】に攫われました」
「え…?」
「姉は何か強い【設定】を持っていたのでしょう、それで狙われたのだと思います」
「今どこにいるかは…?」
「分かりません。【真祖の魔王】は【エデン】と呼ばれる場所にいるらしいのですが、この世界上にそれは見当たらず…おそらくは別次元とかそういったところにあるのでしょう。今はその【エデン】の入り口を探して、この世界中を転々と探し回っているんです」
「そう、か…」
それ以上何が言える? ユーリの旅は真剣そのものだった。オレみたいにお気楽なものじゃなくて。
「ぶっちゃけて言えば、僕はあなたを利用するつもりでいます」
「…どういうことだ?」
「僕は戦闘があまり得意ではありません。それでも少々姑息な手を使ってでも【設定】を奪い、自分を強くしてきた。ところがあなたと出会って…最初から頭抜けた力を持つ人もいるのだな、と。それなら、旅に誘って、共に戦ってもらえたら…騙したような感じになっていますけど」
「人を騙すヤツがバカ正直にそんなこと話すか? メルリのこともフルルのことももちろん大事だが、そんな話なら…喜んで騙されてやんよ」
「はは…お人好しですね、あなたは。ありがとうございます」
無論、人に騙されるのは面白くない。だがユーリはウソをついた訳でもない。そもそも寝込みを襲って武器でもなんでも奪えばいいのに、コイツはそれをしなかった。単純にオレを必要としているのだろう、そんな気がする。
「それで、何か分かったのか?」
「いえいえ。なかなか姉の足取りはもちろん入り口のヒントにすら辿り着けませんよ」
事も無げに笑って話しているが… …強いな、コイツ。メルリもだけど、みんな気持ちが強い。オレは…そこまでなれるだろうか?
「あ、【設定】と言えば、まだお話していないことがあります。あなたが僕に返してくれた【設定】なんですが、その【設定】はあなたも使えるんです」
「【設定】を持っていないのに?」
「小説も同じですけど設定って一度見知っちゃったらマネできちゃうじゃないですか」
「まぁ…そりゃそうだけど」
「それで、あなたの中に、そうですねぇ、【設定】のショートカット、って言えばいいでしょうか、分身みたいなものができてるはずなんですよ」
「ショートカット?」
「自分の【設定】を見に行くと、少し色の違う、なんというか、色が薄い感じのものがあると思うんです」
「へぇ…どれどれ?」
久しぶりに自分の【設定】をのぞいてみる。前より少し賑やかになってるかな? エックスカリなーの必殺技名が増えたからな。
で、薄い…薄い…これか!
「読み上げていい?」
「どうぞ。それはあなたのものでもありますから」
「【物体転送】、だって」
「それ、魔法じゃないんですよ」
「へぇ、そうなんだ」
「魔術師としてのレベルだとか魔力の総量とか無視して使えるんです。要はこの【設定】を持っていれば誰でも使える、と」
「オレでも?」
「もちろん」
「それはすごいんじゃね?」
「そう思いますよね? ところがですよ?」
立ち上がると、先ほど飲んだコーヒーカップをテーブルの端へ置き
「じゃ、使ってみますね」
スッとカップが消えたと思えば、すでにユーリの手の内にあった。
「おー! すごーい!」
拍手喝采だ。
「それ、結構すごいじゃないか!」
「そうなんですが…これ、何に使います?」
「ん?」
「僕が使ったとしても、どんなものであっても転送先も転送元も僕でしかない。落とし物でも転送できるかとも思いましたが、落とした場所が分からなければ転送のしようもない。つまり」
「あまり便利ではない、と」
「ご名答。そういうことです」
「そうかぁ…便利な【設定】って、案外難しいんだな…」
「だからこそ、使いでのある【設定】を奪われるわけにはいかない。もっとも今のは僕も持て余していて防御の足しにでも、と思っていたものですから簡単に奪われてしまったんですね」
「なるほどねぇ…」
「ああ、会議と言っておきながら雑談になってしまいました。何か、他に議題とかありますでしょうか?」
「議題っていうか、改まって構えてあれこれ言うより雑談でいいんじゃないのー? みんなのこと知れたし、アタシも楽しかったし。何でもかんでも言わなきゃいけないってものでもないと思うけど、お互い色々知ってた方が助け合えたりできるしねー」
「それではお開きでよろしいでしょうか? 今日も色々あって大変でしたからね。サージエンスはもうすぐです。がんばりましょう」
「あとどのくらいの感じなんだ?」
「そうですねぇ…色々ありましたんでちょっと遅れ気味ではありますが、明日はそのままストレートに向かって…昼過ぎくらい、ですかね」
「分かった。メルリもフルルも…ん?」
フルルは?と姿を探すと…
「寝てる、のか」
「はい」
メルリの胸の上にぽてりと乗っかり、ぐっすりだ。そこはふかふかでさぞかし寝心地が良かろう…
◆
ED「しょー⭐︎みー⭐︎せってー」
https://youtube.com/shorts/-xdiB2mkXBU




