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第三話「力の使い道」

家に着くと、メイドや執事達が「お帰りなさい。」の声と共に頭を下げる。

…貴族という実感が沸いてくる…

すると、ガノンがゼノンを引き連れて、執事長と話し出す…  

内容は聞かなくても分かる…恐らく執事として育てろってことなんだろう。 

俺は聞き耳を立てながら、自分の部屋に戻ってスキルを確認する。  


「ステータス・オープン!!」


俺は部屋に入るなり、能力を調べる… 

えーっと、

ルイン・フォーネスト レベル1

HP  650/650

MP  950/950

攻撃力 800

防御力 720 

魔力  900

素早さ 850 


スキル  

創造…ありとあらゆるモノを作ることができる 

破壊…ありとあらゆるモノを壊すことができる

システム設定…他人や自分のシステムを弄ることができる。 


なんだこれ…チートじゃん。普通の男のHPが100…ガノンでも230…そして、最強最悪な魔王でも500なんだけど…もし…この力を知られたら…魔王より先に俺が討伐されるかも…マジで国を揺るがし兼ねない力だ。 

…しょうがない…


「創造…スキル生成…隠蔽…」


俺は頭に隠蔽スキルを思い浮かべる…すると、ステータス欄に隠蔽スキルができた。

俺は馬鹿げたステータスを隠蔽し、俺は節度あるレベルまでステータスを書き直す…まぁ、実際はステータス下がってないし、スキルもあるんだけどね。


俺は一通りスキルを使うと…ゼノンが部屋に入ってきた。 


「る、ルイン様…夕食の時間でございます。」 


…ちょうど良いや、彼を問おう。 


「ゼノン…君は村を焼いた人間に復讐したいかな?」 


「ッ!?何故それを!?」


何故か…正直、考えてないんだけど…  


「何故…か、今はまだ答えられない。その答えは君が俺の特訓に耐えられたらの話だけど…ね…」


ここは雰囲気を出しておこう…俺は黒髪に隠れた赤目を一瞬覗かせる。


「…やります。なんでもやります!俺は燃やした奴等に復讐するために剣を振るっていたんだ…」 


俺は奴の覚悟を見る…復讐に燃えるような赤髪…そして、目は真っ青なのに、髪同様に真っ赤にに染まってように見えた…ゼノンという男は最早復讐のために生きていた。 

ゼノン…復讐を果たせたその時は、自分の人生を謳歌するがいい。


「それじゃ、僕と一緒に特訓しよう…まずは…」 


それから、10年の月日が経った。


「ゼノン、半分の力で行くぞッ!」


「半分…ですか…かなりヤバいということは分かります。」


俺、ルイン・フォーネスト…16歳

かなり…いや、化け物並にステータスが変化していた。


ルイン・フォーネスト レベル128

HP  2550/2550

MP  4850/4850

攻撃力 4000

防御力 3720 

魔力  6000

素早さ 5850 


ちなみに捕捉しておくと、HP500が魔王だ。

そう考えると…俺は化け物か。

最早世界各国が殺しにかかるレベルだ。

まぁ…何十の国家が相手でも勝てると思うけどな

 

「ゼノン、まだまだだな。」


「くっ、まだまだァ!」


ゼノン…努力の賜物か…彼は俺とまではいかなくても、化け物レベルに成長した。


ゼノン レベル112

HP  1020/1020

MP  2250/2250

攻撃力 1800

防御力 1030 

魔力  4000

素早さ 2550 


ゼノン…軽く魔王二人分の強さを有している。俺を除くとちゃんとした人類最強だ。

だが、まだまだだな。イリゼル達を完璧に殺すのには、まだ足りない。今奴等の基地を攻撃しても、数名は生き残ってしまう…生き残った奴が復讐…それが一番めんどくさい。


俺達が剣の振り合いをしていると、ガノンが現れ、笑い声を上げる。 

 

「ワハハハハ、ワシよりも強くなりおって、そういや、ゼノン、冒険者ギルドからSランク依頼が届いておるぞ…凄いのぉ…流石はSランク最強じゃの。」


巷では、ゼノンは『辺境伯の最強懐刀』や『Sランク最強』と呼ばれている。

まぁ、ゼノンは7年も努力したんだ。当たり前と言えば、当たり前なのだが…


「は、はい。すぐにお受けします。主様、鍛練中失礼致します。」


ゼノンは親父から封筒を受け取ると、その場を去っていった。 

さて、鍛練も終わったし、部屋に籠って人体錬成でもするか… 

 

その時だった。ガノンが俺の肩を掴む。


「ルイン、来週から王都の学校に通って貰う…いいな…」  


「えっ!?嫌って先日お答えしましたよ?」


「あー、ワシ知らんし、母さんが勝手にやったことだし、ワシに言われる筋合いは無いし…」


この親父…ぶん殴ってやりてぇ…俺は王都の学校は嫌なんだ…

理由は…俺が死ぬかも知れないから…ゼノンを仲間にして、ストーリーとは大分異なっているが…死ぬイベントがあった学校に行くことでストーリー通りに死ぬってことになるかも知れない…

まだ不幸だったキャラ…ゼノン達を幸せにしてない。

せめて罪滅ぼしをしてから、死にたい。

…可哀相なキャラ達の情報収集するか…

俺はガノンから離れ、物陰まで移動し…念話を使用し、準備が整ってから並列思考してワープを使用する。

そして、ワープから出てきたのは…四組の男女…


「「「「ルイン様、お呼びでしょうか?」」」」


四人が俺の名を呼ぶと頭を下げる。


実はこの頭を下げる人物達は全員ホムンクルス…いわば人造人間だ。俺が一から作った。

一人一人紹介していこう。


「何の御用でしょう?」


まずは一番左…シルフィール王国聖騎士団…第二団長ロック…橙色の髪に緑の目、口の下には髭が生えている男。ちなみに下の名前はない。この国の人間は貴族以外家名がない。


「フフフ、僕の出番かな?」


次は左から二番目…シルフィール王国七剣が一人…第四席『氷雷のレオン』こと…レオンハート、白髪に水色メッシュ…水色の瞳をしている女の子だ。七剣は国最高峰の剣士に与えられる称号だ。王国の懐刀ってところだ。


「我は飯の途中だったんじゃが…」


続いて左から三番目…シルフィール王国七賢が一人…第二席『炎魔のグリム』こと…グリム…黒髪に黒色の瞳…ギザ歯が特徴的な女の子だ。七賢は国最高峰の魔術師に与えられる称号だ。


「ボス、俺トイレで抜け出している設定なので、早くしてくれると助かります。」


最後に左から四番目…一番右は…シルフィール王国王都の最高峰の冒険者パーティ『黄泉の滝』のリーダー…ドレイド…灰色の髪に黄色の目の男。王都では『最強冒険者』と呼ばれている。


俺は四人を見下ろすと一言告げる。 

 

「例の少女…メルは今どうしている?」


すると、全員顔を合わせて、じゃんけんをし始める…そして、勝ったレオンハートが言い始めた。 


「その少女なら、僕が保護して、メイドとして働かせているよ。確か名前はメルと言ったかな?合ってる?ボス?」


「ちょっとごめん…」


そう言うと俺はレオンハートの頭を掴む…そして、記憶を覗き見た…

…合っている。顔がゲームで見た顔と一致している。

メル…この金髪黄緑目の少女は元貴族令嬢だったが、父親を殺害され、母親は強姦された後に殺された。殺したのは闇ギルド『ナイトメア』…そして、そのギルドに依頼したのは貴族のハビット・マルクス…マルクス家の子息だ。理由はメルが自分の物にならないなら、幸せを奪ってやると思って行ったらしい。そのまま監禁する予定だったが、僕が指示していたレオン達の手によって、助けられていた。本当は奪われる前に助けたかったが、情報を集めるのに時間がかかってしまった。そして、何より、時期が予想より遥かに早かった。もしかしたら、これは俺の存在で時系列が狂い始めたのかも知れない。


「よし、引き続き世話を頼む。」


俺はレオンハートに向かって願う。

すると、レオンハートはニコッと笑った。


「任されました。それじゃ、ルイン様、褒美をください。」


「なんだ?」


俺が聞くと、レオンハートが頭を出してきた。


「撫でてください。」


その姿はまるで子犬のよう…まさに可愛い女の子を体現したような姿だ。

俺は即反応して撫でてしまう。 

その姿に他のホムンクルス達もほっぺを膨らます…おいおい、大人の男の嫉妬は嬉しくないわ。

俺は四人を同時にワープさせた。

時空間魔法…これは俺が産み出した魔法だ。

様々な便利な魔法がある。ワープもその一つだ。

俺はガノンの元まで歩くと、その場を後にした。

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