バイト(1)
僕達は途中で別れた、あのバックハグは衝撃だった。あんなに大胆してくれて僕は嬉しかった。
あのあとちょっとだけ二人とも顔が赤くなって歩いていた。あれは恥ずかしかった。
晩ご飯のために業務用スーパーに入った。もやしが二十円で売っていたので、十パックほど買い家に帰った。
今日の晩飯はもやし尽くしかな。
家に戻るなりエプロンを着け、イッツ クック タイム
まずは冷蔵庫を確認、使えそうな卵、豚肉、ニンニクを取り出した。
まずニンニクの皮を剥いてみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルをかけニンニクを炒め始める。
次に豚肉を適当に切り分けもやしと共にフライパンに入れる。
次に卵を皿に割って入れかき混ぜる二つ目のコンロに火をつけ、フライパンにオリーブオイルをかける。
1つ目のフライパンを炒め合わせ完成。
二つ目のフライパンに卵ともやしを入れかき混ぜる。
完成したものをさらに盛り、残りを弁当箱に詰め込んだ。
もやしはシャキシャキしてて美味しかったが、飽きないように工夫してもやしを食べなきゃいけない。これがうまい節約だと思う。
次の日、僕は琴美先輩に弁当を見せると苦笑いで『もやしづくしだね』と言われたら。
その週の土曜日からバイトを始めた、そこの面接は終わらせていて後は金を稼ぐだけである!
飯代をさっさと稼がなきゃ、もやしすら買えなくなってしまう。
朝六時五十分、髪の毛は整えずバイト先にいく。僕は店長に会いせいふくをいただき、着替えた。
着替え終わり、バックルームといえばいいのかな。お店の裏側の部屋に行く、そこには既に人がいた。
「よし、新人が来たぞ。名前とちっとした自己紹介」
「赤羽皐月です、社会経験をするためにきました。よろしくお願いします」そう言うと拍手が鳴り、店長が咳払いをし。
「よし、じゃあ栗花落お前がこいつにやる事を教えてやれ」すると小柄な現代風のメイク、多分ギャル?っぽい格好をした女性が前に出て。
「こんにちは、栗花落 美波です、よろしく赤羽君」
「よ、よろしくお願いします、栗花落さん」そう僕は答えた。
「よし自己紹介も終えたし、仕事につけ」店長はだるそうに言った。
「よし、じゃあ品出しするから、付いてきて」僕はそれに頷き、彼女に付いて行った。
彼女に連れられダンボールがある場所についた。
「ここのダンボールを取り出して、カートに乗せる」といいダンボールを一個づつ出してカートの上に置いていく。
すると彼女は重そうなダンボールを取り出し持っていた。
すると、彼女はフラッとバランスを崩した。倒れそうになる彼女を僕はすかさず支えた。
「大丈夫ですか」
「べ、別に助けてって言って無いしっ…」
「あ、ごっ、ごめんなさい。急にさわちゃって、気持ち悪かったよね」そうちょっと落ち込みながら言う。
「いや、そのそこまで言ってないし。ありがとうだし…」
「なんて言った」最後の方は声が薄れていって聞こえなかった。
「なんでも無い!」すると急に怒り出した。ちょっと先が思いやられる。そう、僕は未来の自分の心配をしていた。