28 魔のいちもつ
お馬さんに乗りに来たぜ!
取り合えず、お馬さんが走れそうなところまで来たわけなんだけど、そこで最初に確認したのは、まずいちもつチェック。
でけえ。ライフルをお持ちでした。アンチマテリアルライフルって感じでした。
まあオティムティムチェックはそのくらいで良いだろう。
「シヤ、馬に乗ってみてくれるか?」
「わかりました」
シヤが馬具をつけた魔物馬に乗り、走らせる。
少し戸惑った感じが見られるが、まったく乗れないという感じではないみたいないので、とりあえず問題はなさそうだ。
シヤママにも乗ってもらったけど、そっちも特に問題なさそうだった。
買ったのが無駄にならなくて一安心だ。
シヤ達の感覚としては、乗るための技術としては普通の馬と変わらないそうだ。
しかし、走る速さが早いため、最初は戸惑ったとのことだ。
まあ魔物化して魔力持ちになった分、スペック上がってるって馬売ってる人も言ってたしね。
シヤとシヤママがある程度乗りこなせるようになったところで、せっかくなので、馬の乗り方を教えてもらうことにした。
何も知らないので、とりあえずシヤの後ろに乗せてもらって、シヤパパ探しの旅の練習をしつつ、馬に乗る感覚を掴めるようにした。
ケツが痛い。ものすごいケツに振動がくる。こんなにケツにくるものなのか、乗馬とは……。
何て言うか腰が勝手に動かされているというか、なんか不思議な感じなんだよね。
色々とテクニックを教えてもらいながら1人で乗ってみたんだけど、しんどい。
乗ってるだけなのにかなり足とか腰とか何なら上半身にもくる。
あと、お尻が気持ち……痛い。
色々教わって何とか乗ることくらいはできるようになったが、まだ1人で乗るのは心もとない。
これからも時間を見つけて練習するか。
さてさて、購入した馬は、ちょっと違うけど、問題なく乗れるということがわかったので、色々と準備をして、さっさとシヤパパを探しに行こうと思う。
途中による町までの食料や、食料を調達できるお金。そもそも食料は寄った場所で手に入るかもわからないから、多めに用意しとかないといけないし、何なら、途中で魔物を倒して手に入れることも考えておかないといけない。
今のところお金には困っていないので、準備には何を用意するかを考える時間くらいしかかからないから問題ない。
まあそのお金も湯水のように使ったらもちろんなくなるので、そこは減らせるように考えてはいるんだけど、神経質になるほどでもないので、値段交渉をしてくれるシヤがいれば特に問題ないと思ってる。
俺は準備の類はシヤとシヤママに任せて、道行くおっぱいを眺めながら目的地へと向かっていた。
それは魔道具店。この世界には魔法がある。そして魔法を簡単に使用できる魔道具というものが存在している。
魔物からとれる魔石を加工することで作成される、魔力を溜めておくことのできる結晶、魔結晶を使用することで、そこから魔法に必要な魔力を使用し、魔法を放つことができるというものらしい。
つまり、金さえあれば魔法が使えるアイテム。課金アイテムだな。
課金アイテムを使用することで、魔法が使えるようになるんだから、お金に余裕があるときは積極的に使用していきたいと思っている。
そして俺は、その魔道具を売っている店を目指していた。