つるぺたヒロインと送るつるぺた学園生活!
はじめまして。うきうきした奴です。この物語は自分の理想も混ざっています。この物語の主人公は巨乳派ですが、僕はつるぺた派です。よろしくお願いします。
俺は巨乳が好きだ。
俺は堺 柚月15歳。今年の春で無羅慈愛中学校を卒業し、めでたく明日から高校生になる。前述の通り俺は巨乳好きで、おっぱいが好きだ。おっぱいが好きなのは思春期の男子として誇りを持つ事なのだろうが、巨乳が好き、というのは人によって個人差があるらしい。中には貧乳こそ正義、という奴もいるらしいが、俺にはまったく理解出来ない。おっぱいというのは大きいことに意味があり、大きいからこそおっぱいなのである。つまり、おっぱいの大きさはおっぱいという存在に対し意味を持たせる。俺は今、こうしておっぱい、おっぱいと語っているが、別に変態ではない。なぜなら思春期の男子として当然の事を言っているからだ。
さて、話は戻るが、明日から高校生だ。どんな青春が待っているのかと期待に胸が膨らむばかりだが、そうもいかない。なにせ、中学校では彼女など出来たこともない。というか、友達すらあまり作れなかった。そこで俺の青春をリセットするため、わざわざ遠い高校を選んだ。名前は宝入学園。ここでは明るいキャラで、おっぱいの大きい女の子をゲットし、最高の青春をエンジョイしたいものだ。
そんなことを考えながら、眠れない夜を越え、朝を迎えた高校生初日、自転車で駅まで走りながら、頭の中でシュミレーションをしている。
「(おはようみんな、俺は堺 柚月。これからよろしくな!)」
「ぬふふ。これで完璧だぞ!」
そんなことを呟いていると、いつの間にやら駅に着いた。
改札を越え、駅のホームに立つ。周りには、同じく高校一年生らしい人影がたくさん並ぶ。
もちろん、同じ制服の影も。どうやら女子らしい。駅が同じなのだから、声をかけておくべきだろう。もしかしたら未来の俺の...
そう考えていると、いつの間にやらむこうから近づいて来た。俺の目を見つめながら。
彼女は、
「おはよう!同じ制服だから、宝入学園だよね⁇」
妙に元気がいいな。と思いつつも、
「うん。俺は堺 柚月。よろしく!君は?」
と答える。
「私は佐奈田 美月。こちらこそよろしくね!」
彼女は黒く綺麗な髪に、大きな瞳、いわゆる美少女だ。しかし、俺の求める巨乳ではない。むしろ貧乳だ。
電車が駅のホームに止まり、俺たちは乗り込んだ。しばらく雑談をしながら、学校につき、そのまま入学式に行った。
「えー只今より、宝入学園入学式を始めます。新入生、起立。」
そんな、入学式にありきたりな言葉を並べながら、式は無事に終わった。
しかし、俺は気付いた。
全ての女子が貧乳かつロリ顔、そんな衝撃的な事実に。
「どどど、どうなってるんだぁ!?」
心の叫びを必死に抑えながら、教室に入った。1年1組らしい。
やはり、教室にいる女子は全員貧乳ロリ顔だ。
動揺を隠せない俺は、後ろの席の男子に聞いた。
「なぁ、女子の胸、おかしいと思わないか?⁇」
すると、
「おかしいって、どこが⁇ てか、名前は?俺は下崎幹太。」
「俺は堺 柚月。どこもなにもおっぱいだよっ!」
声を潜めながらそういうと、
幹太は笑いながら、
「おっぱいて!急に何言うんだよっ!別におかしくないだろ!」
「いやいや、おかしいって!そりゃたまたまつるぺたが多い事はあるかもだが、100%中100%つるぺたなこたあるか!てか、あってたまるか!」
自分でも気づかないうちに熱くなっていたようだ。声が大きかったせいか、周りからの視線が集まる。
その視線の中には、朝会った佐奈田もいた。
(まずい...初日から何やってんだ俺...)
俺は誤魔化すように咳払いし、黙り込んだ。
(今日はもう帰りたい。俺の青春は真っ暗だ!)
そう切実に願いながら、ボーっとしながら、自己紹介では、朝のシュミレーションの成果は出ず、そんなこんなで一日を終えた。
帰り道、駅から自転車を取りに自転車置き場に行くと、佐奈田に声をかけられた。
「どうしたの?今日の自己紹介、堺くん朝のテンションとは大違いだったよ?」
相変わらず元気な彼女にそう言われて、
「いや、別に...眠いだけだよ...」
そう誤魔化すと、
「じゃあ帰ったらいっぱい寝て、元気な顔見せてね。どこに住んでるの?」
俺は
「あの坂を越えたあたりのマンションだよ。佐奈田さんは?」
「あのマンションに住んでるの?私その隣の一軒家だよ?家近いんだね。」
そう言われて、普通なら運命を感じるような場面なんだろうが、今の俺にそんな心の余裕はない。
「そうか。そりゃよろしく。はぁ。」
「ほんとに元気ないんだね。まぁよろしく。」
会話を交わした後、俺は家に帰った。
「ただいま〜。疲れた〜。」
「おかえりー兄さん。高校どうだった?」
俺の妹だ。兄である俺が言うのはなんだが、妹は巨乳でかわいく、世界一の妹だと俺は思っている。料理も上手。
「疲れたよ。思ってたのと違った。というか絶対おかしい。」
「おかしいって、何がおかしいの兄さん?」
「それは言えないが、、ってあれ⁉︎」
妹の胸が....ない。もちろん皆無なわけではない。しかし、朝はあったのだ。胸が。
(ど、どういう事だ、、これは、俺は悪夢でも見てるのか?)
「どうしたの?兄さん?」
「どうしたもこうしたもあるか!これは緊急事態だ!」
ヤバい。これは、ホントにヤバい。絶対におかしい。夢なら覚めくれ。
はっ!もしかして...あくまで可能性だが...
俺は部屋に帰り、カバンを投げ、秘蔵のコレクションである巨乳を集めた、成人向け雑誌を見た。
「やはり、おっぱいが...巨乳が消えている....」
インターネットを使って調べて見ても、
辞典で「巨乳」を調べても、
存在しない。おっぱいに大きいという概念は存在しなくなっている。
絶望。これは、その2文字で表すのが手っ取り早いだろう。
「これでは、お、俺の青春が....俺の、楽しみが...」
そう呟くと、俺は全身の力が抜け、そのまま寝てしまった。
眠たかったというのは本当なのだろう。それに初日からやらかしてしまった疲れもあり、深い眠りについた。
そんなわけで、俺の、小さくも大きい青春は幕を開ける。
最後まで読んでくださりありがとうございます!まだ1話で始まったばかりですが...。続きが見たい!と思ったら是非!続きも期待していて下さい!