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かわいい、きれい

日本国で裕福な家に産まれた、一人の少女がいた。名前は稲沢リナ。13歳。質の良いお金持ちが通う、学校に通う。


顔面偏差値としてはかなり高く、道を通れば振り向く人は何人もいる。

とても美人だ。

頭も良くて、運動神経抜群。

そんな彼女がモテない訳が無かった。

しかし彼女の周りには誰にも人が寄らなかった。

ーただ一人を除いて。


名前は市ノ瀬ハナ。

ハナはリナと良く似ていた。

顔面はすごく可愛い。誰もが口を揃えて言う。

成績が良いのかは分からないが、運動神経はリナを上回っている。

彼女もまた、一匹オオカミだった。

友達も恋人も作らない。そう言った人だ。


リナとハナは、中学部二年で同じクラスになってから二人でいる時が多くなったと言う。

リナやハナのファンがそう言っていた。

一匹オオカミが二匹なったことで、普通なら何も変わらないが彼女達は違った。


二人の知名度はより上がり、ファンは増えて、ストーカーまでしている人もいた。


いつからか。

二人は何をする時も一緒だった。多分、七月を過ぎた頃だろう。

廊下で二人を見かければ、その日は幸運な日になると噂された。

二人はときより、休日に二人で集まり少し遠出をしてショッピングセンターへおしゃれして行く姿も目撃された(ストーカー談)


「あ。またストーカー見つけたよ」


「そうですか。まぁ、放っておきましょう。何かがあればハナが何とかしてくれるのでしょう?」


「私の刃物はあんまり頼りにしない方がいいと思うけど。」


「今はハナしかいないのです。」


二人の会話は上品で、物騒で、少しあどけなさがあった。



優雅な日常は、ある一つの出来事が彼女達を襲い儚く消える。

それを残念に思う。




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