5/50
05 白いツバサS 本編04
放送室の内部に突入した選と緑花。
水連「あっ、選! 緑花!!」
???「何者だ」
???「敵だ、排除しろ」
放送室の奥には水連。そして、その手前には、人間である以前に普通の生物と会思えない異形の生物がいた。
カラスのような黒い羽を体中に纏って、赤い瞳が二つ輝き、鼻と口があるはずの部分には黒いくちばしがあった。
足は鳥の足のようになっている。
未利「えっとカラス人間」
啓区「とでも呼んでおこうかー」
なあ「ふぇ、初対面の人には挨拶しなきゃなの。はじめましてなの、なあは……」
未利「いや、今それいいから」
啓区「ちょっとお口チャックしてようねー」
未利、啓区、なあがそんな会話をしてるうちに、
緑花「選、私は右をやるわ!」
選「よっしゃ、俺は左をやる」
二人は一体ずつ分担し、同じタイミングで飛びかかった。
緑花「らぁぁぁぁっ!」
圧倒的な力に物言わせて拳でタコ殴りにしたり、
選「はあぁぁぁぁ!」
選の木刀で滅多打ちにしたり、だ。
未利「敵ながら気の毒だとおもうわ」
啓区「だねー」
なあ「ケンカはだめなの、めっ」