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Z├」-ゼットエル- 居眠り少女は夢を見るのか?  作者: 7×3=お~い寝るなーー。今夜は寝かせないぞ! と読まれる事もある
1st sheep わたしの一生のお願いを聞いてよ! それとも人間辞めますか?
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羊が2匹∴可愛い寝顔の悪戯したくなる場所No.1

夢かまことか……

「俺、お前の眠った顔が一番好きだな。俺に毎朝寝顔を見せてくれ」

 コイツは真顔で寝言を言う。


「なんだお前、気持ちわるい事言うな」

「そう連れない事言うなよ。俺とお前の中じゃないか、ほれ、ぷにぷに」

「やめろ、あたしの頬にふれるな」

 コイツは指でつついてきやがった。


「なんだよ、寝てる時はいつも触らせてくれるじゃないか」

「なんだとお前、いつもあたしが寝てる時にそんな事まで!?」

「ほら、起きろって、ぷにぷに」

「やめろ、あたしは起きている」

「いや寝てるよ、ぷにぷに」

「起きていると言っている」


「どう見ても寝てるんだが、ぷにぷに」

「お前の目は節穴か、その穴に指をつっこんでくれるわ」

「バカやろう、お前の目こそ節穴だ。どこを狙ってやがる」

「なにを言ってやがる。バッチリ目ん玉にめり込んでるじゃないか」

「マジかよ。そいつはエグい事してくれたな。お返しにほっぺをもっと虐めてやる。ほれ16連射だ! ぷにぷにぷにぷにぷにぷに――」

「うがぁーーや、やめれースイカみたいに爆発するーー。……マジかよ!? お前、目見えないのにほっぺの位置が何故、分かるんだ?」


「長年の経験と勘と言うやつだよ」

「……お前には負けたよ。もう、あたしのほっぺはお前にやるよ。だから、もう少し優しくしてくれよな」

「それはありがたい申し出だが、そろそろ起きないとほんとにヤバいぞ。1時間目は体育だし、そろそろ着替えないと」

「まだ言ってるのか。あたしは起きている。じゃあ、あたしはあっちの教室に行って着替えてくる」

「あぁ、その前に起きろな」

 席を立ち、廊下へ出て隣りの教室へ行く。他の女子達は既に着替え終わっているのがほとんどだった。


「おい! バカ野郎……ここで脱ぐな」

 下げようとしたスカートを掴む手。

「なっ!? おまっ!? ここをどこだと思ってんだ!」

「それはこっちのセリフだ。急に黙ったと思ったら……余計な情報を与えてしまったか。いや、これは実に惜しい。だが、後が怖い。許せ、綾峰。お前のほっぺは俺の物なので、お前の為に心を鬼にして虐め抜いてやろうーー」

「いはッ、やへろはか野郎! さわっへはひいと言ったが、引っはっていひとは、許可しへいはい!」

「いい加減起きろって、周りの視線もいい加減痛てぇからよ」

「あはりまへだ! こほをどこはと!」

「起きろ、ほれほれ」

「いはい! いはい!」

 涙で視界が滲みながら目蓋を閉じ、もう一度開いたら景色は変わっていた。


「あへ?」

「やっと起きたか?」


「お前最近眠り深くないか?」

「誰のせいだと……」

◆さわりたい! いや、むしろ食べてしまいたい!!

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