結成前夜
2050年…日本は多数の少数政党により、連合を組み、各々の政治主張を繰り返すばかりで、何一つ…
重要な法案の一つでさえ
国会にて成立させることが出来ない状態に陥っていた。街はブラック企業により
正雇用はほんの一握りの
サラリーマンと公務員を除く、殆どの労働者は非正規採用者かニートとなり
暇をもて余した若者は
ネットに、ますますのめり込んで行った。そんな若者の不満はやがて政治へ向けられ…
ネットの中で各々の主張に共感する若者の呼び掛けにより
ポツリポツリではあるが
政治結社が結成されていった。かく言う僕に至っても
非正規採用者に甘んじ
メールで送られて来るその日その日を糊口を凌ぐかの如く
貧しい生活を送っていた。
だからと言って社会に不満はなかった。
それもそうだ…
世の中の殆どの人達が糊口を凌ぐ様な生活を送って要るのだ。
日本人特有の皆が貧乏ならば妙な安心感に包まれると言う…
微妙な国民心理により
クーデターも起きず、あいも変わらぬ平和ボケを享受していた。
ネットにのめり込む中で
恋愛の対象は二次元に限定され…
かくゆう僕もネットに投稿される女性の隠し撮りにしか魅力を感じなくなっていた。
と言っても勘違いして貰っては困る。
スカートの中を盗写した様なものでは無く
あくまで然り気無い表情や仕種等の投稿に対してである。
しかし…
この頃では…何か物足りなく…
最近は専ら女子高生の体操服姿が、たまらない。
ここで…
やはり不満が湧いてきた。
それは…1990年代に絶滅した。ブルマと言う体操着を現代の女子高生に着せてみたい…
いや…現代の女子高生が着用している姿を堪能…もとい…見てみたいと言う衝動から逃れられない。
そこで…
僕は、ネットにブルマの復活を願う会と言うサイトを立ち上げ…
有志を募ってみた。
僕とブルマに対する情熱を語り合う場所が欲しかっただけである。
別にそう言うプレイの相手を探してる訳では無かった。
意外にも僕の意見に賛同する老若男女が僕のサイトを訪れ…忌憚のない意見が交わされた。
ただし…
その多くは中年男性ではあったが…