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日本国民参加型ゲーム  作者: two
第八章 CONTINUE 東北編
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『「くそっ…この状況を伝えるのがおれの仕事なら…



ふぅ。



おれはちょっと前に、少女とその母親が爆死するのを目の当たりにした。



泣きじゃくる少女を母親がしっかりと抱きしめていた。



しかし、その母親の手には雪玉が握られていた。



母親は震える手で雪玉を頭上に運んでいった。



母親の手の震えは肩、上半身、下半身へと広がり、体全体が大きく震えるのにそう時間はかからなかった。



母親の震えが少女に伝わったのだろうか、少女の泣き声が急に大きくなった。



おれはそんな二人に駆け寄ろうとした。



そんな中、一瞬母親の奮えが止まった。



そして、もう大丈夫だよというとても優しい声が聞こえた。



母親は少女に笑顔を見せると少女を両手で優しく包み込んだ。



雪玉は母親の手から離れ、一秒も経たない内に地面に落ち、少女と母親を吹き飛ばした。



最初は母親が娘を巻き込んで無理心中を図ったのかと思った。



しかし、そうではなかった。


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