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「ミドリカワさん、あいつら、札幌を落として北海道を征服するって本気なんですかね?」
マナブが真剣な顔をして聞いてきた。
おれは市内の中心地から少し離れた所に車を止めた。
「ああ、本気だな。ウッド・ベルが『北海道は誰のものか』って言ってただろ?
単純に考えれば、囚人達は刑務所を解放されたからといって戦う力や武器は持ってるわけじゃないから、国と戦うという選択肢ってのはないはずだろ?
でも、後ろ盾がいるとしたら…」
「それって、誰かが囚人達に協力して武器を提供してるってことですか?」
おれは黙ったまま頷いた。