表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

force

「よし、行ってこい!」光を押し出す様に玄関まで連れて行く。

「ちょっ!だ、だから何でオレ!?」なんとか逃れようと光が暴れる。

「お前女に間違われたことあんだろ?だから!…そうそう下着も忘れずにな。」この際理由なんてどうだっていい。自分で行かないで済むなら。

「それは昔の話だし…しっ下着とかよくわかんないし…とにかくやだ!」反抗的な目で俺を見てくる光。

「ふぅ…仕方ないな。」溜め息をつき、携帯を取り出す。

「諦めて違う人に頼むの?」光がぱぁっと明るい表情になる。

「いいから、ちょっと黙ってろ。」光を黙らせる。


「おっひさぁ〜ケンケン連絡ありがとぉー!」出会い頭に抱きつかれ、ちょっと引く。

「お、おう。久しぶり朱鳥あすか。いいから、離れろ。あとケンケン言うな。」言いながらくっついている朱鳥を剥がす。

「やぁん。冷たいんだからぁ。」残念そうな目をする朱鳥。

「あ、の…?」おずおずと会話に入ろうとする光。

「あぁ、こいつ朱鳥。高校の同級でな…こいつに任せておけば平気だから。」面倒くさいことこの上ない。

朱鳥は赤茶の髪で襟元の開いた白いブラウスに黒のショートパンツに真っ黒なニーハイブーツをはいていた。美人だが、ただの美人じゃない。

「この子が光ちゃん?かっわいー!!」朱鳥が抱きつこうとしたのをさりげなく光が避ける。

「…えっ?え、…え?」光がいろいろ聞きたげに朱鳥と俺を見る。どうやら光もなんとなく違和感を抱いた様だ。

「言っとくが、朱鳥は男だぞ。」早口で言う。

「ちがーう!ニューハーフだってばぁ!」プリプリと朱鳥が怒る。

「えぇ!?…あ、あの、この人に任せるって何を…。」朱鳥を怯えた様に見る光。

「怖い?大丈夫よぅ。優しくしてあげるからん。」朱鳥がウインクをする。

「…っ…。」

光の助けを求める様な視線を感じたが、気づかない振りをした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ