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習作  作者: 深草みどり
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ある女性

 地下鉄で見かけたその女性は気怠そうにしていた。薄手のロングスカートがまるで分厚い革でできているかのように足取りは重い。まるで囚人の腕に着けられた鎖のように、右手首にスマートフォンのストラップを巻き付け、その先には3つのレンズが付いたハイクラスのスマートフォンが揺れている。歩く度に頭が左右に揺れ、すこしパサついた茶色い髪がワンテンポ遅れて揺れた。

そのうち誰かにぶつかるのではないかと心配していたが、ホームに地下鉄が入ってくるとその女性は乗車口に吸い込まれるように消えていった。電子音と共にホームドアが閉じ電車が動き出す。その女性は隅の座席に座り口を開いて首を三十度ほど傾けたまま、車両の床の辺りに焦点の定まらない視線を向けていた。

徹夜帰りだったのだろうか。


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