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生きにくい世の中

 この世界はとても生きにくい。

 そう思わなかった人はいないか?

 俺は毎日思う。

 

 別に家族に恵まれてないとか、友達がいないとか、家が貧乏だとかそういうわけではない。


 ただなぜか……この世界で生きるのが辛いと思ってしまう。


 君は……どう思う?


<>


 カタカタカタカタ。

 キーボードを指で叩く音が部屋の中で響く。

 パソコンを操作しているのは若い男—――小森紅一(こもりこういち)

 彼は今、ネット小説を書いている。


「よし…できた」


 オリジナル小説を書いた紅一は早速、投稿する。


「さて……今日はどれぐらいの人が見てくれるかな」


 少し楽しみな気持ちを抱きながら、パソコンを閉じる。

 小説を書き終えた紅一は背伸びをし、フゥーと息を吐く。


「小説は書き終わったし……少し漫画を読もうかな。いや、ここはアニメ鑑賞でもするべきか……」


 顎に手を当てて、悩む紅一。


 小森紅一。

 性別は男。年齢は23歳。

 趣味はゲームとアニメ鑑賞、ネット小説投稿。好きなものはアニメと漫画、ライトノベル。

 特にイケメンではなく、だからといってブサイクではない普通の男。

 仕事はしていない。…今は無職だ。

 

「よし。まずアニメを見て、そのあとお菓子を食べながら漫画を読もう」


 そう言って彼はリモコンでテレビの電源を入れ、録画していたアニメを見る。

 テレビ画面に流れるアニメ映像。

 それを見ながら、紅一は呟く。


「……羨ましいな」


 今、見ているアニメはモンスターと激しい戦闘を行う少年少女達の物語。

 その物語に登場する主人公達は紅一から見たら、輝いていた。

 

 カッコよく活躍する彼らを見て、紅一は羨ましいと思わずにはいられなかった。


「俺もアニメの世界で活躍したいな」

 

 紅一はアニメが好き。

 そしてその世界に行きたいと望まずにはいられなかった。

 ラブコメ系のアニメのような甘酸っぱい青春が送りたい。

 バトル系のアニメのような熱い戦いをしたい。

 転生系のアニメのような異世界転生して、チート能力で無双したい。


 したい。したい。したい。


 活躍がしたい。

 そう願わずにはいられなかった。


「……生きにくいんだよな。この世界は」


 紅一は本気でそう思っていた。

 別に家族に恵まれていないわけじゃない。

 金に困っているわけでもない。

 住んでいる国も平和な日本。

 家族にも恵まれ、趣味を楽しむぐらいのお金はあり、ご飯も食べられている。

 幸せ者と言ってもいいぐらいだ。


 だが、彼はこう思ってしまう。


 この世は生きにくいと。


 恵まれているのになぜか息苦しくって、不満がないのに生きてるのが辛くって……長生きしたくないと思ってしまう。

 

「……マジで嫌になるな」


 別に紅一は死にたいとは思っていない。

 だが長生きがしたいわけではない。

 長生きしたっていいことあるのか?

 彼女ができない自分に生きる意味はあるのか?

 そう思ってしまう。

 読んでくれてありがとうございます。

 この作品は自分が体験したこと、そして自分が思っていることを込めて作った作品です。

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