嫉妬 作者: 宇月 撓折 あの子が気に入らない あの子が気に入らない 僕の大好きなあの人に 愛されているあの子が 僕は気に入らない あの子が大嫌い あの子が大嫌い いつの間にやらいなくなる 煙みたいなあの子が 僕は大嫌い あの子が愛おしい あの子が愛おしい 気まぐれで猫みたいな ガラス玉みたいに透明なあの子が 僕は 羨ましかった あの子が大嫌いで大嫌いで あの人に好かれてるあの子が 大嫌いで大嫌いで でも あの子がいないと僕の大切なあの人は 悲しんでしまうから だから 大嫌いで大嫌いで 大好きなんだ