6
「すごいなー。さすがに俺も加護発動するんじゃないかって驚いたよ。」
「私もともと発動してるからこんなものかなって感じてる。ステータスオープン。あ、やっぱり加護は増えちゃった。」
カナメが画面を見ると順調に減っていた加護がまた10ほど増えていた。
「トウヤもさっき絶対発動したな。」
ハルヒコはクククッと笑うとイチカに絡みだした2体のゴーレムを見る。
「お母さん、カズハとミツバも核が欲しいって言ってるんだけどトウヤさんからまた貰えるかな?」
「イチカ!!俺が1つ用意するから!俺に似た子にも会いたいな。」
ハルヒコが確認するようにカナメを見るがカナメは加護が発動中でそんなものかと頷く。
「次は形成するのいつになるかな?それまでに核を用意したいから教えて欲しいな。」
「次はカズハが12日後だよ。ミツバは90日くらい後になっちゃう。」
イチカの言葉に2体はうんうんと頷いている。
「ならもう1個はアキラが核を用意するだろうなぁ。アキラの用意する核ちょっと不安だな。」
「何が不安だ?誰だこの子供どこから入った?」
入り口が開いていたのだろう。そこにはアキラが立って中を睨んでいた。その後ろから表情が固まったトウヤが顔を出す。アキラはイチカの顔とトウヤを見比べて眉を寄せた。
「お前子供外で作ってたのか?よくここに連れてこれたな。」
「いや、俺の子じゃ」
「お父さん!僕お父さんの子だよ!」
イチカはニッコリ笑顔でトウヤに抱き着いた。
加護が発動していたトウヤはその状況をすんなり受け入れた。
落ち着いた頃ハルヒコが状況説明をするとアキラも核を用意すると少し嬉しそうに笑った。
「ちょうどよかった。例の女神の紙のマジックアイテムが出来たんだ。」
アキラがコトリとテーブルに置いたそれは大きさは手のひらぐらいの箱だった。中にあの紙が入っているらしくそれが魔石を通して画面になるのだと説明された。
「とりあえず研究所で試した結果レベルが出ることが分かってる。他の人に試せないから俺のしか見てないけどな。」
小さく光るとそこにはアキラのステータスが出た。
名前 アキラ
ジョブ 魔法使い
スキル 属性魔法 アイテムボックス
女神の加護(18)
レベル 66
使命 達成
「へー、アキラのステータスが見えるんだね。」
「魔力を流した人のステータスが見えるように登録したからな。」
「イチカこれに魔力流してくれないか?」
イチカはカナメをチラリとみるとそっと手を伸ばした。
名前 イチカ
種族 ゴーレム(主カナメ、トウヤ)
スキル 身体強化
固定 変身
レベル 3
「これは、すごいな。トウヤの名前もしっかりあるな。」
アキラが感心するように息を吐くともう終わりとばかり画面を消したイチカはカナメに抱き着いている。そこに2体のゴーレムも加わりカナメは楽しそうに笑う。
「トウヤこれからどうする?」




