七話 ゴブリンさん殲滅
朝です。素晴らしい朝です。変態さんをみない朝です。
テントが2つ無かったせいで、同じテントで寝ていましたので、今日は爽やかです。
「ヘルさん、朝ごはん行きましょう」
隣の客室に声を掛けます。一応兄妹でパーティ仲間です。仲間ハズレはダメです。
「ラティ、頼みからあれだけは辞めてくれ。師匠の奥さんを思い出す」
ヘルさんは経験済みでしたか、浮気撲滅拳を。
なかなかやりますね、お師匠さんの奥様。一回お話ししてみたいです。
朝ごはんを食べて撲滅に出発です。今日は何匹やれるでしょうか?楽しみです。
「あのよ、ラティはゴブリンと戦ったこと有るのか?」
「ありますよ、ありまくりです」
変身までは、お兄様達とよく狩ってました。
上兄様は剣で、下兄様は魔法で、私は気分によってでしたが、沢山刈りました。魔石が私たちの食費でした。本当に貧乏でした。
「小さいのに凄いな、うん凄い」
何か遠い目をしてますが、どうしてでしょうか?
いいです、ゴブリンさん覚悟してください。今日のご飯の足しになってもらいます。
今日の気分は短剣です。八つ裂きならぬ100裂きです。あははははは、楽しいです。
「俺、要らない子?」
やっぱりキモいです。何が要らない子ですか!それを言っていいのは6歳までです。しかも可愛い子だけです。ヘルさんはアウトです。
ゴブリンの巣を3つ壊滅して満足です。ヘルさんが探索魔法で的確に位置を教えてくれたからです。言いたくはありませんが、要らない子では無いです。要らない変態さんですが。
今日は大量です。夕飯は三人前です。
成功報酬と魔石の換金のためにギルドに向かいますが、まずはクリーン魔法です。6歳でも乙女です。頭脳は少女です。
昨日の執事さんにエスコートされて換金アンド報告です。執事さん何でまだ内股なの?
報告をすると慌てて受付のお姉さんが髭ツラのおじさんを連れてきました。
「俺はギルド長のオッフェン、すまないがこれを触ってもらえるか?」
突然のギルド長の登場です。しかもまた水晶です。よくわかりませんが、水晶に触ります。
「この魔石はラティが退治した物か?」
「はい、そうですが・・」
「とんでもない、新人の登場だ」
は?ゴブリンさん如きに何を言ってるのかわかりません。先ほどの水晶は嘘発見機です。貴重な物です。たかが、ゴブリンさんのお家を3つ壊したくらいで大袈裟です。
「ラティ、自重した方が良いぞ」
今更何言ってるんですか、ヘルさん!今まで一緒に殲滅してたじゃ無いですか!止めるなら早く言ってください。
「とりあえず、これを持ってけ、それと明日時間は何時でも良いが、話がしたい」
「愛の告白は結構です」
「違ーーう、ランクの件だ。いいな」
愛の告白はでは無かったのですか、これでも王女です。色々とモテてました。過去ですが。
ギルド長はそのまま頭を抱えながら帰っていきます。何やら受付のお姉さんが、『ギルマスロリコンだったんだ』と騒いでいます。そんな事はもう知りません。宿でご飯が待ってます。
師匠 「やっと帰れた」
奥さん「名前が付いたよ、奥さんだ」
師匠 「作者の奴、前回で載せるとか言ってのに」
奥さん「死刑?」
師匠 「半玉殺し?」
奥さん「優しいです、流石旦那様です」
?? 「なんでワシは“??”なんじゃ!」
師匠 「諦めろ」
奥さん「諦めて試合終わろう?」
?? 「諦めんのじゃ!」
師匠 「奥さん?妻?嫁さん?」
奥さん「どうしたの?」
師匠 「なんて呼ぼうかと」
奥さん「ハニーで」
師匠 「ハニー予告お願い」
?? 「呼ぶんかい!」
奥さん「次回予告『ロリコンマスター』です」
師匠 「やばいタイトルだな」
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