六話 一部屋でいいか
本日も宜しくお願い致します。
「私お姉さん?、綺麗?」
ヘルさんは混乱している。追い討ち掛けますか?
脳内で、かかと落としにするか、膝落としにするか悩んでます。
「あのー、とりあえず回復させて貰っていいですか?」
受付のお姉さんは優しいです。変態さんまで優しいなんて聖女さんです。
先ほどの執事さんなんて内股で歩いています。
幼女のパンチぐらいで情けないです。
しばらくすると復活したヘルさんも登録を終えて、やっと休めます。
「ラティ様、先に依頼など確認しましょう」
キモいです。ヘルさんがキモいです。今更様付けってキモいです。もう一回逝っときますか?
でも依頼を見るのは悪いことでは無いです。明日からの予定にも影響します。
「え、何で?」
依頼書の脇にお尋ね者を張り出す欄がありましたが、何故かここに私たち家族の肖像画があります。どれも高額で死体でも可です。
私だけは捕縛ですが。
依頼者は、センターポート国王になってます。
許せません!絶対に許しません!死んだ方が良いと思うほどの刑に処します。
私の愛するお兄様がこんな金額なんてあり得ません!大陸中の金を用意しなければなりません。
それでも足りませんが。
「ラティ?」
いけません。依頼からです。お金は大事です。
せっかくなので、このゴブリン退治にしましょう。鬱憤を晴らすには丁度良いです。撲滅です。
依頼を受けて、宿に向かいます。
「一部屋でいいか?」
そんな言葉に撲滅拳です。ふた部屋を用意してもらい、ヘルさんの足を持ち、ひきづって部屋に向かいます。階段とか知りません。
ヘルさんを部屋に投げ入れて私も部屋に入ります。ここに来るまでヘルさんからクリーン魔法を教えてもらったので助かります。変態さんの前で服を脱ぐなんて自殺行為です。
明日は冒険者として初めての依頼です。憂さ晴らしに付き合ってもらいますよ、ゴブリンさん。
??「帰ってきません」
??「帰ってこんな」
??「迷子でしょうか?」
??「迷子は無いじゃろ」
??「仕方ないので予告しましょう」
??「早いのじゃ!もう少し話を膨らませて」
??「次回予告『ゴブリンさん殲滅』です」
??「本当に予告しおった!」
??「次回も見てくれたら・・・zzz」
??「最後まで言わんか!」