二十八話 Aランク試験2
簡単には帰れそうも無いですね。
行きは無かったのに、罠が沢山セットしてあります。多分夢のカケラを強奪するのでしょう、50層まで行って帰ってきたところを。
疲れているのにこっちは元気、悪辣です。
正直言って、こんな冒険者は要らないです。そもそも、これでAランクになってどうすると言うのでしょうか?実力不足で即死亡です。
まあまともにクエストなんて受けるつもりは無いでしょうけど、威張り散らして優越に浸るくらいですね。クズです。
「あれ、やっぱり帰ってきたの?だから二人がいいって言ったんだよ」
また会ってしまいました。厄日です。
「さあこっちおいで、テントも有るしゆっくり休んでよ」
あークズです。クズすぎます。こんな場所でテントを張るなんて、採取に行くつもり無しです。
それにこの罠はこのクズが設置したんですね。
そして罠には掛かるまでの暇つぶしに私を弄ぶと。
「怪我とかしてない?ほら早くおいで」
盛りついた犬です。犬さんに失礼ですね。
もう話すのも面倒くさいです。
私は少し歩いて倒れます。演技です。
「大丈夫?無理したらいけないよ。お姫様抱っこしてあげる」
キモ。よし、いまだ。
立ち上がってキモ男を軽く押します。
『サク』
「足がーー足が」
自分で張った罠にかかるなんてお馬鹿さんです。
膝から下が綺麗にありません。
「あがっ!」
お腹に矢ですか、死ねばいいのにG並の生命力です。痛みで転がってますが、次々罠にかかっていきます。そのまま全部発動させてくれるとありがたいです。
何か私に向かった手を差し出してます。助けでしょうか?Gを助けるなんてあり得ません。さよならです。
はぁ、もう面倒ごとは要らないです。早く帰りたいです。
流石に、あれ以来人も魔物も姿を見ません。魔物に関しては少し心配です。出るはずの魔物が出ないのは異常の前触れです。起きたとしても下の層ですから私には影響無いと思います。
「はあ、疲れました。テントなんて張る暇無いですよ」
こんな時、パーティのありがたみを感じます。
信頼できる仲間だから、ゆっくり休めるのです。
携帯食料も味気ないです。美味しいご飯が食べたいです。
あと二日です。すでに2層にいるので直ぐに帰れますが、あまり早く帰ると不正を疑われます。
ヘルさんは多分気にしないですね。頭のネジ捨ててますし。そう言えば、最近お兄様に事考えてませんね。家族としては考えてますけど。
うーん、よくわかりません。
でも会いたいです。お兄様。
師匠 「一話で良くないか?」
奥さん「短いね、まとめてもいいと思います」
?? 「作者の力量がわかるわい」
師匠 「やっとこっち側に来たか」
?? 「当たり前じゃわ、まだ毛が生えん!陰謀じゃ」
奥さん「ごめんね、除毛クリーム塗っちゃた」
?? 「何故に!作者であって作者じゃないじゃと」
師匠 「意味わからんぞ、作者だろ」
奥さん「謎の行動でした」
?? 「逆らってはダメ、逆らってはダメじゃ」
師匠 「もう無駄だと思うぞ」
奥さん「そうです。諦めましょう」
師匠 「まあ、放置して次回予告だな」
奥さん「次回予告!次回『昇格?』です」
師匠 「昇格するだろ。普通」
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