二十五話 潜入
「おやすみです」
いつもの宿の、いつもの部屋です。もうマイルームです。落ち着きます。
でも今日は久々の密偵です。お兄様の部屋を始めとした、お兄様を狙う雌豚の弱みを探しました。
あの絶望に満ちた顔は秀逸でした。お兄様を狙うなんて5億年早いです。さあ、出発です、何が出てくるでしょうか?楽しみです。
王様に第三王子の婚約の話があった後、色々調べたので、レットさんを狙う理由は知ってます。
まあ第三王子がレットさんな訳で、単純な考えなら王位継承なのですが、第三王子を狙った所で無駄な事だとわかります。だから、首謀者は王族では無いです。
それはここです。侯爵家です。私が謁見をした時に色々絡まれましたが、指示したのが侯爵でした。正確には侯爵の次男です。レットさんはモテます。あのパーティの二人もレットさんを狙っていましたが、ブルーミーさんはヘルさんに乗り替わりました。そんなモテ男の婚約者筆頭が、次男の恋相手です。単純にレットさんが死ねば、自分に回ってくるとでも思ったのでしょう。
私が絡まれたのは、緑が好きだったみたいです。
よくわからない嫉妬です。まあ馬鹿です。
さてと、何が出てくるでしょうか?
凄いですね、感動です。ここまでの馬鹿が居るなんて世界は広いです。毒物に睡眠薬、麻薬に裏ギルドとの契約書、極め付けが惚れ薬。
死刑まっしぐらです。侯爵も終わりです。
ついでに侯爵家も調べますか、ついでです。
次の日、町中が大騒ぎです。侯爵一族郎党の公開死刑が公示されたからです。当の本人達は寝耳に水ですが、証拠がわんさか出てきたので言い訳無用でしょう。
この間の人身売買にも関与してましたし、村を襲って誘拐に惨殺、他国の貴族まで手を出してたらもう無理ですね。
首チョンパは趣味では無いので当日はクエストでも行きます。やすりでゴリゴリの方が面白いと思います。
師匠 「作者の奴覚えておけ」
奥さん「おかえりなさいです」
師匠 「ただいま」
奥さん「ご飯にする?お風呂にする?それとも」
師匠 「お前だ!」
奥さん「キャーァ、まだダメです」
師匠 「じゃ後で、ってツッコミが居ないぞ」
奥さん「毛が無いとか言って、育毛剤買いに行ったよ」
師匠 「何故?」
奥さん「事故?あまりに遅いから刈っちゃった」
師匠 「よく分からないけど、いいか」
奥さん「じゃ次回予告『旅立ち?昇格?』です」
師匠 「早速行こうか」
奥さん「旦那様エッチです」
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