九話 魅惑のモフモフ
ヘリさんを連れて街の中を歩きます。美味しそうな匂いや珍しい食べ物に小物に目が移ります。
「オヤジ、毛生え薬無いか?」
行く露天で聞きまくるヘルさん。一層全部毟りますか?明るくなりますよ。
「ヘルさんここ入りましょう!」
私は見つけてしまいました。楽園を。
魅惑のネコさん喫茶です。モフモフです。
創業1500年を超える老舗です。
「あれ?まだあったんだこの店」
何が有ったんだですか!モフモフは正義です!無くなるわけありません、ヘルさんの髪とは違います。
とりあえずヘルさんを連れて店に入ります。
モフモフだらけです。可愛いです。お客様も沢山です。でも店員さんが居ません。
「ニャー」(ようこそ猫喫茶に)
猫さんが足に戯れてきます。可愛いです。
どうやら席に案内してくれるのか手招きしてくれます。リアル招き猫さんです。可愛いです。
持ち帰りたいです。
「ニャー」(ごゆっくり)
猫さんが行ってしまいました。残念です。
ヘルさんも猫さんと戯れてます。可愛いは正義です。でも猫さん変態さんだから近寄らない方が良いですよ。
「ほれ、メニューだ。決まったらこれ押しな」
ヘルさんが慣れてます。猫さん好きですね。猫さん好きに悪い人は居ないはずなのに変態さんです。世界法則が変わりました。
今はメニューです。おすすめにまたたび茶です。それにまたたびクッキーです。これで猫さん独り占めです。
「あー悪い、ここの猫はまたたび慣れしてるから、期待通りにはいかないぞ」
何ですかそれは、猫に小判ですか?
「昔ここの店が出来た事にとんでもない猫好きが居て毎日毎日またたび与えていたら、子孫?がまたたびに効かなくなったそうだぞ」
「何ですかそこ迷惑なお客さんは!私の楽しみを奪うなんて極刑です」
「まあもう死んでるがな、ここは野良とかもいるからその猫には効くはずだぞ」
独り占め出来ないのは残念ですが、他のお客さんもいます。我慢です。
「可愛いです」
猫さんが料理を運んでくれます。お持ち帰りしたいです。それにまたたびに寄ってくる猫さん達可愛いです。モフモフです。
「ニャー」(新規だとよ。サービスサービス)
「ニャー」(またたびじゃなくて魚がいいな)
「ニャー」(可愛い子だしいいじゃん)
「ニャー」(そこのおっさんよりマシだな)
ニャーニャー懐いてくれます。可愛いです。
ヘルさんも泣きそうな顔しないでください。
いくら猫さんが寄ってこなくても、癒されてください。
またたび茶十杯、クッキー5皿、ヘルさんに希望でお刺身セットを堪能しました。お刺身は猫さんに大人気でした。取り合ってる姿も可愛かったです。
残念な事にもう夜です。服はまた明日です。
それにしても他国は楽しいです。不謹慎ながら、出てきて幸せです。
師匠 「まだあったんだな」
奥さん「あったんだね、今度行きましょう」
師匠 「それにしても何代目になるんだ?」
奥さん「800代目?」
?? 「ここにもおるじゃろ、モフモフが」
師匠 「そういえば、あいつもわかったんだよな」
奥さん「何が?」
師匠 「こっちの話だ」
?? 「ワシを無視するな!泣くぞ」
師匠 「次回予告しておくか」
奥さん「はーい、では次回予告『服と誘拐』です」
?? 「ニャー」
師匠 「五月蝿い」
奥さん「次回も見てくださいね」
お読みいただきありがとうございます!
少しでも面白いと思ったら、
ブックマーク&下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けると本当にありがたいです…!
皆様の応援が励みになります!
何卒、よろしくお願いします!!