各チームの前半戦評価と後半戦予想②
ボリュームあります。
【ウエスタンカンファレンス】
■ノースウエストディビジョン
今季前半戦のベストチームであるジャズ、怪我人続出ながらも好位置をキープするブレイザーズ、今季のシーズンMVP候補筆頭のニコラ・ヨキッチ擁するナゲッツなどプレイオフを荒らしそうなチームが揃っている「くせ者」の多いディビジョンという印象です。
ウエストを面白くするディビジョンですね。
◎ユタ・ジャズ
■前半戦終了時の成績:27勝9敗(ウエスト1位)
■後半戦の目標:第1シードの維持、主力の怪我防止、ベンチメンバーの戦力底上げ
■補強ポイント:特に無し、下手にロスターをいじると絶好調が崩れる可能性がある
前半戦を終えてリーグ首位にて唯一10敗未満のチームで、現在リーグベストチームです。
元々伝統的にディフェンスに定評のあるチームですが、今季はオフェンスも絶好調なんです。
特筆すべきは3ポイントで、今季の3ポイント成功数でトップのチームはジャズなのです。
チームでの1試合あたりの3ポイント成功数16.7本はリーグ1位、チームでの成功率39.4%はリーグ4位と絶好調。
先発でセンターのルディ・ゴベア以外の4選手は全員が3ポイント成功率39%以上と驚異的な成績です。
さらには、チームリバウンドがリーグ1位、平均得失点差9.3Pもリーグ1位、平均失点がリーグ2位、平均得点がリーグ6位とデータを見ていると、リーグ首位の成績なのも納得ですね。
当初は疑問の声もあったドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアのMax額での契約延長も、今では正しい判断だったような気がしてきます。
ミッチェルはエースとして風格が備わってきましたし、ゴベアは期待通りディフェンスで支配的な選手でいます。
二人の活躍は当然としても絶好調の要因としては、ロイス・オニールの成長も影響しており、定評のあったディフェンスだけでなく3ポイントでの貢献が非常に大きいですね。
ベテランPGのマイク・コンリーの復活も大きいです。
キャリアの下り坂を転げ落ちていると思われていたコンリーですが、今季は安定した活躍で3ポイント成功率などはキャリアハイをマークしているのです。
現在は絶好調で全てが上手くいっていますが、いつまでも続くはずがありません。
今のうちに状況が悪化した時に備えておくべきですが、補強などでロスターをいじるのはジャズの場合は得策ではないと思います。
出場時間を見てみるとジャズは固定された9選手で試合をやりくりしているのですが、誰か怪我したりした場合にバランスが崩れる危険性があります。
成績が良くて余裕のある今のうちに若手などを積極的に起用して、現メンバーの成長をもって戦力底上げをしていくべきです。
ジャズの後半戦はプレイオフに向けてライバルチームの怒涛の突き上げを耐える戦いになるのではないでしょうか。
個人的な意見ですが、あまり第1シード権にはこだわらすに、プレイオフ進出する頃に主力が疲労蓄積しないように控えを含めてロスターを最大限に活用して戦うべきだと思います。
◎ポートランド・トレイルブレイザーズ
■前半戦終了時の成績:21勝14敗(ウエスト5位)
■後半戦の目標:上位シードでのプレイオフ進出、怪我人復帰によるベストメンバーの維持
■補強ポイント:リラードの負担を軽減できる控えPGの獲得
ユヌフ・ヌルキッチ、CJ・マッカラムと先発の2選手を欠きながらもエースのダミアン・リラードを中心に奮闘し、ウエスト5位で前半戦を終えられたのは驚愕に値します。
大ベテランのカーメロ・アンソニーもいぶし銀の活躍でチームを支えてくれています。
やはりリラード率いるブレイザーズは侮れないチームという印象ですね。
リラードは移籍して簡単に優勝を目指すやり方を好まず、チームに忠誠心を持って自身が活躍することで勝てるチームにしようとする姿勢はブラッドリー・ビール(ウィザーズ)に似たものを感じますね。
事実、リラードとビールの間には絆みたいなものが芽生えているようです。
後半戦は怪我人が戻ってくれば巻き返しは可能でしょうが、本気で優勝を目指すのであればPFに実力者が欲しいですね。
緊急で補強が必要なのは、やはりリラードの控えを務められるPGでしょうね。
堅実でミスの少なさが売りのタイアス・ジョーンズ(グリズリーズ)などはリラードとタイプが違いますし、理想的な選手です。
PFで本気で獲得を目指すのならばジョン・コリンズ(ホークス)はそれなりの犠牲を払わないといけませんが、確実に戦力として計算できるでしょうね。
後半戦最初の試合が強豪サンズですが、3月は以降は強豪との対戦も無く楽な日程です。
今月は出来る限り敗戦を少なくして勝ち星を重ねておけばチームも勢いづくと思います。
そのしぶとさからブレイザーズはプレイオフで最も対戦したくないチームとよく言われます。
そんなブレイザーズが上位シードでプレイオフに臨めば非常に面白いプレイオフになると思いますから、リラードには頑張ってほしいです。
◎デンバー・ナゲッツ
■前半戦終了時の成績:21勝15敗(ウエスト6位)
■後半戦の目標:ディフェンスの改善・強化、上位シード権を目指す、マイケル・ポーターJr.を育成するか放出するかの判断
■補強ポイント:第3のスコアラー
いまのナゲッツに昨季プレイオフの勢いは感じられなく、チームが上手くいっていればもっと勝てるチームだと思います。
エースのニコラ・ヨキッチは開幕からシーズントリプルダブルを狙えるほど絶好調でシーズンMVP候補者の中でも最有力候補者となっています。
得点、リバウンド、アシスト、スティールの全てがランキング10位以内にいるのはヨキッチだけです。
チーム第2の男であるジャマール・マレーの調子に大きな波があるのはあまり良いことではありません。
ブレイクが期待されたマイケル・ポーターJr.が思っていたほど成長できていないのも、ナゲッツにとっては計算外だったはずです。
当初は移籍したジェレミー・グラント(ピストンズ)の代わりを期待されていましたが、現状ではその役割は果たせていませんね。た
昨季に比べてディフェンスがレベルダウンしているこてなは懸念材料となっています。
チームでもっとディフェンスを意識していかないとプレイオフで勝ち抜くことが難しくなるので、早急に改善すべきてす。
補強の必要があるのはエースのヨキッチ、マレーに次ぐ「第3のスコアラー」ですね。
その役目を期待されたポーターJr.が期待に応えきれていないのが実情です。
狙いたいのはSGの実力者で、ナゲッツではギャリー・ハリスが先発を務めていますが、実力不足は明らかで一番補強が必要となっています。
ライバルは多いでしょうが、最高の補強となるならブラッドリー・ビール(ウィザーズ)でしょう。
ディフェンスに難はありますが、今季得点王を獲得出来ればオフェンスは確実に活性化するでしょうし、ヨキッチのアシストも増えるかもしれません。
何よりも大きく戦力増強しますし、プレースタイル的にヨキッチやマレーにフィットしやすそうなのです。
トレードの交換要員としてギャリー・ハリスとポーターJr.であればナゲッツはサラリーキャップに引っ掛かりませんし、ウィザーズも若手のポーターJr.が獲得できるなら検討するはずです。
ウィザーズが迷うなら、ドラフト指名権をプラスすれば獲得の可能性は高まると思います。
他ならビクター・オラディポ(ロケッツ)も良いのではないでしょうか。
ロケッツも放出候補にしてますし、獲得のハードルは低い実力者です。
オフェンスも期待できますが、ディフェンスでの貢献が大きくなると思います。
再契約の可能性は置いておくとして、今季のために活躍を期待して獲得する価値はあるのではないでしょうか。
後半戦の展望としては、今月末にシクサーズ戦がありますが、それまでは上位シードとの対戦はありません。
今月中に貯金(勝ち星)をどれだけ増やしておくかが、非常に重要ですね。
◎オクラホマシティ・サンダー
■前半戦終了時の成績:15勝21敗(ウエスト12位)
■後半戦の目標:若手有望株の育成、チームディフェンスの強化
■補強ポイント:ベテランの放出
昨季クリス・ポールの強力なリーダーシップもあってプレイオフに進出したサンダーですが、オフにトレードなどで戦力刷新を行い、完全に再建モードに突入しています。
エースになったシャイ・ギルシャス・アレキサンダーは順調に成長していますし、ディフェンスに定評のあるルージェンツ・ドートも主力として本格化してきています。。
今季のMIP賞受賞者はサンダーから出るのではないかと思っているんですよね。
前半戦はもちろん負け越していますが、これは当然折り込み済みですから問題はないと思います。
むしろ完全に再建中で成長段階の若手ばかりで健闘している方ではないでしょうか。
後半戦に向けては若手の更なる成長を促進するためにも、補強などは必要ありません。
むしろ戦力になっていないベテランを放出することが必要です。
今季試合に出場出来ていないトレバー・アリーザや、怪我が影響して実力を発揮出来ていないジョージ・ヒルなどチームに居場所のないベテランはプレイオフに進出するチームなら欲しがるでしょうから、積極的に検討するでしょう。
ベテランでチームに残すのはアル・ホーフォードくらいですかね。
今後数年に渡って豊富なドラフト指名権を持っているサンダーはシーズンを通してロスターの中から誰をチームに残して重点的に育成していくかの取捨選択をしていく必要があります。
そしてドラフトでチームの中心となり得る『金の卵』を獲得して自前で育成した戦力でサポートする。
それがサンダーの思い描く成功の青写真でしょうね。
◎ミネソタ・ティンバーウルブズ
■前半戦終了時の成績:7勝29敗(ウエスト15位)
■後半戦の目標:攻守両面の強化、HC交代による戦術変更の浸透、ドラフト1位のアンソニー・エドワーズの育成
■補強ポイント:攻守でインパクトをもたらすPFの獲得
現在リーグ最低勝率のチームがウルブズです。
いくらエースのカール・アンソニー・タウンズが新型コロナ感染で1ヵ月近く離脱していたとしても、それを言い訳には出来ない最悪の状況なのです。
チームをまとめられないサウンダースHCは解任され、「後半戦からは心機一転といきたい」というのは建前です。
チーム首脳陣の本音は、すでにプレイオフ進出の望みがないのなら、負け続けて次のドラフトで1位指名権を獲得出来る可能性を高めたいのではないでしょうか。
明らかにタンキングですが、明言しなければタンキング行為にはなりません。
HC解任も勝てるよう努力する姿勢をアピールする、タンキング疑惑を回避するための手段と考えると納得します。
ここからプレイオフ進出というのはかなり難しいことですから、現実的なことを言うなら、ドラフト1位のエドワーズの育成にもっと本気で取り組むべきではないかと思います。
サンダーを見習って若手の成長を促進していくべきで、あとはエースのタウンページにもっとリーダーシップを学んでもらう必要があります。
その為にリーダーシップのあるベテランを獲得することは無駄にはならないはずです。
今季のドアマットは確定していますが、早く脱却するために中長期的な戦略を練る必要がありますが、現首脳陣に果たして可能が疑問ですね。
※タンキング
豊作といわれるドラフトで上位指名権を得るために、わざと負けてシーズン順位を落とす行為。
以前は成績の悪いチームから指名されていたことから、公然とタンキングが行われて競争力が無くなり面白くない試合が増えていました。
1985年にドラフト改革か実施され、現行ルールの基礎が出来ました。
今季ではタンキング疑惑があるのはウルブズの他にはピストンズは確実にリーグから目をつけられているでしょうね。
後半戦の成績次第ではサンダーやキングス、ブルズにも疑惑の目が向けられる可能性があります。




