ブラッドリー・ビールはトレードされるのか?
■ワシントン・ウィザーズの開幕1ヵ月は最悪なものとなりました。
史上2人目のシーズントリプルダブル達成者でもあるリーグを代表するスーパースターのラッセル・ウエストブルックを獲得し、期待に満ちたシーズンだったはずです。
しかし、開幕してみればビールが得点王ペースで活躍しても、ウエストブルックがトリプルダブルを連発しても勝てない状況でした。
低迷の原因として考えられるのは
◎ウエストブルックとの連携やケミストリーが確立されていないため、ミスやTOが多くなる。
◎タービス・ベルターンスとデニ・アブディヤの不調。
◎平均得点リーグ1位なのに、平均失点はリーグ28位で得失点差はマイナスと、高得点ゲームを展開してもそれ以上に失点しては勝てるはずがありません。
◎成長を続けて絶好調だったトーマス・ブライアントがシーズン絶望の怪我で離脱。
◎新型コロナ陽性者が複数出たり、安全衛生プロトコルに抵触したりで2週間試合が延期になり、戦力が揃わない状況に陥っています。
■ウィザーズは現状を打破するためにはどうすればいいのでしょうか。
この時期に変化を求めるならトレードかFA選手の獲得、またはGリーグ所属選手の獲得などの方法があります。
しかし、Gリーグはまだ開幕していませんし、効果は薄いので期待はできません。
FA選手(未所属)の獲得は慎重に行う必要がありますが、ウィザーズは最近アレックス・レン、ジョーダン・ベルの2選手と安易に契約して選手枠を埋めてしまいました。
これは非常に稚拙で下手な行為で、行き詰まり感があります。
最後の手段としてトレードでの選手獲得になりますが、ウィザーズはほとんど選択肢が無い状況です。
まず、ウィザーズで最高年俸でネームバリューもあるMax契約選手のウエストブルックは規則で移籍したシーズン中にはトレードすることは出来ません。
※Max契約選手は移籍したシーズン中には移籍出来ない、というルールがあるので絶対にトレード出来ません。
オフに再契約したベルターンスは不調の真っ只中で長期契約も残っているのでトレード価値はありません。
ルーキーのアブディヤや2年目の八村塁は育成中の選手であって、複数選手が絡むトレードには組み込まれることはあってもトレードの中心になることはないでしょう。
若手で成長が期待出来るトレード資産として有効なのがセンターのトーマス・ブライアントですが、怪我でシーズン絶望となっているので、今季のトレード価値はありません。
モリッツ・ワグナー、トロイ・ブラウンJr.、ジェローム・ロビンソンなどの若手も目立った活躍は出来ていないのでトレード価値は低いのです。
ウィザーズで最高の選手価値があって唯一トレード価値もあるのがブラッドリー・ビールです。
しかしビールを放出するということはウィザーズの1つの時代の終焉を意味します。
ビールほどチームに忠誠を誓う選手はほとんどいませんし、ウィザーズに多大な貢献をしてきました。
NBAではトレードなどもビジネスと捉えられているので、義理などより実利を優先しますからビールがトレードされることが無いとは言いきれません。
先日ビールが47得点しながら負けたペリカンズ戦の試合後に、勝てないチームへの不満と改善要求を発言しました。
しかしビールのこれまでの貢献とチーム状況を考えると、ビールの意見はもっともですし、ビールを非難することは出来ません。
この1件でトレード話が加速するというのは浅はかな思考ではないかと思います。
得点王を擁して高得点試合を展開しても勝てないのにビールを放出してしまえば更なる困難に直面することは目に見えています。
私はビールのトレードよりも、何の対策も打たないで現状を改善出来ないスコット・ブルックスHCを更迭するなりして改革するのが先ではないかと思います。
ディフェンスを改善することが最優先事項であって、ディフェンス指導が得意なHCを招聘することが1番効果的な改革案ではないでしょうか。
ドアマットチームがシーズン中に主力をトレードして好転することは滅多にありません。
もしビールをトレードするしかないのだとしても、今季ではなく将来的に利益があるようなトレードにしなければいけません。
それこそサンダーやペリカンズ、ロケッツを見習うべきでしょう。
ウィザーズとしてはジェームズ・ハーデンのトレードでロケッツが獲得した複数のドラフト1巡目指名権や交換権、若手選手などのチームの将来が明るくなるようなものなら、ビールの放出にゴーサインを出すかもしれません。
しかし3年連続得点王のハーデンと違って、ビールは何のタイトルも獲得していないのですから、そこまで欲張れないのも事実です。
しかし、今季一番得点王に近く、効率良く得点を生産しているのもビールなのです。
ビール獲得を目論むチームとウィザーズのビールに対する評価が近づかない限りトレードは実現しないでしょうが、何かきっかけがあれば、一気に話が進むのもアメリカンスポーツの世界です。
私達は最近の髭モジャ(ハーデン)のトレードでそれを実感しているはずです。
何が起きるかわからない世界だと、、、




