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世紀末ヤンキースタイルとスケバン

 「なんということだ……」


 風子は開会式翌日の新聞を見ながら嘆いた。


 携帯型端末の画面に表示される記事には簡単に言うと自分達の紹介文に次のように書かれていた。

 世紀末ヤンキースタイル!80.年代古き懐かしい感じのするヤンキースタイルです。やられ役感を感じてしまうところを、隣のスケバンがそれを2000年代まで押し上げることで、やられ役感を感じさせない。古く不器用な生き方を抱える主人公を、理解して支える正統派ヒロインか!?

 第一回戦の相手は、米国ウエスタン&インディアン!特に設定的に、何の絡みも無いが、果たしてどんな因縁を用意するのか!?村の老人のかたきか?それとも水資源を求めて、デスマーチを行うためか?


 後半何を言っているのかさっぱりわからなかったが、ロールプレイに関して、個人的には我関せずとしていた自分を悔いた。


 「これからは積極的にキャラクター作りをしないと」


 正統派ヒロイン?私が雷蔵を理解して支えるだと?いや、スケバンと言う設定も恥ずかしい。このままでは、ヨーヨーとか戦闘用に練習させられかねない。


 「それにしてもどうすればいいのか?相方が世紀末ヤンキーと言うことはもう何とも出来ないような気がするからなぁ。」


 世紀末ヤンキーの相方をしつつ、それなりに不自然にならない程度に普通な格好と発言をする為には?

 どうすればいいのかさっぱり見当がつかない。

 ヤンキーくんに対してまともな格好と言えば、風紀委員的な感じで真面目な感じで……案外これがまともな感じがする。方向性的にはこれか?メガネをかける程度で外見的には良さそう。何より雷蔵を足蹴にしたりしても、何ら不自然ではない気がした。


 「うん、行けそうだ。とりあえずメガネくらいはどこかで買ってこようかな?」

 

 智子と聡次郎はニヤニヤとそれを見ていた。


 「風子どんなキャラクターでロールプレイスするのかなぁ?」

 

「個人的には風子先輩キャラで押してほしいけど、どうなんでしょうか?」


 「長めのスカートのセーラー服で、ヤカンを持たせると言うのも味ではないかと思いますよ。聡次郎ちゃん。」


 「お、智子さんそれはいけている気がしますね。ルーズソックスにミニスカでとか?」


 「うーーん、ギャルはちょっとヤンキーとの相棒と言うよりは、独自路線と言うか?」


 「女性の社会進出と言うか、地位向上というか?」


 「案外、このまま普通にブレザーを着ていた方が、ストーリー性を見る人が想像するので良いかも知れませんね。」


 「そうだよね。いきなりドレス来て現れても困るし……意表をついてアメフト見たいな格好にトゲトゲを付けてくるのだけは避けたいところだね。」


 好き勝手に盛り上がる仲間の予想に反して、風子は「あ、どうせ戦うときにはあの恥ずかしいパイロットスーツじゃないか。そうすると普段着はもうどうでもいいのか?」と言う心理にたどり着いた。


 勝っても負けても、インタビューがあるであろうことを風子は失念していた。

 それはまた後日判明するが、この時の風子には知る由もなかった。


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