企画会議
「第一回、企画会議を始めます。」
聡次郎がそう言った。ハイハイと手を挙げる雷蔵に発言権を譲って、聡次郎は席に着いた。
「やっぱよー。こうガーーと突っ込んで行って、あっという間に目標を破壊して、強襲型と言うのに男を感じるっつーのか」
熱く語る雷蔵を眺めながら、風子は少しテンション低めに手を挙げると、質問した。
「ロボコンの機体のコンセプトも大事だけど、まずは戦略ありきなのかなと……」
「そうですね。風子さんのいう事ももっともです。オーソドックスに、オフェンス&ディフェンスというのは有りですが、曲者も多い大会でしょうから、色々相手がやって来そうな戦略を考えてみて、どうあっても大丈夫そうな戦略を立てないとだめですね。」
「そうだね聡次郎ちゃん。オフェンスもディフェンスも水中用にしてしまって、試合会場が陸上だったらどうしようもないものね。」
「そうか、試合のステージが水中とかも考えられるのか……」
雷蔵と風子は、なるほどとうなずいた。
「じゃあ、相手チームがやって来そうなことをブレストしてみましょうか?」
聡次郎が仕切る。ブレストとは、簡単に言うとザックバランに意見を出し合って、基本的に悪乗りありの、相手の意見の否定はNGと言う話し合いである。
そう、悪乗りありなのだ……
「じゃあよぉ。地中をモグラ型マシンで掘って行って相手のしたから突然どーーんとかどうよ」
「開始早々、大砲ぶっ放して、目標物を相手もろともぶっ飛ばすとかどうかなー。
「あぁ、そういうチームもありそうですね。逆に高出力の霊子バリアを張る機能は必須になるかも知れませんね。
「ラジコンとかで、複数のドローンを操作して、相手をかく乱するとか?」
「あ、いいねぇ!脳はでやろうぜ。くぅーかっこいいぜ。」
「そこっ!って感じで打ち抜くライフルとかも必須になるね。センサー類もちゃん色々揃えないと、寝首をかかれちゃうね。」
「2on2のルールを攻めるのは確かにありですね。逆に2体がすごい連携で襲ってくるのも脅威ですね。こう脳波を連動するとか?」
「水中特化ってさっき言ってたけど、他の特化もあるかな?戦車特化とか?」
「あらかじめ衛星軌道に攻撃衛星を飛ばすとかありかな?」
「電子戦に特化した機体とかも出てきそうですね。」
「電子戦かぁ…見た目が地味なんだよね。爆発とかしないし……」
「それだけに、やってくるチームは少なそうだけど、対策は少なくとも講じないとだめだね。」
「電磁パルスとか?」
「え、禁止じゃないのかな?さすがに……あ、特に書いてないな……」
「放射能系とか、毒とか……」
「放射能系は……あ、禁止見たい。核および……って禁止事項があるね。」
「毒も禁止ですね……さすがに人死にが出そうですしね。」
「意外とステゴロのゴリ戦車見たいな大会の方が人気あるし、脳筋メカが流行りそうな気もするね。」
などなど……と部室での話合いは夜まで続いた。
結局色々な、センサー類や防水など、基本装備を充実させて、強襲用に一機。狙撃やバリア、防御機構を強化した一機を開発製造するという事で、会議は締めくくられた。




