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僕がキミに寄り添うから! だから、、、僕でもいいですか?

作者: 七瀬




僕の名前は、『角川 聖也』16歳、高校2年生。

僕の好きな人は、僕の部活の顧問の助手の先生。


・・・と言っても、うちの顧問の先生に誘われて引き受けただけ。

先生って、、、? 訳じゃないんだよ!


___その僕の部活の顧問の助手の先生の名前が。

『紀ノ川 アキナ』22歳、独身でどんくさい。





 でも、なんか? ほっておけない感じの顧問の助手の先生ひと

丁度、半年前に雇われてこのバスケ部にやってきたんだ。


 バスケの経験もない顧問の先生の助手としてね! 

バスケのルールもろくに知らないこの顧問の先生の助手は、、、?

ほとんどマネージャーのような事ばかりしているよ!



 放課後、部活が始まる1時間前には顧問の先生の助手は体育館にいるよ。



ボールを1個1個磨いて、体育館の床も綺麗にして、みんなが来るまでに

いろんな準備をして待ってくれているんだよ。



 ・・・紀ノ川さんは、今はまだ、大学生だけど、、、?

ちゃんと大学を卒業して、教員免許を取って“本当の先生”になりたいって

言ってたな!


結構、バスケ部の中でもみんなに気に入られている顧問の助手の先生ひと

だしね! 顧問の先生は、バスケ部のみんなから嫌われているし!


【まあ、いいバランスなんじゃないのかな?】


・・・僕は、そう思うけどね!





・・・でもある時、、、?


僕1人が放課後、1時間早く体育館に着いてちゃってね。

ちょっと、風邪を引いちゃったから先に家に帰りたいって!

紀ノ川さんから顧問の先生に伝えてもらおうと思っていたら、、、?


 紀ノ川さん、一人で泣いてて。

その前に、携帯で彼氏かな? 電話をしているのも見てたから...。

喧嘩でもしたのかなって、遠くから僕は見ていたんだ!



 結局、その日、、、。

風邪を引いて、部活を休もうと思っていたのに、、、!

タイミングを逃して、言えなかったんだよ。


 僕は、しぶしぶ部活に出たけど、、、。

あの時の事が、僕は忘れられなくなったんだ!






 僕以外の部活のやつらは、、、?

顧問の助手の先生ひとの事を、【アキナとか? アッキーとか?】

下の名前で呼ぶけど、、、? 僕は何故か? 紀ノ川さんって呼ぶよ。



 紀ノ川さんは、明るくて元気でよく笑う女の子なんだけどね!

一応、僕らより年上なんだ!


 おっちょこちょいでどんくさいけど、、、?

そこが、また可愛いというか、、、。


 年上だけど、、、年上じゃないみたいで。


 僕は、気がつけば、、、?

紀ノ川さんの事が、好きになってたんだ。

・・・それに、あんなところも見たから、余計に好きになってしまったんだよ。


 紀ノ川さんって? 普段は、あんまり泣かない人だから。

女性の弱い部分を見せられると? 心がグラッと揺らいでしまったんだ!





 あんなところを見てから、僕は少し早く部活に出るようにしたんだ!


 そうすると、、、?

何回か? 紀ノ川さんが泣いているところを僕は目撃する事が多くなったんだよ。



 でもね、、、?

ある時、僕が紀ノ川さんが泣いているところを見ているのがバレて。


 紀ノ川さんが、僕にこう言ったんだ!


『ごめんね、カッコ悪いところ見られちゃったかな? 角川君さ~

この事、みんなには黙っててくれないかな、、、?』

『・・・いいよ! その代わり、僕の前だけ泣いていいから!』 

『・・・えぇ!? ありがとう、』

『うん。』







 こうやって、、、!

紀ノ川さんと僕の距離は縮まっていったんだ。



 紀ノ川さんはね!

今付き合っている彼氏から、別れてほしいって言われたんだけど、、、?

紀ノ川さんは、別れたくないって! 断ったらしい。


他に好きな女の子が出来たって聞かされても、、、断ったんだって。



・・・僕は、紀ノ川さんがそんなにその彼氏の事が好きなんだと。

そっちの方が、ビックリだったんだ。


 性格は、サパサパした感じだったから、、、?

彼の事を、そんなに引きずってるんだと、、、。



 だからね、、、?


『もうその彼氏の事、、、諦めたら? 他に好きな女の子もいるんでしょ!』

・・・って! 僕が、紀ノ川さんを慰めようとこう言うと、、、?




 凄い剣幕で、紀ノ川さんが僕にこう言い返してきたんだよ。


『角川君に何が分かるの? 子供のくせに、大人の恋愛事情とか、、、? 

何にも分からないのに! 私は、どんな事があっても彼とは別れないわ!』

『・・・・・・』





 凄くあの時、圧倒されて紀ノ川さんに僕は言えなかったけど、、、?

僕があの時、紀ノ川さんに言いたかった事は、、、?


『僕がキミに寄り添うから! だから、、、僕でもいいですか?』

って! そう言いたかっただけなのに、、、。



 僕の言葉は、声にならなかった。

僕は、ただただ紀ノ川さんの彼の話を聞いているだけだったんだ。


【何も変わらない関係。】



・・・本当にこの先も、このままでいいのかな、、、?




最後までお読みいただきありがとうございます。

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